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イベント・春

文字にひそんだ合言葉

掲載日:2024/05/20




 夜勤明けの休日、眠りから覚めてダイニングに向かうと、箱が置いてある。

 箱の近くには、一通の手紙が添えてあった。


『あいことばを入れてね』


 文字から察するに妻からのメッセージカードだろう。

 改めて箱を見る。

 AからZの英文字と0から9の数字が並んでいた。


(こんなの簡単さ)

 高をくくって、結婚記念日を入力してみる。

(あれ?)

 箱を開けようとしたら、箱は閉じたままだった。

(ならほかの記念日かな)

 プロポーズ、初めてのキス、初めてのプレゼント、デート、告白……

 次は初めてハグした日を入れようとした手を止める。


(ベクトルを変えてみるか)

 大きく息を吐いて、首を左右に振り、また大きく息を吐く。

 英文字と数字を見て記念日だと思い込んでいた先入観を振り払う。


(何かの言葉、キーワードと思うんだよなあ)

 どこかにヒントがあるはず、と家探しようとした足を止める。

(今はお昼寝の時間だからあまり物音を立てるのは、な)

 ここに来る前に見た愛しの我が子たちの寝顔を思い出す。

 胸が暖かくなるのを感じ、メッセージカードを手に取り、妻の真意を探る。


(ひょっとして――)

 妻の性格を考え、よぎった言葉を箱に入力する。


 カチリと音が鳴った。


(やっぱりか)

 箱が開いたのを確認し、メッセージカードを机の上に置く。

 そして、箱を開ける前に入力した()()()()()にもう一度目を配ってみる。


『I LOVE YOU』


 

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― 新着の感想 ―
[一言] あらあら、うふふ♪  (*´艸`*)  ごちそうさまでした〜♪  (´∀`*) 
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