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世紀末反抗期  作者: syi
8/13

第7話 鍛錬

キャラクター設定

 シァォ…18歳

誕生日…8月6日 身長…171cm 体重…教える必要がありまして?

見た目…ブルーブラックの長髪にイエローゴールドの瞳

 ケイ…パブリック・スクール year13(17)

身長…177cm 体重…63.5kg

見た目…プラチナブランドの髪のセンターパートにコバルトブルーの瞳

 翌日の明け方から、訓練は始まった。

宵とケイから教えてもらったが、この前の黒いあいつは「うらみ」と呼ぶらしい。色々種類がいて、単純に大きいだけで大して強くは無いヤツが多いのだとか。小動物みたいなヤツはまだ人に害を与えるだけの力も無いそうで、特に倒さなくても問題は無い。だが、これから凶悪になるかもしれないそうだ。遥らは俺が来るよりも2ヵ月前から異世界に来て、こいつらと戦っていたと聞いた。よく生きていたな…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ボーっとするな!次も来たぞ!」

昨日、散々弄ってからと言うもの、ケイは俺に対しての当たりが更に強くなった。

ちょっとやり過ぎたか?今朝、目元にクマができていたしな…

 

 宵の提案通り、俺は遥や宵に天邪鬼を使うコツなどを教えてもらい、ひたすら自分のものに出来るまで実践してみていた。上手く使えずに怨に殴られて気絶したり、上手くいったものの、キャパオーバーでぶっ倒れたり…

「りっちゃん…よく倒れるねぇ( ´ ▽ ` )」

「っせえ…誰がやりたくて倒れるかよ…」

倒れたりする度に遥や宵に看病してもらったりしたが、1日に何回も倒れてしまった。

その過程で分かったのだが、宵の天邪鬼は回復系統である。

ー天邪鬼、「理解不能」発動ー

少しづつだったが、発動に成功する割合が増えてきた。

だが、未だ頭に流れ込んでくる恨みの声には慣れない…


 それから、更に6日が経った。色々と訓練したり、淡々と怨を倒したり、地味な感じだった。

大分天邪鬼の使い方は慣れたが、いざと言う時、スムーズに発動出来るとは限らないから、まだまだだな。

隣では楽しそうに遥が怨を倒していた。怨の身体に触れてから転移すると、怨が真っ二つになるのだと。

なんか怖え… 危機感とか無いのかよ?

「りっちゃ〜ん!生首!」

嬉々として消えかけの怨の首を片手で持ってくる姿には恐怖を超えて呆れてきた。

「何体目だー?」

「6体目!」

宵はケイが俺に対して暴走しかけるのをを止める係になっている。

「おいっ龍成!」

「はいはい、横から怨が来てるけどいいの?」

「…」

ケイは宵には勝てないらしい。ずっと、宵の命令を黙って聞いている。

俺は手こずりながらも遥らに協力してもらって倒していた。

「だいぶ天邪鬼を使える様になったねぇ!」

「そうねぇ。」

「何処がだよ。まだ未だだろ。」

一々、俺と遥が話す度にケイは首を突っ込んできた。その度に宵に回収されていくのはいい気味だが、流石にウザくなってきた。

「そう言えば、ケイと宵の天邪鬼は何なんだ?」

ふと、気になって遥に聞いてみた。遥は忘れていたのか、頭をかしげて少し考えてから答えた。

「ケイは、「仁君」でぇ…宵は…「鼓舞」だったかな…?」

仁君?対義語は「暴君」か…やばいヤツだな。鼓舞は「鎮撫」か… 人を落ち着かせる?回復系ということか?

何となく聞いたら、2人とも遥より凄そうな天邪鬼だな…名称もカッコ良さげだし…

「りっちゃん、どしたぁ?」

「いや…何でも。」

「絶対、うちの天邪鬼弱そぉって思ったでしょぉ。」

「いいえ。」

嘘つけぇ、と遥は俺をポカスカと叩いた。これは正直に言ったら殺されるヤツだろ。

「Don't flirt forever! It's an eyesore!(いつまでもイチャつくな!目障りだ!)」

ケイの怒鳴り声が遠くから聞こえた。宵がこちらへ歩いてきて、今日はこれくらいで終わりにしましょうと言った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 次の日は、場所を変えて、宵と訓練をした。

宵は剣で戦うスタイルだった為、剣での訓練となった。小学生の頃から剣道をしていたけれども、バトルの様な対人となると、通用しないみたいだった。

小1時間ほど訓練をしていた時、森の奥から音も無く、人が現れた。


 シュッ


 誰だと思い、そちらの方を見た矢先に訓練用の木刀が切れた。

「大変…「哀感あいかん」だわ…」

宵が青ざめた顔をして言った。

先日まで倒していた怨とは比べ物にならない程の威圧感があった。

今度こそ死ぬ…?

俺は死を覚悟した。

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