70話 チーム ストーム
その転移陣から現れたのは
ウリエだった。
「2の試練を越えた者よ。またお会いしましたね。私はウリエ。次の試練も越えられる様に祈っています。この試練を最初に越えた者に褒美を与えましょう。叶えられない物もありますが、何を望みますか?」
ウリエは今回も報酬をくれるらしい。
そこで俺は以前から考えていた事をお願いする。
『スキルを全て最上位に上げることは出来るのか?』
「それは出来ません。」
『ならスキルポイントを貰う事は出来るのか?』
「それは・・・・それも出来ません」
ふむ、前回も思ったのだが、無理な事はすぐに答えるのだが、微妙な事は答えがつまる。なら結構ギリギリのラインだ。まぁ、予想はしていたが。
今の俺に必要な事は魔人族との交渉・戦いと試練を達成する事、その為にはどうしても強さが必要だ。
強さに直結するのはレベルを上げる事とスキルのランクを上げる事。レベルはダンジョンを攻略すれば上がっていくのだが、スキルは徐々に上げにくくなっている。なのでスキルが上がるならそれが1番だったのだが、まぁ無理だろう。それをすると試練を受けている者達との差が大きくなり、この試練の意味すら無くなる気がする。あくまで気がするだけだが。
装備も俺の鍛冶があれば現時点では問題なし。となると重要な事は情報だ。
問題はどの情報を得るかだ。
『ここにいるもの達の探している人物を教えて貰う事は出来るか?』
「情報は1つのです、なのでこの場合は誰か1人の情報のみとなります。」
だろうな。試験は残り2つ。探しているのは3つ。今回を含めると全て見つける事は出来そうだが、その為には試練を全て最初に達成しなければならない。
となるとやはり試練の情報が1番か。
俺は皆に意見を聞くと、ルビィ、リン、フェンリル共に旅をしている途中で見つければいいから、わざわざ聞く程の事じゃないと言う。本当は早く会いたいはずなのにだ。だが俺は見つけられる気がしているのだ。なので試練の情報を貰う事にした。
『ならば試練の情報を貰おう』
「それでは次の試練のヒントを与えましょう。魔獣の集いし大地の底無しの沼。そこに試練はある。無事に辿り着く事が出来るのであれば。」
俺はヒントをメモに書いた。
「それでは試練を越えられる様に祈っています。」
そう言ってウリエが転移陣から消えた。
すると案の定ミカの声が頭に響く。
(今、2つ目の試練を達成した者が現れた。他の者達も達成する事を期待している。
1つの試練を達成している者は現在52名だ。報告は以上だ。)




