part1
「はやく、起きなさい。もう朝よ学校で遅刻するわよ」
一階から祖母の声が聞こえてきた。
眠気が襲いかかっていても、そこは気合いで振り払った。鏡を見てみると、いつもの寝癖がボサボサの髪の毛を櫛で整えた
「何をやってるの!そうゆことは後でやりなさい!」
祖母が一階から登ってきた
「さぁさぁ、はやく学校に行かないと遅刻しますよ」
これは朝一のいつものやり取りだ
「分かった分かった」
しぶしぶ僕は祖母と一階に降りた
「あっそうそうこんど授業参観だったわよね?サトル」
サトルは面倒くさそうに答えた
「いつの日か分からねぇーよ」
祖母は激怒した
「なんですか?その言いぐさは親に対してもっと言い方があるでしょ」
「は?何言ってのかよ、アンタなんか親じゃねぇよ」
サトルはカバンを持って学校に行った
祖母は自分の息子そう、サトルの父親の写真を持って
「私がしっかりしてないからあんな子になってしまったのお母さんはどうしたらいいの?学校でも、クラスのみんなから嫌われているみたいだし」
祖母は泣きながら写真を抱いた
その頃サトルは通学路で歩いているのとサトルの悪い噂が自分でも聞こえきていた
「なんだよ。アイツまた学校来たのかよ」
「アイツ、親死んでしまったらしいぜ」
サトルは学校まで全速力で走った
その時、門で一人の女の子が立っていた
「サトル君、おはよう。元気がなさそうだけど、大丈夫?」
「ああ……おはよう。なんだ、タチバナか」
サトルとは保育園の頃からの幼なじみのタチバナである
二人は自分のクラスまで歩いた
「みんな、心配してるよ」
その一言でサトルは学校中に聞こえる大声を出した
「いい加減、俺にくっつくな」
本当はサトルはこんなことは言いたくなかったけど、タチバナのことを考えて自分にくっついているとタチバナも悪いイメージでいじめられてしまう
「分かった。今度から離れて歩くね」
サトルとタチバナは教室についた
そこでも、サトルの悪い噂が流れていた
「はやく、帰れよ」
「どうせ、昼休みから帰るよ」
はっきり言って、サトルは学校から飛び降りて死にたかった
その時、校長先生がサトルの教室に入ってきた
「あの〜突然ですが今日ここへ来る途中ナカガワ先生は事故で今、救急車に運ばれているようです。ですから、もう少し待っていて下さいね」
校長先生は自分のスーツのポケットの中に入っているスマホを何回も確認した
5分たった頃
校長先生から電話がかかってきた
「はいはい。それで、ナカガワ チヨコさんは?」
その時、校長先生は顔が暗くなった。スマホの電話を切ると目に涙を浮かべていた。
「ナカガワ先生は交通事故で亡くなりました」
クラスでは泣く人やうつ伏せになる人がいた
サトルはその中で教室を後ろドアから抜けた
「へっへんだ。あの教師とっとくたばったな俺ばっかり叱ったりしたりしたからバチがあったんだよバーカ」
その時、運動場を抜け、校門を抜けようとした瞬間女の人とぶつかった
「あっ痛。キミ大丈夫?」
サトルは手から血が出ていたけど、我慢して起き上がった
「はい、すみません」
その女は
「いいえ、こちらこそサトルくん」
サトルは思わず
「なんだ、貴様はなんで俺の名前を知ってる」
その女はニヤリっと笑った
「当たり前でしょーだって私はあなたの」
サトルは息を数秒だけ息を呑んだ
「えっ」
そう、この女のせいでサトルは無茶苦茶になる