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4話・放課後にかわいい店員を見つける
放課後、俺たちは学校からさほど遠くないファミレスに来ていた。
頼んだドリンクバーを飲みながら中川は聞いてきた。
「で?さっそくだけどどうしてお前は人の気持ちが分かるようになったんだ?お、あの店員さん可愛いな」
お前はもうちょっと落ち着くことを覚えたほうがいい。
「本当だね」
相田は落ち着きすぎだ。こんなやつの話に合わせて良いことなんてないぞ。
「「で?」」
そして二人は店員を凝視していた目で俺を見てきた。
これはきちんと説明しないと帰らせてくれない雰囲気なのでしょうがない、話すしかないようだ。
「メチャクチャさかのぼるけどいいよな?」
最終的にお通夜みたいな空気になってもそれは俺の責任ではない。