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68話 魔人族との戦い

俺達は魔人族がいる国境の広い大地へ降り立った。先には2,000ぐらい数の相手がいた。先頭に5人、その後ろに魔獣族か魔獣が多数いる。相手はこちらに向かい歩いている。俺達も歩いて相手に近づく。


お互いに顔を認識出来る距離に来た。

もう既に鑑定はしており、5人の中央にいるのが魔人族の子爵、その横の4人が男爵、その後ろに200人程の魔人族、あとは魔獣族が300人、後が魔獣だ。


「おい、下等族。交渉しに来たのか。ならばこちらの条件はこの数の者達が3ヶ月食べていける量の食料を用意しろ。期限は3日だ。断る場合や期限が過ぎた場合は侵略し奪い取る。選べ!」


なるほど。これまでも度々こういった交渉はあったのだろう。今の獣人族や人族なら魔人族の条件を無条件で飲むしかないだろう。それほどの実力の差がある。

しかし、それは今までは、となるのだが。


『断る。そこより1歩でもこちらに進んだ場合、侵略行為と見なし俺達は排除する』


「何だと?聞き間違いか?何か勘違いをしてるのか?ん?そこの者は魔人族だな、

そうか、魔人族を囲いこんで勘違いをしているのか。おい、そこの魔人よ。姿を見せてみろ。」


スナイダーを見ながら、子爵が言う。

スナイダーは俺達の前に進みながらフードを下ろした。


「久しぶりだな。ロンフェー。」


「ん?お前は確かダークだったか」


「ああ、そうだ」


「おいおい、お前は他族に囲われちまったのか。前からおかしい奴だと思っていたがここまでとはな」


スナイダーと魔人子爵は知り合いのようだ。


「おい、そこの下等な人族。コイツを仲間にして勘違いしてるようだが、コイツは腰抜けの落ちこぼれだぞ。元伯爵家の息子だったが、他の伯爵家との戦闘を前に逃げやがったんだ。それでスナイダー家は潰されたんだよ、だからコイツは魔人族の大陸より尻尾を巻いて逃げて行ったんだよ」


子爵は他の男爵達と笑っていた。スナイダーはいつも通りの表情をしている。


『おい、お前達はお喋りしに来たのか。侵略するなら俺達を倒して行けば良い。それとも何だ?腰抜けの俺達が怖いのか?なら尻尾を巻いて帰って行けばいい。スナイダー、コイツらが1歩でも前に進んだらやってしまえ』


俺がそう言うと、子爵と男爵は笑いを止めて俺を睨む。


「おい、俺様がせっかくお前の勘違いを正してやろうとおもったんだがな。もういい。やはり理解が出来ない下等生物だったな。コイツらの首を持って少しでも理解出来る奴と交渉するか。」


そう言って子爵は1歩前に進んだ。


「おい、それ以上進むと死ぬ事になるが?」


子爵の首にスナイダーのショートソードが突き付けられ、男爵達の足元にボムボムピーポーが取り付いている。


ちなみにボムボムピーポーはユニーク火魔法で火の形をした30センチ程の大きさだ。敵を認識し取り付く。そして術者の意思で爆発出来る。威力はかなり強い。


「な!?何だと!?何が起きた??」

首に剣を突き付けられた子爵は驚きを隠せない。男爵達も同様だ。


「アラシどうする?コイツ達は別に友でもないし、むしろ敵だ。俺の親父が攻め込まれた時にコイツ達も居たしな。元々親父の下に付いてたコイツ達がな。まぁ、魔人族ではよくある事だが」


なるほど、何となく見えてきたな。

さてどうするか。俺は念話でスナイダーに確認。ふむ。そうか。なら試してみるか。


『このまま大人しく帰るなら許してやる。尻尾を巻いて帰るが良い』


「な、何だと!?人族にバカにされてこのまま帰れるか!!俺達が本気を出せばな・・・」


子爵と男爵が動いた瞬間、子爵の首が飛び、男爵達は爆発した。


子爵と男爵は死亡。他の者達は驚き、直ぐに後ろを向いて逃げ出した。


俺達はそれを見ながら


《スナイダー、余裕だったな。これで1歩前に進めたな。魔人王になる第1歩だ。》


(そうだな。これで俺も子爵を名乗る事が出来るしな。親父の仇も取れた。まだ伯爵が残っているが、いずれ対決するだろうしな。)


そうか。子爵を名乗れるのか。この子爵を倒しても魔人族の報復はないそうだし。相手の戦力も少しは分かったしな。


今回の子爵はステータス的にスナイダーの半分くらいの能力だった。男爵は3分の1位だった。確かにスナイダーと出会った頃の俺よりも少し子爵の方が高い。神力を使って勝てる。その時に伯爵といい勝負なら、今のスナイダーといい勝負だな。いや、スナイダーの方が少し上だな。


ちなみに今回子爵を倒した方法はとても簡単だ。俺に注意を集めている間にスナイダーが無の指輪を発動し姿を消して子爵の元に。その間にボムボムピーポーを出し男爵達の足元の後ろに待機。動いた瞬間に姿を出し、剣を突きつけボムボムピーポーを足元に取り付かせる。それだけだ。


昨日鍛冶で俺は全員に身代わりの指輪、無の指輪、速さの指輪を渡してある。

俺の予想通り武器や防具等の作れるレベルは鍛冶のレベルに反映される。

なので俺は鍛冶をレジェンドまで上げて、材料もあったので作成して渡していた。


俺達は砦に戻りサイ辺境伯に報告。凄く喜ばれた。そのまま俺達はスザクに乗り、エルフの町に向かった。途中で昼飯を食べユーキの指示でスザクから降りる。


目の前にはとても深い大きな森がある。


「アラシ、どうする?僕と一緒ならエルフの秘宝で直ぐに町に行けるけど?」


ユーキの話を聞くと、この森は迷いの森と呼ばれ、中に入ると迷い、いつの間にか森の入口に戻されるらしい。ユーキと一緒ならそのまま町には入れるが、歓迎されるかは微妙。

森を自身で越えた者は精霊の加護があると認められ町に入るのも許可されるらしい。


正攻法か、裏ワザか。そんなの決まってる。


『ユーキは先に町に行ってくれ。俺達は自分達の力で町に入るよ。待っててくれ。』


当然正攻法だ!!こんなイベントやらない訳ないだろう!!


「アラシならそう言うと思った。なら僕は先に行く。待ってるからな。」


そこで別れて俺達は森に入る。中に入ると森の広場の様な場所に出た。4方向が道の様になっている。道と言っても木々が生えてないだけなのだが。さてここからが問題だ。何か法則やヒントがあるのだろうか。俺は広場を隅々確認する。皆も探しているがフェンリルとスザクは横になってウトウトしている。


なんかその姿を見ていたら俺も横になりたくなった。ユーキには悪いがゆっくり行かせて貰おう。俺は皆に声を掛け横になる。とても気持ちがいい。俺は自然と瞼を閉じた。

このまま寝てしまいそうになっていると声が聞こえる。


(こっちだよー!)

(ねぇねぇ、遊んでよー!かくれんぼしよー!)

(多分聞こえてないよー!いつもと一緒だよー。)

(ええー?でもこの人族はなんか違うよー)


俺は目を開ける。しかし何も変わった事はない。探知をかける。すると小さな反応が俺の周りに多数いる。


俺は神力を目に集中させる。するとそこには羽の生えた小さな小人が俺の周りを飛んでいる。


(あー!気づいたんじゃない?)

(こっち見たよーー!目があったよー!)

(遊ぼうよー。かくれんぼ?水遊び?追いかけっこ??全部ーーー??)


『皆起きてくれ』


皆が目を開け、体を起こす。ルビィだけ爆睡してるのか起きてこない。リンが起こしている。


『俺の周りに妖精の様な物が飛んでいるんだが見えるか?』


皆首を横に振る、見えないようだ。


(アラシ殿、そ奴らは精霊ですぞ。多分最初はワシやスザクの力に惹かれて来たんじゃと思うのじゃが、アラシ殿の不思議な力に惹かれて付き纏っているようですじゃ)


なるほど、聖獣には見えてるようだ。

多分最初から気づいていたんだろう。ただ俺が楽しんでるのを見て黙っていたのだろう。それで休んでウトウトしてたのか。

まあ、それがきっかけで今の状態なのでヒントを出してくれたのだろう。多分。


(あーー!やっぱり気づいてるよー!お兄ちゃん、遊ぼーー!!何する?何するー??)


更に多くの精霊が寄ってきた。50体位いるだろうか。


(かくれんぼしよー。お兄ちゃんが鬼ねー。いいーー?行くよーー!!お兄ちゃん、目を瞑って10秒数えてー)


俺はやると言ってないのだが、精霊の顔を見ると断れんな。もうウキウキで目をキラキラさせてるし。ちょっと意地悪したくなるが、遊んでやるか。


俺は目を瞑り数を数える。


(わーー!隠れろーーー!!)

(キャーー!!楽しいーー!!)


楽しそうな声が聞こえる。

俺は10数え、目を開ける。皆が不思議そうな顔をしている。フェンリルとスザクは俺を見て笑っている。俺は皆に説明し、精霊を探す事にした。ちょっと卑怯だが探知をかける。すると反応が道を作っている。ああ!なるほど。多分不正解の道は入口のこの場所に戻されるので、正解の道を使って隠れているのだろう。俺は道を進みながら、どんどん見つけていく。


見つかった精霊達は嬉しそうに俺の頭の上や肩に座っている。精霊みんなで歌っている。


そのまま見つけながら進んでいくと小さな湖が現れた。25メートルプール2つ分位かな。


俺の上に乗っていた精霊達が一斉に湖に向かっていく。


(わーーーーーい!!)


すると周りの木に隠れていた精霊達も我慢出来ずに湖に向かっていった。


精霊達は楽しそうに遊んでいる。精霊達が俺の手を引っ張って湖に連れていく。

中に入るのはやめて、俺はウォーターボール20個を湖の上に出し、更にハリケーンカッターを1つ出し全てのウォーターボールを入れる。すると大量の雫が湖で遊んでる精霊の掛かる。更にプレスウォーターを5つ上に向かって撃ち、それも雫となって虹を作りながら落ちてくる。


(うわーーーーあぁぁぁ)

(気持ちいいー!!)

(見て見てーー!!虹が出来てるよー!!!


聖獣達も楽しそうだ。


しばらくすると遊び疲れたのか、精霊が俺の所に戻ってきた。


(お兄ちゃん、遊んでくれてありがとー!そろそろ眠たくなってきたから帰るねー!遊んでくれたお礼に内緒の場所に行ける様にしてあげるねー。)


そう言って精霊は5人組位で手を結び輪になる。すると俺達の体が泡の様なシャボン玉の様な物に包まれた。


(これでそこの湖に入れるよー!底まで行けると横に通路があるからそこを進むと内緒の場所だよー。他の人には内緒だよー!」


そう言って精霊達はバイバーイと言いながら森に帰っていった。


俺達は精霊に言われた通りに湖に入りそこに向かう。水は入って来ないし、息も出来る。湖にいる魚も下から見える。これこそファンタジーだな。来てよかった。

洞窟の様な入口を見つけ進む。通路になっており進んでいく。


少し進むと上に上がる階段があり、光が湖に差し込んでいる。


俺達は階段を上がり湖から出た。


目の前に広がっていたのは・・・





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