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5th world   作者: リープ
二章 少年たちは変わった世界の中に飛び込んでいく
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貝原の決意

「俺たちはちゃんと自己紹介したぞ。今度は君たちの番だ」

本間は俺たちに自己紹介を促した。


「そうだな。俺は中川。高2だ。」

中川は名乗った。

俺たちもあとに続く。

「俺は渡辺です」

「相田です」

「佐山です。高1です。」

「立花。高3」

立花は俺たちの一個上だったのか。



「能力者は中川君だけか?」

「ああ」

そういうことになっている。


「一応どういう能力なのか教えてくれ」

「俺の能力は持っているものを交換してさらに交換したもので首に触れると気絶させられる。」

「凄いな。」

熊沢は感心していた。

まあこれも嘘なわけだが。






「全員の自己紹介はすんだか?」

ずっと黙っていた貝原が口を開いた。



「はい。それで話って何ですか?」

本間が聞いた。




「ああ。実はな。ロンギヌスの本拠地が分かった。」

「え!?本当ですか!?」

本間は驚いた。もちろん俺たちも。

「本当だ。どうやって見つけたのかは言えないがかなり信頼できる情報だ。」

「それでどうするんだ?」

熊沢は聞いた。

「明日、私一人でそこに行きロンギヌスのトップと話をしてくる。」

「そんな!危なすぎます!話が通じるとは思えない!」

「それでも一度話をしてみたい。少しでもこの関係を改善していきたいんだ」

「それは分かります。しかし一人で行くのは明らかに危険すぎます!」

「いや。彼らに信用してもらうには一人で行くしかない。もう私は決意したんだ」

貝原の意思は固い様だ。


「そうですか・・・。

なら本拠地の外まで同行します。なにかあったらすぐに言ってください。すぐに駆け付けます」

本間も決意した様だ。

「俺も行こう。貝原さんには世話になってるしな」

熊沢は言った。




「話は分かったけどよ。なんで俺たちにもそれを話すんだ?」

中川は聞いた。

それもそうだな。


「もし私たちになにかあった時のための保険みたいなものだ。証人は少しでも多いほうがいい。」

「なるほど」

確かに一理ある。



「それで?明日のいつにどのように行くんですか?」

「明日の午後8時に行こうと思っている」

「ずいぶん遅いですね」

「実は昨日ロンギヌスのトップと電話で話したんだ。そしたらその時間を指定された」

「そうなんですか」



「午後8時って。なんか嫌な予感しかしないね」

相田が囁いてきた。

「そうだな」

確かにその時刻は俺たちにとってあまりいい気がしない。



「これを見てくれ」

貝原はそう言うとテーブルの上に大きめの紙を出した。

そこには上に住所。そしてある建物の詳細な見取り図が書いてあった。

「ロンギヌスの本拠地の見取り図だ。まあ私は正面から正規に入るがもしもの時のために皆に渡しておく」

「私が持っていましょう」

そういって本間は見取り図を持った。



「まあそういうことだ。あまり心配しなくていい。

向こうも話し合いをしたかったらしく快くこの機会を設けてくれたからな。

危ないことにはならないだろう。」

貝原は皆が心配そうな顔をしているのに気が付き、なだめた。


「時間を取らせて悪かったな。もういいぞ」

「はい。熊沢さん。ちょっとこっちに」

そう言うと本間は熊沢を連れて出て行った。

おそらく明日の話をするのだろう。



「それで君たち。今日はもう帰るのか?よかったらここに泊まっていかないか?」

「え?」

俺たちは貝原の突然の提案に驚いた。

まあ手紙で呼ばれて何日必要なのか分からなかったので着替え等は持ってきているが。


「いいんですか?」

「ああ。今日はいろいろと巻き込んでしまったからな。そのお詫びの意味も込めて。

君たちもいいだろ?」

貝原はヒミノさんと木野に聞いた。


「私は大丈夫です。」

「僕も大丈夫です。食事の支度が多くなるけどね。」

木野は嬉しそうに言った。



「泊まらせてもらおうぜ」

「そうだな。せっかくだし」

「こんなとこに泊まれるなんてワクワクしますね」

佐山さんは嬉しそうだ。


「アタシも泊まる」

立花もなんだか嬉しそうだ。



「よし、部屋は男女で分けるのでいいな?」


「え。」

佐山さんは少し複雑な顔をした。

まだ立花に対する苦手意識があるようだ。

「別に襲ったりしねーから安心しな」

それに気づいたのか立花は言った。



「分かった。それじゃヒミノ。後は頼んだぞ。」

そう言って貝原は部屋から出て行った。



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