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オオサカノクニに生きる者3

かったるい入学式の挨拶を終えて、コウシは自分の教室にはいる。

黒板に書かれている自分の席につく。周りのクラスメイトは、自分の周りの席にいる人に話しかけたりしていた。


コウシはというと.......。


自分から、他人に近寄る事しない。別に他人を避けているわけではなく、話しかけられれば自然に返事を返す。

コミュ障。そんな訳ではない。


そして、ウメド高校に入学して最初の担任がきて、クラスのホームルームが始まった。


「みんなーー、静かにーー。席についてーーー。」


このクラスの担任。ノザト先生だ。


「今日から、このクラスの担任のノザトです。皆よろしくね。」なんて、軽い挨拶の後、先生は皆に、自分の自己紹介をしていたが、俺は全く聞いてなかった。


そして、ようやく高校生活初日の解放される時間がやってきた。

終わりの挨拶が終わり、早々に教室をでて、帰り道につく。


校門を出て1人歩く、コウシ。

コウシはそのときから、何か背後から自分を尾行するような感じを覚えていた。

たまに視線を感じては振り返る。

だが誰の姿もない。そんな事が家につくまでに、何度もあったがコウシはあまり深く気にしてはなかった。


そしてコウシが、家の近くまで来た時コウシを呼びとめる声が聞こえてきた。


「コウシ様ーー。コウシ王様ーーーーっ。」


その声に気付き振り返るコウシ。すると、そこにはコウシと同じウメド高校の制服に身を包んだ女の子が立っていたのだ。

自分がコウシ様?王様?

コウシのアタマには、?マークがやたらと並んでいた。


「コウシ様。私は、ヨドノクニ。.......ぃえ、オオサカノクニの王であるあなたに遣えるために、使命をうけた者です。」


急にそんなことを言われても、全くなんのことかわからない。


「はっ?王様?俺、王様ぢゃねぇし。」


どれだけ頭を回転させてもこんな返事しかでてこない。


「コウシ様。 まさか、何も自分自身のことを知らされていないのですか?」


全くもってこの女の子が何を言っているのかわからない、コウシ。

確かに、自分が住んでいるこの、オオサカノクニが昔、ヨドノクニでおきた内戦により分かれて出来た国と言うのは知っている。

ただ、自分が王様?そんなこと聞いたこともない。


「俺は、王様でもなんでもない。悪いが人違いだろ。帰ってくれ。」そう、1言残してコウシは、家へと入っていった。

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