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氷壺《月のキツネ》  作者: YUQARI
序章 月の泪
1/50

始まりの始まり

 銀の雪が降り積もる。


 雪はこの世界の全ての音を奪い、

 静かに輝きながら降り積もる。


 辺りはとても静かで、穏やかで、

 ……降り積もる雪の音が聞こえてきそうな、そんな夜。




 ┈┈••✤••┈┈┈┈••✤✤••┈┈┈┈••✤••┈┈




 いつの間にか雪はやみ、

 雲の合間からは星々が顔を出す。


 夜空には、綺麗な天の川が掛かっていて、

 時折小さな ながれ星が見えた。


 (こご)えるような寒い夜。

 銀色の月がそっと(なみだ)を流す。




 ──今度こそ、幸せであるように……。




 切実なその願いは、

 けれど力強く、確固たる意志を持ち、

 ひとしずくの泪を《種》として、

 凍てつく氷の上に落ちた。




 ──ぴちゃん……。




 氷はまるで、

 柔らかな水のように、

 細やかな波紋を作った。


 波紋は柔らかな()()()()となって、その《種》を護る。

 まるでそれが

 運命だとでも言うかのように……。



 白く冷たい雪が、ふわりと舞う。


 風のない、静かな雪の夜。

 銀に輝く月の願いを受けて、

 冷たい氷と雪の光に護られた小さなその《種》は

 静かに息づいた……。


 そこで《種》は、静かに眠る。




 ┈┈••✤••┈┈┈┈••✤✤••┈┈┈┈••✤••┈┈




 どれくらい時が経ったのだろう?


 足跡一つない、まっさらの雪の中で

 何かが生まれた。


 その『なにか』は、とても小さくて儚げで、

 今にも壊れてしまいそうだった。


 けれど、夜空の雲が流れゆくと共に、

 少しずつ大きく成長していく。


 その成長の速さは著しくて、もう誰にも止められない。




 ある日、満天の星空に、

 丸くて大きな冷たい月が、顔を出す──。





 × × × つづく× × ×


更新不定期。

書き直し完了時点でアップします。

『月星雪』の改訂版ですので、

『見たぞ! これ٩(๑`^´๑)۶』って思う方もいると思います。



あ。でも若干違いますよ? こちらは。

R15を極めようと思うので。


てか、Xでなくても良いのかもね?

ガイドライン見てみたら、大丈夫そうではある。

(初めて確認しました。今頃かよ( ̄▽ ̄;))


そこを考えると、Xサイトは相当……(´ρ`*)コホンコホン


では、気長にお付き合い下さいませm(*_ _)m

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