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オオサカノクニを生きる者2
行ってきまーす。
元気にユメノに言うコウシ。家から、新しく通うウメド高校は。それほど、距離があるわけでもない。
コウシが家を出た後、隣にすむ、シオリ、がコウシに、「おーーーいっ」っと、
元気に声をかけた。
彼女は、コウシの幼馴染。シオリ。コウシは、ヨドノクニの内戦の後のすぐの、記憶などない。記憶があるのは、自分が無邪気にシオリと遊ぶ3歳の頃くらいからだ。
「あぁ、シオリかっ」とシオリに声を返す。
コウシを観て、笑顔で駆け寄ってくるシオリは、コウシの横まで、全力ダッシュで来た後、「コウシ、制服似合ってんぢゃん」なんて、言葉を笑顔でコウシに言うのだった。
「あっ?」
そんな、そっけない言葉で答えるコウシ。
シオリはコウシと同じウメド高校に今日から通う同じ高校生。
「コウシ、改めて今日からよろしね。私、正直コウシがいるから、安心してるんだ。やっぱり身近な人がいるのって.....安心だよね。」
そんな、律儀なあいさつをかわす、シオリとコウシは今日から通う、ウメド高校に迎うのだった。