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52話 平和の価値は

アーセルはすぐに近衛騎士を呼び、兵士を集めて、軍を編成し、公爵領に向かうように指示、反抗するようなら武力行使も許可していた。


大臣は直ぐに貴族を集め、貴族の私兵を集めて、公爵領に派遣するように動くようだ。


大臣、少し頭が弱いが、こういう使い方が出来るのであれば、悪くないだろう。


俺は王の代理人として、軍の指令権と交渉の権利を貰えた。


それでは早速、ルビィとリンとフェンリルを迎えに行くか。俺は王城の入口に向かい、全員回収する。


待合室に入り、お茶を飲み、これまでのあらすじを話す。


リンは知らない間にそうな事があった事に驚き、ルビィは大体流れは知っていたが、そんな事になっていた事に驚き、フェンリルはお茶菓子の美味さに驚いていた。


本来であれば、俺単身で突っ込みたい所ではある。


しかしそれだと色々と分が悪い。

・王の代理人として、魔人を助ける為に公爵の関係者を倒すと、国民や貴族の反感を買う。


・王兵や貴族の兵が動いて公爵に囚われた魔人を助けることにより、国民、貴族に平和の為の貿易同盟の説明を簡単に出来、支持を得やすい


その事を考えると単身で動くのはやはり分が悪いだろう。


時刻は夕方だ。先人隊として、5千の兵の軍の準備が出来た。

そこから軍を引き連れ公爵領に向かう。

王国の横にある為、2時間程で到着した。


王国軍に公爵領民は自宅に入らせ、公爵の館を囲むように指示。包囲が完成して俺は近衛騎士1名と兵士数名、ルビィ、リンとフェンリルを連れて門へ進む。


「これはどういったか事でしょうか?何故王国軍が公爵家を取り囲んでいるのでしょうか?王もご存知で?」

執事が口を開く。



俺は王の代理人のメダルに魔力を込めて

『おい、公爵の元に案内しろ!』


執事は跪き俺の言葉を聞いて案内する。

応接室に案内され、少しすると、


「おい、何で王の代理人がここにいる?公爵家にケンカを売ってるのか?これは大問題だぞ?これで王に言えるな。王の代理人はこれで終わりだ。」


鑑定する。


さらに俺は王の代理人のメダルに魔力を込め

『おい、そこの執事を捕らえろ。俺は公爵に会わせろと言ったんだ。次期公爵じゃない。あと、そこの次期公爵も捕らえろ。誘拐の容疑だ。』

そう言って兵士達が捕らえて連行していく。


『直前探しにいくぞ。』


俺は探知を使い、この屋敷を探る。

すると下の方に大きな魔力を持った者と複数の人がいる事を突き止めた。


『地下だ。行くぞ。』


俺は地下へと進み、扉を開く。

そこには両手を縛られて、体から血を流しているスナイダーがいた。体には色々刺さっており、その傍には不気味な笑顔を浮かべた公爵がいた。


俺は公爵に近寄りぶん殴る。

それ以外の奴らは兵士が捕らえていた。


俺はそのままスナイダーに近寄る。

まだ何とか生きているようだ。

俺はハイヒールを掛け、鎖を外し、横にした。


公爵に近寄り、頬を叩き、起こす。


「な、なんだ!?お前は!?俺にこんな事をしてタダで済むと思っているのか?俺は公爵だぞ?すぐに跪き、許しを求めろ!!」


『おい、お前。何でコイツを攫った?俺は王の代理人として、コイツを預かると言っておいたんだが?』


「ふん!王の代理人なんぞ公爵からしたら何の意味もないわ!!しかも魔人を生かしておくなぞ、胸糞悪い!人族を代表してこの私が罪を与えているのだ!!何が悪い!?」


『おい、コイツ自身何も罪を犯してないばずだが?それに何故お前にコイツを裁く権利がある?』


「魔人である以上それが罪だ。そして俺は公爵様だ。権力を持っている。だから他の奴が裁けないなら、この私が裁いてやる!!」


『なるほど、な。』

俺は仕込み杖から剣を抜き、公爵の両足を刺し貫いた。


ぐわぁぁぁー!!

公爵の声が地下に木霊する。


さらに俺は両腕を刺し貫いた。


公爵は泣き喚き


俺は公爵の髪を掴み、頭を持ち上げる。

『おい、お前が犯した罪を俺が裁いてやる。なに、俺には権力がある。そこの近衛騎士もお前を助けないだろう?今、ここで1番権力があるのは俺だ、ならお前の理屈たと俺は何をしてもいい事になるよな?』


俺は1度公爵にハイヒールを掛け、傷を癒した後に、もう一度同じ事をする。


『おい、今の気持ちはどうだ?お前がした事をされた気分はどうだ?なぁ、おい!!』


公爵は色んなものを垂れ流しながら、俺に謝ってくる。俺は許さず、さらにもう一度繰り返す。

気絶しても叩き起し、さらに2回繰り返す。


こういう奴は徹底的にやらないとダメだ。

今回の件でも公爵家は潰せないし、公爵を変える事は出来ない。なら俺に逆らえないようにしておく方がいいだろう。じゃないとコイツのような貴族が現れるとも限らない。

この世界を平和にするのに邪魔になる。


俺は公爵にハイヒールを掛け

『おい、誰に逆らったらいけないか理解したか?』


公爵は泣きながら頷く。

『そうか、お前の権力など俺からしたら紙切れより薄いんだ。俺は武闘大会優勝者でもある。やろうと思えばお前の兵を全部薙ぎ倒し、お前の首をとる事も容易い。』


公爵は理解しているのか、ずっと首を縦に振っている。


『お前に選ばせてやろう。1つは王に従い、二度とこんな事をしないと王と俺に誓うこと。もう1つは俺に逆らい、ずっと俺の拷問を味わう。どっちが良い?』


すると公爵は俺の足元にしがみつき、俺に忠誠を誓うから、もう痛い事はしないでくれ。

そう言ってきた。


『そうか、お前も含め公爵家全員がそうなんだな?もしお前以外の誰かが同じ事をしても俺はお前に罪を与えるぞ!分かったか!』


公爵は泣きながら何度も頷く。


『なら、今から俺についてこい!』


俺はスナイダーを抱え、屋敷から出る。

するとそこには王の軍と大臣が集めただろう貴族の軍が屋敷を囲んでいた。貴族も同行しているようだった。


捕らえていた次期公爵が俺達を見つけて

「おい、親父どうなってんだ?王の軍や貴族の兵に屋敷を取り囲まれてるぞ?それにそいつ!親父そいつをどうにかしろよ!!俺はそいつのせいでこんな惨めな思いを・・・」


「この大バカ者がぁー!!」

公爵はそう言って息子を殴り始めた。


「お前は、このお方に、そんな、口を、聞いて、いいと、思ってる、のか!!」

公爵は殴りながら言う。


「これから、この、お方に、無礼は、ゆるさん!!これは、公爵の、命令、だ!!全員分かったか!!!」


次期公爵は泣きながら腫らした顔で頷く。公爵家の全員は跪き、理解したようだ。


『おい、公爵。それくらいにしとけ。』

はっ、と言って次期公爵を掴んでいる手を離す。


俺は公爵と共に進み、軍や貴族を全員屋敷の正面に集めた。領民も野次馬のように見に来ている。


『お前達、良く来てくれた。今回は公爵の手違いで、少し騒ぎになってしまったが、もう事態は収まった。皆の者には感謝する。

そして、俺は王の代理人として、皆に言いたい。共に平和の世の中を作らないか?今は戦争に怯え、魔人に怯え、魔物に怯える、命の価値が軽い世の中だ。』


俺はそう言って皆の顔を見る。

真剣な顔だ。


『しかし!命の価値は何より重い!!

王は皆が安心して暮らせる世の中を作る為に、ある計画をしている。それは全大陸の貿易同盟、そして平和同盟だ!!俺はその計画に協力する事を決めた。魔人を嫌っている公爵もこの計画に協力してくれる。そうだな?公爵。』


「はっ、当然で御座います。」


『この計画は全ての人族が協力して、はじめて成功するかどうかのものである。ここにいる貴族、そして国民、領民が一致団結して取り組まなければならない。』


『ここにいる皆で歴史に名を残さないか?世界を平和に導いた勇者、賢者達として!!』


徐々に全員のボルテージが上がる


『さあ、立ち上がれ!!そして手を取り合い平和な世界を作りあげるぞーー!!!』


うおぉぉぉぉーーー!!


『それではこれより王城で会議を行う。貴族各位は王城に集まってくれ。兵の皆はご苦労だった。帰って構わない。』


俺はそう言って王城に向かう。


貴族が来る前に王と大臣と打ち合わせを行う。まず王には法律の変更。人族以外も人族と同じ法律を適用させる事。

大臣には全部貴族の招集と年どれくらいの食料を輸出出来るかの調査。


ある程度、話を終えた所で貴族が集まったので、アーセルに説明させる事にした。

王のアーセルはぜひ俺にと言ったが、王が主導でやってこその貿易同盟、平和同盟であり、王にしか出来ない事だ。王には取り敢えず、国をまとめてもらいたい。


俺には俺のやる事があるからだ。

アーセルに武闘大会の権利である宝物庫での賞品を貰っていく事を伝え、近衛騎士に案内してもらえる事になった。王と大臣は貴族達との話をする為に執務室を出ていく。俺は王と別れ、宝物庫へ。


宝物庫には色々な物があった。ちなみに国宝などは別の場所にあるそうだ。王の代理人として貰ってやろうかと思ったが、流石にやり過ぎだと思いやめた。


俺が3個でルビィが1個だ。

俺は鑑定を掛けて見ていく。


今回は防具を新しくしたいと思っている。


おっ、これなんかどうだ?

・ドラゴンの軽鎧(ユニーク下位)

防御力 200 魔法防御力 100


ルビィの装備にどうだろう?

ルビィを呼んで見てもらう。

ルビィは気に入ってようだ。


・ドラゴンのマント(ユニーク下位)

防御力 100 魔法防御力 200


これはリンだな。


他に良い防具は無さそうだな。

俺の防具がない。


するとある指輪が目に付いた。


・魔力防具の指輪(ユニーク上位)

指輪をはめた者の魔力を使用しイメージした防具を装備する事が出来る。魔力量が多い程防御力、魔法防御力が上がる。


俺は何気なく見た指輪に心を奪われた。

な、何だ!?この心を擽る指輪は!?

俺は指輪を手に取りはめる。

魔力を込めてイメージすると、

全身に白く輝く鎧と白のマントが俺の身に纏う。おお、いいなー!色もイメージ出来るな。鎧の強度もかなりありそうだ。


それを見ていたルビィとリンがそれが良いと絶賛してくれた。俺もそう思う。


さて、もう1つはどうしようか?

俺は魔力防御の指輪の横にある指輪を鑑定してみる。


・収納の指輪(ユニーク上位)

収納出来る指輪。時空魔法が使用出来る者限定。指輪の先の宝石に収納したい物を触れさせると収納出来る。収納出来る量と時間の経過は魔力量によって変化する。


これも凄いの出てきたな。

だが俺は時空魔法使えるのか?

俺は指輪をはめ、持っていた杖を触れさせた。すると収納された。

うおぉぉぉぉーーー!!使える!!

しかも取り出したい物をイメージして指輪に魔力を流すと指輪から1メートル以内なら好きな場所に出せる。


きた!!チートアイテム!!

絶対にこれだ!!


俺はこの指輪も選び、これで全部だな。


近衛騎士に宝物庫にある物はどういった経緯でここにあるのか聞くと、奉納された物や貢ぎ品を取り敢えず入れてるらしい。

なるほど。掘り出し物もあるな。そりゃ。




俺達はスナイダーも連れて王城を出た。


これから忙しくなるぞ。




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