42:媚びたら許してくれないかしら!?
「あわわわわわわわぁぁぁ……!」
――◤処刑&さらし首決定! ◢極悪令嬢のこのままじゃ戦争記 ~奴隷買ったら、またまた『王子様』でした。王都にバレたら超全力でSSSランク大軍勢を差し向けられること確定です。「反省しても、もう遅い!」~
っていやなにこれぇええええええ!?!?!?!?!?
「と、とりあえずシャキールくんたち。公国の服なら『大仮装祭』で何着か用意したから、しばらくはそれ着ておきなさい……」
「うむ、よきにはからえ。着せてくれ」
「自分でやれーっ!」
こちとら内心余裕ないんだっつのッ!
なによこの褐色薄金髪王子、ヴァイスくんより偉そうねぇ~!
それに比べてヴァイスくんはしっかりもので……、
「シャキールよ。自分で着替えをするというのも、なかなか新鮮なものだぞ」
「ほう、そうなのか」
……いや、彼も結構ボンボン精神だったわね。変装用の眼帯を毎朝巻いてくれって言ってきたし。
やっぱ王族ってやつはよぉおお……!
「はぁ~。またとんでもない買い物をしちゃったわねぇ。なんか疲れたから、ちょっとアクガキ、厨房から甘い飲み物取ってきなさい」
「むっ、さっきからアクガキとは僕のことか!? 失礼なーっ!」
ワカメみたいな黒髪を逆立てるアクガキ。
えぇと本名はアクナディンだったかしら? 長いしなんか偉そうなのよ。
「僕は王族親衛隊の一員ッ、シャキール様の専属使用人だぞ!? お前に従う義理はないっ!」
はぁやれやれ。立場ってもんがわかってないわね。
「義理ならあるでしょ。わたしはアンタを大金出して買い取った上、そのシャキール様を治癒して保護している身なのよ?」
「むむっ……!?」
「なのに逆らうっていうの? このレイテ様に従わないの? あぁいいわぁ、それならアンタを王都に突き出してやるわよ。王族じゃなくとも親衛隊なら、さぞ豪勢に公開処刑してくれるでしょう。〝公国を想う者はこうしてやる〟って。あ、なんならシャキールくんもセットで付けようかしら? 部下の不始末は主人の責任っていうし」
「むがぁああああーーっ! あぁわかったよチクショウッ! 飲み物くらいとってきてやるーーーっ!」
おーーーほっほっほ! ガキを虐めるのは気持ちいいわぁ!
「これに懲りたら、悪の女王たるレイテ様に逆らわないことねぇ!」
「くそーっ、飲み物に髪の毛とか入れてやるからなッ!?」
「こら、飲食物を粗末にするのは絶対にやめなさい。失礼よ」
「なんでそこはいい子なんだ!?」
ともかくバタバタ駆けていくアクガキ。
なんだか面白いヤツねぇ。あれが側にいたならシャキールくんも暇しなかったでしょ。
「ふっ、すまんなレイテよ。アクナディンはまだまだ未熟な身でな。落ち着きというのをいつまでも覚えず、私への忠誠心ゆえ暴走してしまう時があるのだ」
「の割には誇らしげな顔ね。お気に入りの部下ってわけ?」
「ああ、我が誇りだよ。アクナディンも、ここにいる兵士たちも、そして……祖国を守るために散った、勇敢なる死者たちもな」
彼の言葉に、他の褐色奴隷たちが沈痛な面持ちをした。
「なぁレイテよ。そして何より、我が友ヴァイスよ。どうか聞かせてくれまいか? なにゆえヴァイスがここにいるのか。そしてこのストレイン王国が、同盟国たる我が国を襲った、その理由を」
「ん、わかったわ。ヴァイスくん、話してあげて」
「任せてくれ」
静かながらも確かな口調で、第一王子は語り出す。革命の夜より起こった、これまでの全てを。そして、王国中枢に巣食った大結社『地獄狼』の存在を。
「――なる、ほどな。総帥ザクス・ロアに敗れ、身分を隠してこの地に売られることになったと。それから……」
「ああ。革命を起こした我が弟・シュバールは小心者なやつだ。だというのに、公国に〝裏切り者〟の難癖をつけ、急侵略を目論んだ。これは間違いなくザクスの差し金だろう。弟もヤツに心酔してしまっているのかもしれない」
「ふん、悪のカリスマというやつか。ともかく最悪の状況だということはわかった。ザクス・ロアがお前の弟を篭絡し続けている限り、他の国も侵略しだすかもしれんぞ。戦費を巻き上げるために国の内部もボロボロに食い荒らしていくだろう」
うっへー、それは勘弁ねぇ……。
今回は国庫のお金だけで侵略をかけたみたいだけど、このまま馬鹿を繰り返したら税は上がり放題でしょうよ。
いつか辺境のハンガリア領まで接収しにきて、そしたら、
「ヴァイスと、シャキール。我らの存在が公になるのは、時間の問題だな」
……おしまいだあああああああーーーーーーー! この二人のことがバレたら大戦争だぁああああああ~~~!
「む、どうしたレイテよ。顔が青いぞ?」
そりゃ青くなるわよシャキールくん。
もはや今更なことだけど、このままじゃわたしバッドエンドだしぃ~……!
「シャキールよ、レイテ嬢は優しい女性だ。この地が戦場になった際、民草に犠牲が出ることを危惧しているのだ」
「そうなのかヴァイスよ?」
ってちげーーわよッ! わたしの身一つを心配してるのよアホォ!
「や、優しくはないけど、まぁそうわよ……!」
でもここでビビッてるのがバレたら悪の女王の沽券にかかわるから、まぁ顔色の理由はそういうことにしておいてあげるわ。ちくしょう。
「「ふっ、流石だ」」
って流石じゃないわよバカ王子どもがーーーっ!
・これからも
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