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世紀末反抗期  作者: syi
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第14話 神様について

 「うちらはね…神様、なんだよ」

遥の姿が変化していく。オレンジブラウンの柔らかな髪が、白銀の艷やかな髪に。ダークブラウンの輝く瞳が、金色の虚ろを孕んだ瞳へと。天女のような衣を纏ったその姿は、昼間に見た、あの神々しい姿そのものだった。

あまりにも美しい姿に俺は目を奪われてしまった。

「…ど…どういうことだよ…?」

遥は悲しそうな笑みを浮かべて言った。

「この世界に呼ばれた人は、全員が神様でねぇ、13の柱なんだよぉ」

「…は?」

「りっちゃんも例外無く、うちらとおんなじ、13番目の柱だよぉ」

意味がわからなかった。

「…じゃあ、何で、俺等は普通に人間として暮らしてきたんだ…?」

「分かんないっ」

「…ん?」

俺の方が色々と理解が追いついていないのだが?突然この世界に飛ばされて、天邪鬼っつう能力を手に入れて、よくわからん怪物と戦って、そしたら今度は神様が出てくるって…


 ー私から説明しましょうー

ずっといじけていたプレギエラが口を開いた。回復したようだった。

ー私のことを神だと認めていただいたら…ですがー

前言撤回。まだいじけていた。

「分かったからよ、で、何なんだ?神様って?」

ー「神」とは、貴方方、俗に言う「現人神」なのです。およそ10000年ほど前、大災害が続いたときがあったりましたー

「…知るかよ?1万年前なんて縄文だぞ?」

ーまあ、あったのです。その原因は、神々による戦争だったのですー

「ラグナロクみたいなものか」

ーはい。その時の戦争で多くの神々が死に、同時にその神々の代わりとなる新たな神々が誕生しました。新たな神々の誕生により、神としての復活が難しくなった死んでしまった神々の魂は、自然界の様々なものに姿形を変え、存在し続けることになったのです。しかし、とある13の柱、その神々は持っている力が強すぎた故、自然界に定着できず、魂のまま、世を彷徨うことになりました。それから人間の文明が大きく発達し、神への信仰心が薄れたことで、その神々の力は、存在を維持し続けるのが困難になるほど弱くなってしまいなした。その時、偶然にも神の器になれるほどの魂を持った人間が誕生したのです。その人間に彼等は入り込み、力の回復を図った、ということなのですー

 あまりのスケールの大きさに現実味が湧かなかった。

まとめると、以下のようになる。


・神々の戦争で沢山の神が死んだ

・死んだ神の殆どは自然界で形を変えて存在してる

・その中でも力の強い13神は世を彷徨うことに

 →時の流れと共に力が弱くなり、消えそうになった

・偶然、器となる人が誕生

・13神はそいつらに入り込み、回復しようとした


もしそれがマジで本当だったら、信じられないことだ。

「つまりは、俺らはその器ってことなのか?」

ーはい、その通りですー

「だったら、何故今頃この世紀末に呼ばれた?」

ーそれは簡単な事です。貴方方の中に眠る神々の魂が十分に回復し、再び神として復活しようとしているからですー

「…は…?」

俺は頭をフル回転させて考えた。もし、俺らの中に眠っている神とやらが復活しようとしているのなら、俺らはどうなってしまうのか、と。遥を見る限り、遥は肉体ごと変化している。もしかしたら…と、俺は最悪はケースを考えてしまった。


 「神、が復活したら…どう、、なるんだ…?」

遥は今にも泣きそうな顔をして、俺を見つめた。プレギエラも同じように、表情を暗くした。

「…な、あ?教えろよ…?」

プレギエラが俺を真っ直ぐに見た。

ー神の魂は、肉体の成長過程において、段々とその器と調和していきましたー

「…りっちゃん、、あのね…」

ー神が復活したら最後、肉体は…「滅びます」ー

少しでも

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