54話 1つ目の試練
とりあえずスザクに念話の指輪を付け、チームメンバーに登録。リンはスザクに笑顔で喋りかけている。
そのまま山頂を歩くと祠があり、俺達は中に入る。
そこには台座に石版、その奥に台座に宝箱、その奥に転移陣がある。
まずは手前の石版を読む
「見事試練を越えた者よ。これから1つの言葉を残す。全ての試練を越えるとき、その言葉が真実を述べるだろう。
この世界の中心にある者が」
なんだ、このメッセージは?
多分4つ試練を越えれば分かるんだろう。
そりあえず俺はメモした。
続いて宝箱を開けると、白銀のメダルのピースがある。4つ集めると1つのメダルになるのだろう。俺はそれを指輪にしまう。
転移陣に近づくと転移陣が作動する。
俺達は直ぐに戦闘が出来るように身構える。
そこには神秘な雰囲気を身に纏う、
綺麗な顔をした人物がいた。
「1の試練を達成した者よ。私はウリエ。
次の試練も達成出来る様に祈っています。
この試練を最初に達成した者に、1つの願いを叶えましょう。叶えられる事には限度はありますが、何を願いますか?」
俺は色々と考える。
まずはどれくらいの範囲で願いが叶うのか。まず無理な願いをしてみるか。
『残りの試練の証をくれ』
「それは叶えられません」
やはりな。次は
『あの最初にやったガチャガチャをやらせてもらうのは可能か?』
「それは・・・・。はい、可能です。」
『それは俺以外の者が使っても良いのか?』
「・・・・・はい、可能です」
なるほど。悩むな。ただ、俺が今回1番に試練を達成したとなると、他の者がもらったスキルが大した事ない可能性が高い。まぁ、使いこなせていない可能性もあるが。しかし無駄になるかもしれん。
今の所、新しいスキルより、今あるスキルを高める方が有効だな。
しかしするとどうするか。金は充分にあるし、武器も防具も俺が作った方が良い。となると
『他の試練の場所を教えて貰うのは可能か?』
「場所ではなく、ヒントを教える事は可能です。しかしヒントは1つのみです。」
うーん。まぁ、そんなもんだろ。
このままだと何も分からんしな。
俺には他の異世界人が持ってる本も無いし。本があっても意味なさそうだし。
実際俺が最初に試練を越えたしな。
『なら、獣人族の大陸の試練のヒントを貰えるか?』
「それでよろしいですか?」
『ああ、構わない』
「それでは答えましょう。獣人族の大陸にある、エルフの里に行きなさい。そこに答えがあるでしょう」
『なるほど。参考になった。』
「それでは、試練の挑戦者よ。あなたが試練を越えるのを私達は祈っています。」
そう言ってウリエは転移陣より再び転移したようだ。
すると頭の中で
(たった今、1つの試練を越えた者が現れた。試練は全員が受ける事が出来る。
試練の挑戦者よ。皆が試練を越えてくれる事を願っている。それでは健闘を祈る。)
ミカより報告がある。さてあと3つか。
俺はこの先の試練、試練を達成した後の事など色々考えながら、岩山を降りていく。
この岩山で俺たちのレベルは俺達は1、スナイダーは3上がっていた。
『なあ、スザク。お前さっきの姿より大きくなる事は出来るのか?』
「アラシ様、出来ますぞ!!」
『それなら俺達全員を運べるか?』
「はい、可能ですぞ!!」
俺達はスザクに乗って王都の姿が小さく見える位置でおり、そのまま王都に向かう。
スザクにテイムされて、あの試練の場を守るのは良いか?ひょっとして無理やり転移させられるか聞いてみた。するとスザクは兄弟がいるので、兄弟がやるらしい。まさかテイムされるとは思ってなかったから、今頃兄弟も慌ててるはずだと笑っていた。
スザクに試練を依頼した者を聞いたが、絶対に話せない誓約を受けているようだ。破ると兄弟全員が死ぬらしい。と言うか誰に依頼されたか思い出せないらしい。
聖獣に誓約させ、記憶も操るか。
やはり俺の予想は正しいのだろうか?
そりあえず王都に戻った俺達は、ギルドに足を運び、スザクの首輪を買い、依頼を見ておく。その後、伯爵別邸に戻ると、ロメロがいた。少ししか離れていなかったが、なんとも懐かしい。
ロメロと一緒に飯を食う。ロメロからは俺がやらかした事を王から聞き、やはりやらかしたか、と思ったらしい。大会の優勝も予想してたらしい。
王より大体の話が進んできたので、1度王の執務室まで来て欲しいそうだ。
明日からは少しレベルアップの為に、この大陸にある残りのダンジョンを攻略しようと思っている。初級ダンジョン2つと中級ダンジョン1つだ。
俺は飯を食い終わり、俺とスナイダーで王の執務室に向かう。
扉を開け
『アーセル、来たぞ』
王は目の下にクマを作り、俺の顔を見た。
「おおー、アラシ来てくれたか。ちょっと待っててくれ。」
王は近衛騎士に大臣を連れてくるように指示を出した。
「大臣が到達するまでにこちらの報告から先にしておくかのう。アラシに言われた通り、法律を変更案を作ったので、見てくれ。」
俺は資料に目を通す。
・人族、獣人族、魔人族、魔物族、その他の族に対し、この大陸では全て平等に扱う。
ただし、魔物はその限りではない。
・戦争を仕掛けてくる場合は戦争を行っている軍、又その指導者に対し、処刑する事は可能とする。
・罪を犯した場合は人族と同様に罪を与える。
・人族が他の族に犯罪を犯した場合も同様に罪を与える。
・貴族も含めた全人族がその法律の対象となる。
『なかなか良いじゃないか』
「そうか、なら明日の会議を急遽変更して王国緊急会議を開き、貴族の皆に賛成して貰えば、明後日には始められるのう。アラシが貴族に根回ししてくれたお陰で、とてもスムーズでのう。公爵が先陣を切って協力してくれておるわ。」
『よろしく頼む』
すると大臣が到着した。大臣も目にクマを作っていた。
「アラシ殿、来て頂けましたか!アラシ殿に言われた食料の件、調べておきました。」
・俺は資料に目を通す。
なるほど、年間でこれくらいか。俺は大臣にそれぞれどれくらい余剰で保管してあるのか。年によって、収穫にバラツキがあるのか。聞いてみた。余剰保管はあまり無さそうだな。収穫にはやはりバラツキがあるそうだ。
俺は貿易に充てる分の6割で計算する。もし、食料が減ってしまって余剰保管が無くなると、間違いなく、反乱が起こる。そりゃ魔人族に食料送っておいて、自分達が食べ物に困ったらそうなる。
俺はスナイダーに魔人族の人口を聞く。
魔人族自体は10万人ほどだそうだ。しかしそれ以外の、ほとんど魔物族らしいが、を入れると魔人族の大陸自体には30万ほど。
ふむ、もし魔人族の食料が全く無くなって、こちらの1年分の食料を輸出しても、30万人なら1ヶ月ほどしか持たないか。
まぁ、今の所はそれで良い。
その他は服や魔道具等も不足しているそうなので、そちらも合わせて大臣に頼む。
良し、とりあえず良いだろう。俺は事前事業でこれをやっている訳ではない。当然全ての族がウインウインになれるようにしなければならない。大体の計算を終え、俺達は王城を出た。
翌日、俺達はギルドにより、初級ダンジョンに関する依頼を全て受け向かう。当然スザクに乗ってだ。30分程で到着し、無双していく。階層ボス、ダンジョンボスを瞬殺し、宝を回収し、そのまま次の初級ダンジョンへ。
そこでも同じように瞬殺して王都のギルドに戻る。ちょうど昼過ぎなので、そのままギルドで飯を食った。その後受付でダンジョン攻略の報告。受付はとても驚いていたが、Sランク2名とAランクのチームなので、ある意味納得して処理してくれた。
次に中級ダンジョンの依頼を全て受け、中級ダンジョンへ向かう。
5階層、10階層のボスを撃破して、ここまでで1時間。15階層のボスを倒し1時間、20階層に辿り着くのに更に2時間かかる。
さすがに最下層の敵はなかなか骨が折れる。
ダンジョンボスの部屋を進むと大きな転移陣から現れたのドラゴンだ。
中級のダンジョンボスはドラゴンで決まりなのか?
鑑定 水竜 Lv.75
体力 : 800/800
魔力 : 300/300
力 : 400
速さ : 180
スキルは火竜の水バージョンだ。
ここまでのフォーメーションはルビィと俺が前衛、リンとスナイダーが後衛だ。
リンがハイバリアーを全員にかけている間にルビィは走りながら双烈風斬を放つ、俺も疾風斬を放ちながら進む。スナイダーはハリケーンカッターを放つ。
水竜は爪の斬撃を飛ばして来たが、俺とルビィは前進しながら余裕で回避。途中で何本か俺たちの斬撃波に打ち消されていたからだ。俺達はの斬撃波は少しだけ威力を落としていたが、水竜にあたり、鱗と皮膚を深々と切り裂く。そこにスナイダーのハリケーンカッターが炸裂。鱗を剥がしていく。
そこに水竜が水のブレスを放とうと口を大きく開き吸い込む。
そのタイミングでルビィは風神雷神を使用し、そのまま2本の剣を体の前でクロスする。その瞬間ルビィの体は水竜の後ろへと移動していた。
水竜の体はクロスに深い傷を負っている。
と言うか、皮1枚繋がっているだけだ。
もう、終わりだと思うが念の為に俺は竜の首を剣で切り飛ばす。
そのままダンジョンをでて、スザクで王都に戻る。
今回の3つのダンジョンで手に入れた宝のうち、使えそうなのは
・中級ダンジョン10階層宝
ミスリル鉱石 6個
・中級ダンジョン15階層宝
??????? 謎の鉱石 6個
・中級ダンジョン ダンジョンボス宝
??????? 謎の腕輪 6個
その他は金の延べ棒や宝石といったものだ。
俺達は再度ギルドにより、依頼達成を報告。
また驚かれ、中級ダンジョンの最短攻略記録を塗り替えた。リンのSランク試験を受けれる条件が整った。しかし今は試験官となるSランク冒険者がいないので、試験が出来ない。
ちなみに俺とルビィはSランクになってから中級ダンジョン1つをクリアしたので、もう1つ中級ダンジョンをクリアすれば、次のランクになれるらしい。条件となるギルド本部のギルドマスターも認めてそうだ。そう言えばあった事ないけど。
今は獣人族の大陸のギルド本部のマスターに会いに行ってるそうだ。俺が王の代理人と大会優勝した事で、条件を満たせば昇格させるように言われているらしい。
ちなみに試験はないそうだ。Sランクより上は条件さえ満たせば良いらしい。だが条件はとても難しいらしいが。
とりあえず俺達は伯爵別邸に泊まる。
ここまで色々とお世話になったので、俺はロメロに金の延べ棒や宝石の1部を渡す。
最初は親友だから受け取れんと言ってきたのだか、親友の感謝の気持ちぐらい受け取ってくれと言って無理やり渡した。
ちなみに俺とルビィ、リン、スザクはレベルが8上がり、スナイダーは11、フェンリルは3上がった。
それではステータスをいじりますか!




