双子が、キラキラ輝かせて見ている。
ところかわって、紫さん(仮)のお家にお邪魔しています。どうしてこうなった。
「ひろい。道場?」
「いろんな人がいますわね、、。」
双子が瞳をキラキラさせながらあたりをキョロキョロ見渡している。興味あるのだろうか。
「映士。どういうつもりで、この子達を連れてきたんだ?」
紫さん(仮)が黒さん(仮)に詰め寄るが、黒さん(仮)はさらりと流している。むしろニヤニヤしてる。
「そりゃあお前、普段誰かが困ってても完全スルーする奴が、一人の少女に自分から話しかけて、なおかつ心配する様子を見たらお節介したくなるだろ?」
そう言って愉快そうに笑った。ソレ小学生がする顔じゃないデス。
対する紫さん(仮)は、顔を引きつらせ嫌そうな顔をしている。御愁傷様です。他人事で悪かったな。
「あのー、、、?」
「あぁ。悪い。まだ名前いってなかったな。」
私の目線に合わせるようにしゃがみながらニコッと笑った。綺麗な笑顔ゴチソウサマデス。
「俺は紫呉 龍。小学六年の12歳。この家の息子。こっちのバカは、黒江 映士。俺の幼馴染み。」
「おい。バカとはなんだ。バカって。」
「お前の名前は?」
黒さんが文句を言ってるが紫さんは無視している。
「、、。私は春藤 桜綺。5歳です。あと双子の兄は椿稀。妹は桃華。3歳です。よろしくおねがいします。紫さん、黒さん。」
「「なんでその呼び方?」」
私と双子の自己紹介をしてペコリと頭を下げたとき、二人から突っ込まれた。ダメ?
「ねぇさまっねぇさまっ。お花があるところに行きたいですわっ!」
「僕は、弓が見たい。」
双子は私の服の裾を、くいっと引っ張りながら聞いてくる。よしっ、学習能力はあるようだ。
「うーんと、華道と弓道かな?」
そんなものまであるのかと思いながら、どうしようと悩んでいると、
「興味あるなら案内しようか。俺達が連れてきといて、何もなかったらつまんないだろ?」
「良いんですか?お願いします!」
願ってもない提案に、すぐに乗っかる。ぶっちゃけ私も興味があったので。私の瞳はキラキラしていたかもしれない。紫さんが苦笑いを浮かべてたし。
桃華のリクエストだった華道の教室(というか和室)に入ると、黒髪の日本人形みたいな美少女がいました。おや?
「あ?美波。今日習い事の日だったか?」
「あ。おにいちゃん。」
黒さんの妹さん?
黒江 美波<くろえ みなみ>
黒髪黒目。
和風系美少女。
映士の妹で、双子の友達。おっとりしている様で、双子の行動を全力で受け止められる度胸の持ち主。
桜綺から料理を教わっている。
能力は、闇。
色家「黒」出身。