59割 ホデビルール② 5階層ボス
上級ダンジョン5階層ボスには全員参加する事になった。
新たにユーキも加わりユーキには前衛を依頼した。俺は念話の指輪をラリオンとユーキにつけるようにと渡した。
これで前線にルビィ、ラリオン、ユーキ
その後ろに俺。更にその後ろにリンとスナイダーとスザクで、フェンリルは遊撃担当で自由に戦わせる。
扉を開けて中に進む。中は真っ暗だ。
スザクが後方から火の光を照らす。
俺達はそのまま進むと、地面から光を輝く転移陣が現れた。その中から敵が現れた瞬間に周りに紫がかった炎が無数に現れ、周りを照らす。
そこに現れたのはまるで死神の様な出で立ちのボロボロのマントを被って大きな鎌を持つ何者かだ。
鑑定
・ローグレード・デーモン Lv.85
体力 : 700/700
魔力 : 700/700
力 : 300
速さ : 350
魔法力 : 500
スキル
超鎌技 Lv.5 (超級)
超級暗黒魔法 Lv.5 (悪魔限定)(超級)
異界状態異常目 Lv.5 (超級)
物理ダメージ減少 Lv.3 (ユニーク)
・異界状態異常目
異界の住人が持つ異常な目で見られると、見られた相手は状態異常に陥る。何が起こるか分からないスキル。
常時発動。
俺は鑑定した時に相手がスキルに抵抗した様に感じた。今までに無い感覚だ。
しかし神力を使用し、それでも抵抗してきたので、神力でねじ伏せた。
スキルの詳細まで見る時間が無かったので、どうしても気になるスキルだけ鑑定した。
とりあえず、リンには初手ハイバリアーと伝えてある。すぐに俺は皆に鑑定内容と指示をだす。ルビィには風神雷神を使用しながらの攻撃。ユーキには盾役、ラリオンは闘気を纏った攻撃。スナイダーはハリケーンカッター、スザクはファイアーブレス、そして絶対に敵の目を見るなと伝える。
リンのハイバリアーがらかかり、前衛の3人が敵に向かって走り出す。
リンには氷魔法をお願いし、俺はファイアボールを20個準備して、相手の出方を待つ。
相手が持っている鎌を横に振ろうとした。多分鎌の斬撃が飛んでくるのだろう。前衛の3人も向かいながら警戒している。
だが、その瞬間、相手の体にフェンリルが噛み付いた。断牙超砕衝だ。
牙が触れるものは断ち切り、牙で噛み付いたものは砕き、更に衝撃を与える。
敵の体に牙が貫通し、その噛み付いた体を砕き、そして衝撃で相手の体は吹き飛ぶ。
流石ウチのチームで最速のフェンリル。
敵は吹き飛びながら鎌を横に振るう。
やはり物理はかなりダメージを軽減させている。普通ならアレで終わってるのに。
鎌の斬撃が飛んでくるのを、ルビィは双烈風斬で自分の前に斬撃を消滅させ、風神雷神を剣に纏った。
ラリオンは闘気を纏った体で爪による攻撃で斬撃を消し去る。
ユーキは盾で防御した。
スザクのファイアーブレスが相手の左腕に当たり、左腕は吹き飛ばした。
ルビィは走りながら、剣を前にクロスさせ瞬歩双斬を打つ。その瞬間相手の身体が4つに分かれた。しかし、右腕と体の1部が残った者が右手の先から深い暗黒のボールを作り出している。
スナイダーのハリケーンカッターは顔と体の1部が残ったものにハリケーンカッターをくらわせていた。
右手の先に出来上がってきているボールをユーキは魔法無効の槍で打ち払おうと近づくとボールが消え、その手の中から赤く光ったものが。
するとユーキは悲鳴を上げてぐったりし、心配して近づくラリオンに向かって攻撃しようとした。
ラリオンは寸でそれをかわして、距離をとる、その間俺は敵にファイアボールを打ち込みながらユーキにキュアをかける。ユーキは、ハッとなり正気を取り戻した。俺のファイアボールを全て打ち込んだ炎の中から、体が元に戻っている敵が出てくる。
さっきユーキが見たのは多分目だろう。どこにでも出せるのか。
鑑定
体力は確実に減っている。
そこにリンがホワイトアウトをかける。吹雪に包まれた。
ルビィはそこに乱れ無双を打ちにいく。
敵はホワイトアウトにより、全身を凍らせる。そこにルビィが乱れ無双を風神雷神を纏いながら打ち込む。
俺も仕込み杖から剣を抜き相手に近づく。
ルビィの攻撃をくらい、凍った敵は全身を粉々になっていく。
しかし相手の体は元に戻ろうと集まっている。
何かある。俺は神力を纏い再度相手を見る。
すると何か黒いモヤを放つ物が見える。
鑑定
・デーモンの核
デーモンの心臓となる核。これを破壊しない限り相手は何度でも蘇る。
なるほど。黒い玉は傷が付いてはいるが、破壊しないとダメなのか。俺はそのまま神力を纏いながら剣で核を一刀両断する。
そのまま敵は黒いモヤを全身から出し
グアワアラアーーーー!!!!
叫びながら消えていく。
「や、やったのか!?」
ラリオンが声をあげる。
『ああ、思ったより苦戦したがな。』
「いや、余裕だろうよ!?俺はもう死を覚悟して挑んだんだぞ。」
『おい、ラリオン。俺は基本無理はしないんだよ。上層の敵を見ればボスの強さの予想は出来からな。中級ダンジョンボスと同じか少し強いくらい。だが、流石は上級ダンジョンだな。中級ダンジョンボスより余裕で強いのが出てきたしな。』
「お、俺は何も出来なかった・・・」
ユーキが膝と両手を付いて嘆いている。
俺はユーキに近づき
『なぁ、ユーキ。お前エルフだろ?』
ユーキはビクッとして
「な、何をいっちぇりゅんだ?何の事かにゃ?」
めちゃ動揺してるな。
『いや、試験の時は金髪と顔しか確認出来なかったがな。今回鎧を脱がした時に長い耳が見えたしな。』
まぁ、実は鑑定したのだが。それっぽい理由を並べる。街で情報収集した時にエルフは耳が長く先端が尖っていると聞いていた。
その特徴とも合致しているし。
「な!?お、俺は・・・。まさか知られてしまうとはな。こうなったらしょうがない。」
そう言ってユーキは立ち上がる。
「正体を知られたならば、やる事は1つだ。」
「俺と結婚しろ、アラシ!!」
兜をした黒い鎧の奴がそんな事を言ってくる。
『何故だ?エルフにはそんなルールがあるのか?』
「ない!俺のルールだ!俺は自分より強い男を探していた。その者が良い男なら何族問わず結婚すると決めていた!!」
『なぁ、それ正体知られたうんぬんは関係無いよな。』
「ああ、関係無い!!」
だったら前の会話は何だったんだ。
すると横からルビィとリンが俺の腕を掴み
「ダメー!!アラシは私達のなの!!」
「ご主人様に可愛がって貰えるのは私たちだけです。」
うん。いつの間に俺は君たちの物になったのかな?可愛がってたかなー?良く分からん。
「ほう。既に嫁が2人居たのか。大丈夫。俺は3番目で構わんよ。」
それを聞いてルビィとリンは真っ赤になった顔に両手をあてて、いやいやしてる。
「お、奥さんなんて、まだ先の事だし・・・」
「わ、私がご主人様の嫁、ご主人様の嫁」
おいおい、大丈夫か?
ルビィとリンはお互い顔をあわせ、頷く。
そして2人はユーキに近づく。
そして3人はガッチリと手を取り合う。
「これから3人でアラシを支えていこー!」
「ご主人様の嫁同盟ですね。」
「俺はまだ知らない事が多い。色々と教えてくれると助かる」
何故か3人はキャッキャ言いながら盛り上がっている。何故だ。俺の意見が全く聞かれてないのは!
スナイダーは敵の魔石を回収している。
そこでラリオンがスナイダーに念話で話しかけている。
(なぁ、相棒達はいつもこんな感じなのか?)
(そうだな、こんな感じだ。)
(お前、あの時の魔人族だろ?何故相棒と旅をしているんだ?)
(ああ、アラシとはこの世界を平和にする為に協力している。無茶な事ばかり言ってくるんだがな。だが不思議と無茶が無茶に聞こえないんだ。不思議な男だよ、何故か信用してしまうしな。)
(なるほど、確かに相棒は不思議な男だな。俺も相棒とか呼んでるし。もう信用しまくってるしな。あんた、なかなか良い奴だな。魔人族にも居るんだな。お前みたいなやつが)
(ああ、俺みたいな奴は多いがな。だが、文化とか昔からの言い伝えだな。それによって魔人族は他の種族にあの地に追いやられたと思っている。もし、魔人族の王が絶対の力を持ったら、魔人族を束ねて他の大陸を制圧するだろうな。今の王が興味がないのと、まだ荒れてるからな)
(そうか、まぁ、とにかく相棒をよろしく頼むな!)
(ああ。)
こっちは痒くなる話をしている、
あれ?コレって俺ぼっちじゃね?
『おい、そろそろ先に進むぞ。俺達の目標は達成したんだからな。』
敵がいなくなって辺りは暗闇が支配しようとしている、スザクが火で灯してくれてるので、明るいが。
俺達は先に進み、扉を開けて中に入る。
『なぁ、ラリオン、ユーキ。モンスターパレードの兆候はあったか?俺には気にならなかったんだが。』
「そうだな。他のダンジョンと比べても違和感は無かった。アラシの言う通り、気にはならないな」
「相棒、俺もちょくちょく違うダンジョンに潜るが、確かに違和感は感じねぇーな。」
『どうする?このまま下の階層も調べるか?俺達はどっちでも構わんが』
「そうだな相棒。ここはとりあえず戻ろう。親父も心配してると思うしな。」
『分かった。それならそうしよう』
俺は部屋を確認する。
中級ダンジョンまでとは違い、中央の通路は下への階段。左には部屋が2つあり、右にも2つある。
左の部屋には転移陣がそれぞれある。
なんだ?
右の部屋には宝箱の部屋と何も無い部屋がある。
とりあえず宝箱に進み、鑑定を掛け問題無いので開ける。
・半減のマント(ユニーク上位)
物理、魔法、その他のダメージを与える全てを半減させる。マントの1部が残っていれば復元する。
宝箱の中には8枚マントが入っていた。
これは凄いの出てきたな。流石は上級ダンジョンだ。
俺は皆に説明すると、ルビィ、リン、スナイダーは喜び、ラリオンとユーキは驚いている。
俺は皆にマントを渡す。
「お、おい、相棒。俺は何もしてないから受け取る訳にはいけねぇ。」
『ばか、俺のチームは得た物は皆で分けるのが当たり前なんだ。変な事言ってないで受け取れ。』
そう言ってラリオンに無理矢理渡す。
皆それぞれ装備している。スナイダーとリンは2枚重ねで着けている。
新しいファッションスタイルかな?
俺がフェンリルとスザクにも着ける。
サイズは調整されるらしく、可愛いらしくなった。スザクは飛びながらマントの確認をしている。フェンリルは嫌そうにしている。
ルビィが隣にある部屋を見ている。
「この部屋は何も無いねー?」
すると俺の危険回避が今までにない程のレベルで俺の全身をゾワリとさせる
『ルビィー!!!下げれ!!早く!!!』
「へぇ??」
俺の声に反応してルビィが何もない部屋から俺の方を向く。その瞬間大剣がルビィの首を飛ばした。




