53話 ダークスナイダー
俺達は伯爵別邸に戻り飯を食いながら話をする。
メイドによると伯爵は王都に向かってるらしい。そりゃそうか。
まず俺のやらねばならない事。
・試練の証を取りに行く。
・ラリオンに会いに行く。
・魔人族に交渉しにいく。
・辺境伯に会いに行く。
・薬草を調合する。
取り敢えず、辺境伯はどうでもいい。
貿易同盟の為に獣人族の協力は不可欠だ。ラリオンには会う必要がある。
まずこれから薬草を調合する。
それからこの大陸の試練の証を取りに行く。その後に隣の大陸、獣人族の大陸に行く。その後は取り敢えずその後考えよう。俺は目を覚ましたスナイダーに話を聞く事にした。
まず魔人族の現状について。
魔人族は魔人王を筆頭に公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵が仕切っている。
ちなみに実力至上主義の為、その相手を倒せば地位を入れ替える事が可能なのだそうだ。
力で押さえつけているだけなので、立場が上の者にも従いはするが、絶対ではないらしい。なので戦争を仕掛けているのは基本男爵以下の者が、食料の略奪を目的としてやっているだけらしい。
今の王は自分が強くなる事だけがしか興味がなく、他の爵位の者も自分達の戦力を上げる為に全力を注いでるそうだ。
スナイダーは男爵にも到底叶わないらしい。魔人族恐ろしい。今の俺の実力でも良くて伯爵、通常なら子爵レベルらしい。もし魔人族が本気で協力すれば、全ての大陸を1ヶ月あれば制圧出来るらしい。
どこかの子爵以上が攻撃してきても今の人族は占領されるらしい。しかしもしそれをすれば他の爵位の奴が襲ってくるので、まずは王を目指すらしい。
ちなみに魔人でなくても、実力があれば爵位持ちになれるらしい。今の伯爵の中1人は人族らしい。
なるほどな。
魔人族の大陸に行く為には
レベルを上げる必要があるな。
俺は今の情報を聞いて作戦を考える。
ふむ、ならば取り敢えず行ける所まで行くか。
『そう言えばスナイダー。お前何で公爵について行ったんだ?なんかあれば反撃していいと伝えておいたろ?』
「ん?ああ、魔人族の言葉が分かる奴がいてな。もしついて来ないなら、アラシやそれに関わる全ての奴を罪をでっち上げて捕らえて殺すと言われたんだ。取り敢えず俺の実力なら大会が終わったら逃げれるし、それまでの間なら捕まったも良いと思ったんでな。」
やっぱりコイツはそういう奴なんだよな。スナイダーには貿易同盟の話をした時に協力をお願いしてある。
『なあ、スナイダー?お前魔族の王になるつもりはないか?』
「アラシ、話を聞いていたか?お前は魔人族の子爵に勝てるが王や公爵には絶対に勝てない。アラシに勝てない俺は男爵にも勝てないんだぞ?」
『ああ、知ってる。だが俺には切り札があるんだ。俺はお前を友としてこれから付き合っていきたい。お前はどうだ?』
「俺はお前に負け、しかも救われた。そんなお前が友と呼んでくれるなら、俺は嬉しく思う。」
『良し、ならもう一度確認する。魔人族の王になってくれないか?俺の友として。』
「分かった。なら努力しよう。お前の言う平和な世界を作る事に協力しよう。だが間違いなく死ぬがな。」
最後に笑いながら言う。
『なら、お前達。俺はしばらくスナイダーをチームに入れようと思う。良いか?』
俺はルビィ、リン、フェンリルに確認する。フェンリルはルビィの膝の上で寝ているが。ルビィとリンは頷く。
『おし、スナイダー、これよりは俺達のチームに入ってくれ。レベルを上げながら魔人族の大陸を目指す。』
「分かった。だが良いのか?俺は魔人でお前達の迷惑になるぞ?」
『良い、俺は気にせん。ただ色々面倒な事があるから、取り敢えずフードを被ってもらうがな。』
「分かった、しばらくよろしく頼む」
『あと、スナイダー。お前は秘密が守れるか?』
「秘密?さっき言ってた切り札の事か。それに関しては俺を信じてくれとしか言えんな。」
逆にこういう奴の方が信用出来るんだよな。
『ならこれからやる事は秘密に頼む』
まずは以前も鑑定したが、もう一度どん!!
名前 : ダークスナイダー Lv.52
種族 : 魔人族 106歳
職業 : 超級魔法士 Lv.2
体力 : 210/210
魔力 : 410/410
力 : 120
速さ : 160
魔法力 : 380
防御 : 110
魔防御 : 350
運 : 140
ステータスポイント 150
スキルポイント 150
スキル
初級スキル
・剣技Lv.2
・初級土魔法 Lv.3
・初級風魔法 Lv.3
・初級闇魔法 Lv.0 (魔人族限定)
上級スキル
・上級邪魔法 Lv.4
超級スキル
・超級火魔法 Lv.2
・魔法短縮詠唱Lv.1
さていじりますかー!!
俺は神力を纏いスナイダーに触れてステータスを開く。
スナイダーは驚いているか、黙っていてくる。
まずステータスポイント
・体力 210 → 360 ポイント 50
・魔力 410 → 500 ポイント 30
・力 120 → 160 ポイント 20
・速さ 160 → 200 ポイント 20
・魔法力 380 → 440 ポイント 30
スキルポイント
・初級闇魔法Lv.0 →
上級闇魔法Lv.1 ポイント 46
・初級風魔法Lv.3 →
上級風魔法Lv.1 ポイント 42
・初級土魔法 Lv.3
上級土魔法 Lv.1 ポイント 42
・剣技Lv.2 → Lv.6 ポイント 15
良し、こんなもんか。
俺は神力を解き、スナイダーを見る。
「な、なんだ!?この感覚は?力が溢れてくるし、なぜか新しい魔法も頭に入ってくる!?」
俺は簡単に説明し、取り敢えずその日は解散し、皆部屋に戻る。俺はバックの荷物を指輪に移し、薬草を調合した。試しに神力を使用し調合したら、案の定エラい事になったので慌てて指輪に入れた。その後に寝た。
翌朝、俺達は準備を終えて、武器屋、服屋に向かった。スナイダーは待機して貰っている。武器屋にて杖を購入。その後服屋で皆の服も買い、その後に防具屋に。スナイダー用のフード付きマントを3着買い、そのまま必要な道具や食料を買い込む。全て指輪に入れる。
その後スナイダーと合流し、フードと杖、余っていた剣を渡し、装備してもらう。
その後俺達は走って攻略した中級ダンジョンに向かい、5階層まで潜る。
ダンジョンボスが復活してないので、数も少ないし、弱体化してるので、余裕で進む。
5階層の階層ボスを瞬殺し、奥の宝箱から
念話の指輪は5個手に入れた。
ダンジョンの宝箱は基本ランダムらしいが1発で欲しい物が手に入った。周回プレイする予定だったんだがな。確認したら前の物と同じで前の物と今回の物は同じ様に使える事が出来た。スナイダーに渡し、これで全員で話す事が可能になった。
ちなみに俺のステータスにあるチームにスナイダーを登録してある。ギルドにはスナイダーは登録してない。必要ないからだ。
レベルアップはしていない。
そして王都に戻り1泊する。ここまでで5日
そして翌日、試練の証を取りに行く為に地図の場所を目指す。地図の印の場所に到着。
そこは岩山でなかなかの大きさだ。
道に沿って進むと、先頭を歩いていたルビィがいきなり立ち止まる。
『どうした?』
「なんか通れないの?押し戻されたー?」
俺は手を出して確かめる。すると膜の様な物に触れ、触れると人が通れるくらいの大きさに開く。不思議に思いながら進むと、岩山に向かう山道の横に台座と石版があり
(良く来た、試練に挑戦する者よ!この先に試練の証はある。しかしこの先は厳しい試練が待っている。自身の力に自信がある者のみ進め!)
当然俺達は進む。
途中でLv.20位の敵が出てくるが瞬殺、上に上がる程強くなっていくが、特に問題なく瞬殺して進む。
山頂近くの敵はLv.35位あり、しかしここも瞬殺。
山頂に辿り着いた時、転移陣が目に入る。
台座に石版。読むと
(この先に試練の証がある。しかし強大な力を持つ者が行く手を阻むだろう。その強大な力を乗り越え進め!)
まぁ、当然進むのだが、
少し進むと転移陣から大きな体の物体が現れた。それは体に火を纏い、大きな体で空中に浮かんでいる。鳥だ。大きな鳥だ。
とりあえず、鑑定
・スザク Lv.60
体力 : 400/400
魔力 : 400/400
力 : 200
速さ : 300
魔法力 : 300
防御 : 200
魔防御 300
運 : 100
ステータスポイント 196
スキルポイント 196
スキル
上級スキル
・上級火魔法Lv.8
・上級風魔法Lv.8
超級スキル
・ファイアーブレスLv.3
ユニークスキル
・姿変化Lv.1
おおー!!これは強いな。だが今のメンバーでは負ける事はないだろう。
俺は念話で指示を出す。とりあえず俺は全員にハイバリアーを掛ける。
リンは超級になって覚えた氷魔法ホワイトアウトの準備、ルビィは双烈風斬の準備、スナイダーはアースウォールの準備だ。
「良く来たな!試練に挑む者よ!証を望むなら我を倒して行くが良い!」
「久しぶりじゃのー、スザクよ。元気にしておったか?」
「む?誰かと思えばフェンリルか?久しいな。どうしてこんな所に?」
「そこにおるアラシ殿に負けてのう。テイムされて一緒に旅をしておるのじゃ。」
「な?なんだと。フェンリルともあろう者が、負けてテイムされただと?聖獣としての誇りはどうした!!」
「アラシ殿と闘えば分かるわい。この者はワシらの希望なんじゃよ。スザクよ、アラシ殿は強いぞ。頑張るがよい。」
スザクは飛び上がり、口を大きく開く。
ルビィは双烈風斬を放ち、リンはホワイトアウトを放つ、スナイダーはその後にアースウォールを皆の前に出す。俺はタイミングを待っている。
するとフェンリルから念話がとんできた。
スザクはファイアーブレスを出てきたが、途中で双烈風斬に両方の翼を切られ、大きな傷を負う。そこにホワイトアウトがスザクを覆い、スザクは凍り、地面に落ちる。全身の火で溶かしているが少し時間がかかるだろう。
俺はその瞬殺にスザクに近付きながらウォーターボムを5個準備、そのまま仕込み杖から剣を抜き、剣をスザクの首につけながら、神力を解放する。
スザクは神力を目にし
「こ、これは・・・フェンリルが言っていた事は真であったか・・・」
俺は左手をスザクの頭に置く。
すると俺とスザクを通して何か線のような者が結びついた。
テイム完成だ。
俺は戦闘の前にフェンリルから出来るならテイムしてやって欲しいと言われていた。
「ご主人様、どうぞこれからよろしくお願いします。」
『ご主人様は辞めてくれ。俺はアラシ、冒険者のアラシだ』
「それではアラシ様とお呼びいたす」
まぁ、何でも良いが。
とりあえず姿変化で小さくなってもらい、火も出さないようにした。なんかインコみたいになったな。
そのままリンの肩にとまらせた。リンは大興奮!!
そんなこんなで俺達は先に進む。




