7話 階層ボス
読んで貰えて嬉しいです。
50話くらいまでは毎日更新出来たら良いな。
ダンジョン地下4階に進み、探知をかける。魔物の反応があり、そのまま進んで行く。
『うん?いないのか?』
反応がある場所にたどり着いたが、魔物が見当たらない。
そのままその場所にたどり着いた時、
ビリッと上から頭に反応があり、前転をしてかわす。元の場所に風が通り過ぎた。
『超鑑定』
・サイレントバット Lv.4
体力 : 12/12
力 : 9
速さ : 20
スキル : 吸血 Lv.1
新しい魔物だ、スキルもありレベルも高いが、ステータス自体は低い。
天井に7匹張り付いている。大きさはソフトボールくらいだ。
天井の高さは3メートル程で剣の射程では届かない。そこでバックから魔石を取り出し投げつける。
バシッと魔石が当たりサイレントバットは下に落ちた。そのまま剣を突き刺す。
他のサイレントバットが襲って来たのを剣で切り裂いていく。
全て倒して、魔石を回収しレベルアップもしたようだ。
この階ではビックラットとサイレントバットがいたので、全て倒した。
この階では40体程倒した。
これで魔石の数も90個と目標まで
あと10個となった。
『さて先に進むかー。』
そう言って階段を見つけて下に降りる。
『あれ?いつもと違うな。』
広く幅のある1本道の先に大きな扉があり、そこまで進み扉を見上げた。
高さは3メートル程あり、幅は5メートル程。鉄の扉みたいだな。
『うーん、これはボスがいるパターンだな、どうしよう。ステータスを上げるか。ふむ。いや、初級ダンジョンでここまで苦戦もしていないし、そのままいこう。』
俺はそのまま行く事にして、扉を開いて中をみた。そこは広いホールのような場所で、特に魔物もいない。
『良し、中に入るか。』
そのまま中に入る。中に入ったが扉を閉まらない。これはまずかったら逃げれるなと考えながら中央まで進むと、地面から転移陣が現れ、その瞬間後ろの扉が音を立てて閉まった。
『まぁ、こんな事だと思っていたけど。さて、何が現れるのか。』
転移陣から現れたのは高さ2メートル程でピンク色の肌にお腹はポッコリ出ていて、顔は豚みたいだった。
『超鑑定』
・オーク Lv.16
体力 : 60/60
力 : 45
速さ : 25
スキル : 咆哮 Lv.3
今までの魔物よりかなり強い、だがステータス的には負ける要素はなさそうだ。気になるのはスキルか。
『超鑑定 』
再度鑑定を行い、相手のスキルを更に調べる。
・咆哮 Lv.3
自分と同等か弱い相手に対し、一定時間動けなくさせる。格上の相手には意味がない。
なるほど。この場合は多分大丈夫だろう。レベルも上がってるはずだし、ステータスも俺の方が上だ。
オークは武器の斧を構えながら、大きく叫んだ。これが咆哮だろう。
しかしうるさいぐらいで俺にはなんにも影響がない。
俺は剣を構えてオークに攻撃を行う。
何にも影響のなかった事で動揺しているオーガの首に俺の剣が切り裂いたが、首の半分程で剣が止まってしまった。
オークは痛みを堪えつつ、斧で攻撃してきたので、余裕を持って剣を引き抜いて、斧を躱し、そのまま反対側の首に剣で切り裂いた。
ザンと音がして、オークの首が舞って地面へと落ちた。
『おし、楽勝!』
オークの体も消えた所で魔石を回収する。
『あれ、これいつもより大きくないか?』
手に取った魔石はいつもの魔石より一回り大きかった。
『超鑑定』
・中級魔石
やはり普通の魔石より上の魔石だった。
それをバックにしまいつつ、レベルアップの熱いのを感じながら周りを見渡す。
入ってきた扉と反対側にも扉がありそちらに進む。扉を開けて中に見ると3方向に道があった。
中央はそのまま階段に続いていて、左には転移陣が、右には宝箱があった。
まず、右に進み宝箱に進んだ。
罠があるかもしれないと感じた俺は
『超鑑定』
・普通の宝箱 罠もない
本当に超鑑定、超優秀。
俺は宝箱を開けると1冊の本が入っていた。
『超鑑定』
・初級魔法の書
おおう、ついに魔法もきたか!
魔力があるのに魔法が無いのはおかしいと思っていたが、やはりあったな。
しかし、スキルも無いし使えないかもしれん。
そう考えながらも本をバックに入れて、左の転移陣へと進む。
この感じだと、転移先はダンジョンの1階部分か、他の階か。他の階又は他の場所なら強い魔物が出てくるかもしれん。
まぁ、考えてもしょうがないのでとりあえず転移陣にのってみた。
すると視界が変わり見覚えのある場所に出た。ここはダンジョンの1階だな。
そう思った時にダンジョンの前であった兵士がこちらに向かってきた。
「5階層のボスを倒したんですね。
さすがです。」
『おう、倒してきたよ。
でもよく分かったな。』
「ここは5階層からの転移陣ですからね、1度使うと次からはここから5階層まで進めますよ。ちなみに反対側にあるのは10階層の転移陣です。まだ見えないと思いますが。10階層は最深部ですよ。」
『なるほど、分かったよ。ありがとう。』
「もう、お戻りになるんですか。」
『そうだな、少し疲れたし1度戻ろうかな。そういえばあなたはここで何をしているんだい?』
「私はここで魔物が出てこないかの見張りをしているんです。通常ダンジョンの魔物は階層を超えて来ないのでですが、大量に増えると階層を越えてダンジョンの外にも出てくるんです。そうならない為にもギルドに依頼して魔物の数を減らしてもらっています。」
『そうか、だからこんな依頼があるん・・・あっ!? 俺依頼達成してねぇーーー!!』
俺は慌てて2階層へと進み、残りの魔石10個をとってくるのだった。
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