EP3.小テストと席替え(世話焼きな幼馴染を添えて)
この度も本作にご関心をお寄せ頂き、ありがとうございます。作者の平成ヨーグルトです。
本エピソードは初回以来の日常回となっておりますが、またもや物語に変化が起きる予兆が見え隠れしています。
例のバカップル2人がバカップルするEP3、どうぞお楽しみください。
〈ジリリリリリリリ!〉
「ん……」
翌朝、目覚まし時計のけたたましい音で目を擦りながら節々が痛む己の体を起こした蓮也は冷水で顔を洗った後に朝ごはんのカップラーメンを啜っていた。
ラーメンを啜りながらテレビを点けると、どのテレビ局も昨日の怪獣災害についての報道ばかりを取り上げていた。
〈昨日出現した巨大不明生物、政府はこれを「怪獣」と呼称することになったことを発表しました。この、怪獣による被害は甚大なもので、六本木を中心とした電車の路線などは一部を除き、復旧の目処は立っていません。また、ビル街の過半数が崩れており、現場は瓦礫の山となっております〉
ニュースキャスターがそう続ける中で流れる、蒼き巨人-アクアブレイブの映像。
〈そして、怪獣の前に現れた40m級の謎の巨人。現れた巨人は怪獣との戦闘を繰り広げた後、怪獣を撃破し、どこかに飛び去りました。巨人は怪獣との戦闘中、後方の街を守るような姿勢を見せた為、人類の味方だと考える人が一定数いる一方、まだ真相が分からない中で安易に信用は出来ないという意見を持つ人もいるようです。そんな中で昨夜、政府官邸は『今は早急に情報収集に徹しており、各分野の専門家達を集めた特設チームを立ち上げ、真相が分かり次第早期に情報を公開する』という発言に留めました〉
自分が戦ったのにも関わらず、疑いの目が少なからず向けられている事に少し憤りを感じた蓮也は即座にテレビの電源を消して、カップラーメンを啜り終わった後に身支度を終わらせた。
そして家の外に出た彼は玄関のドアの近くで壁に立てかけている自転車に跨って学校までの道を走った。
自転車を走らせる最中、彼はふとペダルを漕ぐ足を止め、周囲を見渡した。まだこの地帯には昨日の怪獣災害の影響はなく、今まで通りの朝陽に照らされる街が広がっていた。
そんな景色を眺めていた蓮也の脳裏に浮かび上がってきたのは、騒がしい賑わいに満ちていながら一瞬にして瓦礫の山と化した六本木の街だった。
「俺がやらないと、いつかはこの練馬の街も……」
そう呟いた彼の表情はどこか悲しげなものであった。そんな迷いを振り払うように頭を横に振った彼は再びペダルに足をかけ、自転車を漕ぎ始めた。
今日も学校に早めに到着した蓮也はまだ人の気配が薄い校舎の3階に階段で登り、自教室に向かった。
今日は彼の幼馴染である彼女よりも先に着いたらしく、自分が1番である事に少しテンションが上がった彼は、いつもなら掃除の時間以外には絶対にしない教室の床の雑巾掛けをする事にした。
そして床の約半分を雑巾で拭き終わると同時に教室のドアが開いた。そこから1人の少女が黒髪を靡かせながら教室に入ってきた。
「お、おはよう、姫華……」
「……おはよう」
蓮也と目があった姫華はそそくさと自席に向かった。
一方、姫華と顔を合わせた蓮也も、昨日の帰りの電車での出来事が突然フラッシュバックして、気恥ずかしさのあまり、目をすぐに逸らした。だが彼の心の中は一気にざわめき始めている。
(マジで昨日のアレは何なん!? 「カッコよかったわ。」じゃなくて「カッコよかったよ。」って、めちゃくちゃなギャップ萌えのせいでこっちは全然落ち着けなかったんですけど!? あの距離感が縮まる感じ、とんでもねぇパンチですわ! 可愛いすぎだろ! 今だってそれを思い出すだけでキュン死しそうなんだわ! アレは卑怯すぎるって!)
そんな彼の心情を知って知らずか、姫華は蓮也の方に視線を向けた。
だがタイミングよく、彼と視線があってしまい、窓側に目を逸らした。だがそんな彼女の耳は昨日の帰り同様、真っ赤に染まっていた。
そんな彼女の様子は、今は自分の頭の中を落ち着かせる事で手一杯の蓮也の目に映る事はなかった。先に気持ちを落ち着ける事が出来た蓮也は途中でストップしていた雑巾掛けを再開させた。そんな彼を見てようやく姫華も気持ちを落ち着かせ、口を開いた。
「こんな朝から雑巾掛けなんて、アンタも熱心ね」
「だろ。今日は一番乗りで教室に着いたから、ついでに善を積んどこうと思ってな」
「まあ、雑巾掛けより今日の数学の小テストの為に少しでも勉強しといた方がアンタに有益そうだけど」
それを聞いた蓮也はキョトンとした。
「うぇ? 今日、数学の、小テスト……?」
「そうだけど…その感じだとしっかり意識外だったみたいね」
「すっかり忘れてました……」
「はぁ……」
そんな蓮也を見て本日1回目のため息をついた姫華は呆れながらも彼に声をかけた。
「一つだけいい事を教えてあげるわ。今日の小テストの範囲は一昨日の宿題の範囲とほぼ一緒よ。それなら大丈夫よね?」
「その宿題は自力で解けた問題があまりに少なかったんすよね……」
「ああ、そういえばアンタ、ほとんどの問題を電卓に頼ってたのよね」
「そうなんだよ……」
それを聞いた姫華はもう一度ため息をつきながらこう言った。
「しょうがないわね……アンタの雑巾掛けが終わったら少しだけ勉強に付き合ってあげる」
「マジか! それはガチで助かる!」
大層喜んでいた蓮也だったが、ふと姫華に向き直った。
「あの…拭き掃除を途中で切り上げるっていうのは……」
「アンタが始めたんだから、しっかり最後までやりなさい」
「ヘイ……」
仕方なく蓮也は急いで雑巾掛けを終わらせる事にした。その間に姫華は教科書を開いて今回の小テストの内容を勉強し始めた。
そんな彼女を横目に雑巾掛けを終わらせた蓮也も彼女の真正面の席に座り、教科書を開いた。
「なぁ姫華、ここの式がよく分からねぇんだけど」
「どれ? あぁそれね。って、序盤中の序盤のやつじゃない」
「そんな事言ってる暇はないんよ……」
「それはこっちのセリフよ」
何度目かの呆れ顔と共に、健気に蓮也が躓いた問題の解説をしていく姫華。
何問か2人で進めたところで、再び教室のドアが開き、2人の生徒が腕を組みながら教室に入ってきた。入ってきたのは秋秀と希美のバカップル2人だった。
「お! おはよう、お2人さん。」
「おっはよー。朝からお勉強なんて、熱心だねー!」
「おう、おはようさん」
「おはよう。相変わらず元気ね」
4人はそれぞれ挨拶をした。そして先に教室にいた勉強組を交互に見るや否や、バカップルはニヤけだした。
「おいオメーら、何ニヤニヤしてんだよ」
そんな2人を睨めつける蓮也。
「いやー、そっちこそ相変わらずだなぁと思ってね」
「ねー!」
「うっせぇ、お前らと一緒にすんな。こちとら今日の小テストに朝っぱらから命かけてんだよ」
「命かけてるって、アンタついさっきまでテストがある事をすっかり忘れてじゃない」
「ちょ、せめて姫華はこっち側であってくれよ……」
「あ、今日は勉強教えてあげてるんだから勝負無しでカレーパン奢ってね」
「いやまあそれは構わないけど」
そんな会話を繰り広げる中、希美は人差し指で秋秀をつつきながらこう言った。
「まあれんれんはいつも壊滅的な成績出してるけど、秋君も前々回の数学の小テストの結果はどっこいどっこいだったもんねー」
「その話するの何回目だよ……一応蓮也より数点だけ上だったからセーフだけどな」
そう言いながら少しバツの悪そうな顔をする秋秀。
そんな彼に蓮也は追い打ちをかけようとする。
「俺と数点差っていう時点でセーフ以前の話だけどな」
「そもそもアンタは点数をほぼ取れてない時点で勝負云々以前の話だけど」
「姫華、せめて今日だけでも俺の味方であってくれよ……」
「ならせめて私の点数の半分以上は取りなさい。そしたら考えてあげなくもないわ」
「それは無謀な話なんよ……」
色奈に懇願するような目線を送る青に、希美がニコニコしながら続ける。
「れんれんは極端に成績が低いもんねー」
「おい希美、少しはオブラートに包もうや……」
「おいおい、希美の言ってる事は何1つまちがっちゃいないぜ」
「なんか秋秀に言われると他2人に言われるのより腹立つな」
3人からの同時攻撃にとてつもない疲労を感じた蓮也はぐったりしてしまった。
「蓮也がダウンしちゃったからとりあえず購買に連れていく事にするわ。ほら蓮也、起きなさい」
「ああそうか、カレーパン奢るんだったな……それじゃあ行きますか」
ぐったりした体を起こし、自席から立ち上がった蓮也は姫華と一緒に教室から出て購買に向かった。そんな2人の背中を見ながら、バカップルは再びニヤケだした。
購買に行く途中で2人は廊下の窓から、校舎に向かってきている生徒達の姿を見た。
「あそこの生徒とかすげぇ嫌そうな顔しながら校舎に入っていったな」
「昨日の怪獣災害があった上で結局登校に関しては特に変更がなかったから、休校を期待していた一定数の生徒は期待外れってとこでしょうね」
「そうか、休校の可能性だってあった訳だもんな」
「まあそもそもこの周辺は被害が全く無かったから当たり前と言ったらそこまでだけど」
「そうだな」
そう言いながら歩く足を止めずに購買に着いた2人。そして蓮也は購買のおばちゃんに声をかけた。
「おはよ、おばちゃん」
「あー、おはよう、お2人さん。いつも通りカレーパン2つでいいかな?」
「おう」
そう頷き返した彼は100円玉2枚をおばちゃんに手渡した。それを受け取ったおばちゃんは2人にカレーパンを渡しながら、こう口を開いた。
「そういえば昨日怪獣が出たらしいけど、2人は都心の方に行ったりしてたかい?」
そう訊かれた2人は顔を見合わせ、苦笑いしながら答えた。
「えぇ、ちょうど私達は昨日その周辺にいました」
「怪獣が現れた六本木の近くにいたからヒヤヒヤしたよな」
本当は2人揃って怪獣に狙われる程の危機までに陥ったのだがそれを話してもしょうがないので、今はそれに触れない事にした。
「そうなのかい? まさか怪獣だけじゃなくて巨人も現れるなんて思わなかったけどねぇ」
「あはは……」
まさかその巨人が自分でしたなんて言えるはずもなく、もう少し苦笑する事にした蓮也。
「まあ無事だったならそれで良かったよ。2人は特にここのカレーパンを毎日買ってくれる常連さんだから、何かあったら困るのさ」
「実際には俺が姫華の分まで払ってるんだけどな」
「ハッハハー! 確かにそうだねぇ。ま、これからもご贔屓に頼むよ!」
「もちろんです!」
「その台詞は俺のなんだけど」
そんなやり取りを終え、教室に戻る事にした蓮也と姫華。先程買ったばかりのカレーパンを食べながら再び廊下を歩き出した。
2人が教室に着いた頃には、既に殆どのクラスメートが教室にいた。
そんな中で秋秀と希美は教室に入ってきた2人を見て、またまたニヤケだした。そんな2人を蓮也はツッコミを入れた。
「またニヤニヤしやがって……ホントお前らの表情筋は疲れを知らないな」
「だって、なんだか微笑ましいもんなー?」
「ねー!」
「左様ですか……」
そんな2人に蓮也と同じように呆れ顔を見せ、呟く姫華。2人はこのバカップルに対してまだ小言を言おうとしたのだが、もうすぐで朝のホームルームの時間が始まってしまうので、今は自席に座る事を優先した。
自席に着いた後、蓮也は少しでも数学の小テストに抗うために、自習を再開させた。
その後、チャイムが鳴ってから10分後に担任の先生が教室に入ってきた。どうやら緊急の会議が入っていたようで、内容がかなり突然のものだったらしい。
太陽が真上に昇り、昼休みの始まりを告げるチャイムが鳴るや否や、蓮也は学食にダッシュで向かい、今日の日替わり弁当のカツカレー弁当を入手した。
そして教室に戻り、姫華とバカップル2人を誘い、4人は机を寄せて昼食を摂る事になった。
姫華の弁当は相変わらず栄養満点の色彩豊かなものであるが、秋秀と希美の弁当もかなり鮮やかなものだった。
ちなみに秋秀の弁当は希美が自分の分も合わせ、毎日手作りで仕上げている。
「ホントスゲぇな希美。自分の分だけじゃなくて秋秀の分まで作るなんて、それも毎日」
「ふふーん、やっぱり将来の旦那さんには手料理を食べてほしいからね!」
「希美の手料理はすっごいんだぞ蓮也! 栄養のバランスが完璧で尚且つ俺の大好物の肉じゃがコロッケが入ってる! あとめっちゃ色合いが綺麗! これを愛と言わず、なんと言うか!」
「はいはい、スゴイッスネー」
「蓮也は学食の凶暴な塩分弁当しか食べないのを改善すべきっていう私の考えを理解出来ないから、多分秋秀君が言ってた事の半分くらいは理解してないんじゃないかしら」
「急に別角度から攻撃してくるのはよしてくんないか、姫華サンよ……」
他愛もない話をしていると、希美から蓮也と姫華に質問が飛んできた。
「そういえば、2人って昨日は六本木の方まで行ってたけど、怪獣が出てきてダイジョブだった?」
「そうだよ、姫華さんと蓮也が無事だったか結構心配したんだぞ」
「あー、そういえばあの時間にめっちゃ通知来てたな」
あの戦いの後に帰宅した蓮也と姫華の携帯には、秋秀と希美からの通知が山ほど貯まっていた。
2人からの質問を受けた蓮也と姫華は購買のおばちゃんに見せたように、再び苦笑いをして答えた。
「大丈夫もなにも、ここにいる事が何よりの無事の証拠だろ?」
「そうよ。確かに怪獣の出現場所のだいぶ近くにはいたけど」
そう答えた2人を見てバカップルは頷きながら、こう続けた。
「そうか。まあ蓮也達の場合は実際に見たかもしれないけど、空から出てきた巨人のインパクトがとにかく強かったよな! マジでかっこよかったぜ!」
「お、おう……」
自分の事を褒められているようで少し照れ臭く感じた蓮也。
「お前なに照れてんの?」
「……なんでもねーよ」
そんな会話を続けていると今度は姫華が口を開いた。
「そういえば、倒された怪獣の残骸は私のパパの会社が分析対象として回収する事になったみたい」
「そうなの?」
驚いた様子を見せる希美に頷き返す姫華。
「そう、あの怪獣の体を構成してる成分がケミアルマムかもしれないからって」
「すげぇな、そこまで解析出来るのか」
希美の隣で感心するかのような反応を見せる秋秀。
姫華の父の予想は当たっているのだが、アクアブレイブからケミアルマムで間違いない事は聞いていたのでその事に大して驚かない蓮也と姫華。
〈キーンコーンカーンコーン〉
「あ、昼休み終わっちゃったねー」
「そうだな、てか今日の帰りのホームルームで席替えあるんだよな。今回こそ、希美の隣になりてー!」
「アタシもー!」
「はいはい、そこの2人、席替えもいいけど数学の小テストが6時間目にあるからね」
「「はーい!」」
バカップル2人が元気よく返事する一方で…
「オレハシラナイ。テストナンテシラナイ」
「なにロボットになってんのよ。蓮也は最後まで諦めない事、いいわね?」
「ハイ……」
太陽が西側に傾いた頃、6時間目の授業が終わりを告げるチャイムが校内に鳴り響いた。
その頃、蓮也は燃え尽き、机にぶっ倒れていた。そんな彼に近づき声をかける姫華。
「手応えはいかがだったかしら?」
「10問中2問しか分からなかった……」
「あっそ」
そんな状態の彼に、姫華は憐れみの目を向ける。
「まあ、この後の席替えで気分転換でもしなさい」
「おう……」
そして始まった席替え。今回はくじ引きで席を決める事になっており、番号が書いてある紙を現在の席順で引いていく生徒達。
隣の席の秋秀からくじの入った紙を受け取る蓮也。箱から紙を引き、自分の番号を確認する。
希美や姫華もくじを引き、全員がくじを引いたのを確認した担任の先生は番号入りの座席表が印刷されている大型のプリントを黒板に貼り付けた。
我先にと、黒板の前に集まるクラスメート達の中に混じる蓮也。
蓮也のクラスは全員で38人で6列構成の1列に6人ずつ座る事になっていて、3列目と4列目だけ7人構成である。
今度の蓮也席は6列の内の4列目でまたもや1番後ろの席。
「真ん中ら辺か。隣の席は……あの反応だとまた秋秀か」
彼の予想通り、3列目の1番後ろの席は秋秀だった。ちなみに姫華は4列目の後ろから2番目、希美は3列目の後ろから2番目であった為、馴染みのあるメンバーが中央の後方に集まった。
「マジかよ。希美じゃなくてまた蓮也が隣か……」
「またお前が隣とは、俺も運がないみたいだ」
秋秀は真横と前方を見ながら、
「ま、いつメンなだけ、楽しめそうだ!」
「秋君の言う通り、スッゴく楽しめそう!」
秋秀に同調する希美。
「そうね、確かに退屈しなさそうだわ」
姫華も頷く。
「そうか。俺もある意味退屈する暇は無さそうだ……」
既に疲れたような反応を見せる蓮也。しかし、なんだかんだ彼もこのメンバーで集まれた事に喜びを感じている1人なのだ。
そんな中、先生は席移動が終わったクラス全体を一望した後、何故か教室を出て机と椅子を運びながら教室に戻ってきた。そしてその机と椅子を5列目の7番目、つまり蓮也の席の隣に置き、教卓の前に立つと同時にこんな事を言い始めた。
「えー、突然なんですが今から転入生がこのクラスに入ります」
「ええええええ!?」
それを聞くや否や、すぐさま驚いた様子を見せる生徒達。
「実は今日先生達も朝の会議でそれを聞いてね、大変驚いています。もう教室の前まで来てくれているので、入ってもらいましょう。どうぞー」
そして教室の前方のドアが開き、黒い長髪を靡かせて入ってきた女子生徒。
その長髪と真っ白な美しい肌に皆が目を奪われている中、先生がその生徒に自己紹介を促す。
「それでは自己紹介をお願いします」
それに従い、転入生が口を開いた。
「初めまして、海咲 色奈と申します! これから皆さんと仲良くなっていけたらと思います! よろしくお願いします!」
「「なっ!?」」
「宮水と雀川、どうした?」
その堂々とした態度、そして最近聞いたばかりの印象深い凛とした声に驚く2人。
そう、その声はあの……!
改めまして、本エピソードをご覧頂きありがとうございます。
転入生に何故蓮也君と姫華ちゃんが驚いた反応を見せたのか……転入生の正体は一体……などなど、物語の序章に相応しい謎が現れてきました。これらの答え合わせは次回のお楽しみという事でお待ちください。
また皆さんからのご指摘、ご意見、ご感想をお待ちしております。ご感想を頂けると私は嬉しさのあまり、絶好調になっちゃいますので是非お願いします!
次回の投稿は3月末or4月の初めを予定しています! 是非お楽しみに! それではまた次回!