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5話 ギルド試験

読んでくれてありがとうございます。

ぜひ楽しんでください!

ダニーさんと俺は少し離れた位置でお互い構えた。


「さぁ、かかってこい。」

ダニーさんは余裕の表情で言った。


『いきます。』

俺はダニーさんへと走りだし、そのまま剣を振り上げた。


『ふっ』

俺は両手で剣を振り下ろし、ダニーさんの頭を狙う。

カンッ

ダニーさんは片手で持った剣で俺の攻撃を受け止める。

俺はそのままダニーさんの剣を押し込もうとするがビクともしない。


「どうした、こんなもんか?」

ニヒルに笑いながらダニーさんは言う。


「こちらからも仕掛けるか。」

その瞬間、つばぜり合いをしていた剣を弾き、ダニーさんが消えた。


俺はその瞬間左から猛烈に嫌な気配を感じた為、慌てて右に飛び避けた。

シュン

「ほう。」

俺がさっきまでいた所にダニーは剣を見えない速さで振り下ろしていた。


俺は汗が大量に流れるのを感じながら、

立ち上がり、集中して構えた。

構えながらも

『こりゃ、勝てる気がしねぇ』


ダニーさんは更にニヒルに笑いながら剣を肩に掛け、俺に声を掛けてきた。

「俺の一撃を躱した時点で合格なんだがな、ただ攻撃がなっちゃいない。

最後に思いっ切り、打ち込んでこい。」


あ、合格なんだ。少しほっとしながら、

更に集中し、ダニーさんへの攻撃を

考える。下手に攻撃して、カウンターをくらったら、間違いなく大怪我だ。

だけど攻撃しない事には終わりそうにない。


俺は深呼吸して、剣へと意識を集中する。そうすると俺の体の中からあの

温かいものが、体全体を覆い、剣も覆っていった。


俺は地面を蹴ってダニーさんに剣を振り下ろす。だがさっきまでとは違いダニーさんに動きはない、頭を狙っていた剣の軌道を少し変えて肩を狙う。

その瞬間、俺の剣はダニーさんが肩に掛けていた剣を砕き、ダニーさんの肩に剣が打ち込まれた。


「がっ、な、なんだ!?」


『えっ?当たった??』


お互いに驚きの表情を浮かべ、ダニーさんは膝をつく。


「ダ、ダニーさん」

受付の女性がダニーさんの元へ走り、そのまま肩を貸してダニーさんを連れて行く。俺はその行動を眺めつつ、どうしていいのか分からないまま、立っていた。


「アラシさん、申し訳ないのですがダニーさんを医務室に運びますので、上のホールで待っていてください。試験は合格です。」

受付の女性はそう言い残して、ダニーさんと消えていった。


俺はそのまま剣を片付け、階段を登り、

ホールで待っていた。


「アラシさん」

受付カウンターから先程の女性が声を掛けてきた。


俺はカウンターに向かい、女性の前に立つ。


「アラシさん、試験合格おめでとうございます。こちらがギルドカードになります。

アラシさんは特例でCランクよりスタートとなります。」


そう言ってカードを渡してきた。


「ギルドカードは無くさないようにしてください、そのカードがあればこの世界のどの街や場所にも入れます。ただランクによって入れない場所もありますが。」


説明を聞くとギルドランクはGが1番下で

新人冒険者、F・Eが初級冒険者となるなしい。Cランクは中級冒険者の上位らしい。いきなりこんなランクで良いのだろうか?


「ダニーさんはAランク冒険者ですよ。そのダニーさんを叩きのめして新人や初級はないでしょう。ダニーさんが認めてるのです。これよりギルドの説明を行います。聞いてもらえますか?」


そう言って受付の女性は説明を始めた。

説明は長く、簡単にまとめると

・依頼を3ヶ月受けないと降格又は除名


・犯罪行為は除名又は指名手配


・自分のランクの1つ上までの依頼を受ける事が可能、下はどれでも受けられるがポイントがたまらないので、上のランクを目指すなら自分のランクか上のランクの依頼を受ける方が良い。


・ギルドからの特別依頼は強制ではないが、ポイントがかなり貯まりやすい。


・受付の女性の名前はニキータさん


重要なのはこれくらいかな。


『ありがとう、ニキータさん、所で依頼を受けるのは依頼書を持ってこれば良いの?』


「はい、常設依頼は持ってこなくて良いですよ、通常依頼から持って来てください。」


常設依頼は回復草やゴブリン等の討伐、証明部位を持ってこれば良いらしい。

それらを確認し、通常依頼に目を通す。

・初級ダンジョンの魔物討伐

ランク : C

討伐証明 : 初級魔石100個

報酬 : 5,000ダリー

期間 : 30日

ダンジョンだ、これまたテンションが上がる。もうこれはやるしかない。

やったんぞー!


『ニキータさん、この依頼を受けます』


「ありがとうございます、それでは場所の地図をお渡しします。あと、冒険者は敬語を使う事はオススメしません。時と場合によりますが、冒険者達は敬語を使う者は弱い者と決めつけてきます。なので注意してくださいね。」

なるほど、敬語はあまり使わない方が良いな。

地図を受け取りギルドを出る。


「さて、ダンジョンに行く前に装備を何とかしなくてはな。」


俺は持っていたバックの中をまさぐり、何かないか調べた、装備関係だと、布の服の上下、短剣がある。

服は着替えずに、短剣を装備、だがまだ不安があるので、武器屋を探す。


通りに武器屋を見つけ中に入る。


「おう、らっしゃい」

小柄のガッチリムキムキもじゃの男が声を掛けてきた。あれだ、間違いなくドワーフだ。もう定番中の定番だ。


「二ーちゃん、変わった服来とるのぉ」


『ええ、お気に入りなんです。』

アカン、言葉使いに気を付けよう。


「まぁ、適当に見てってくれ」

俺は店の中を見渡す、欲しいのは防具と剣だ、鑑定を持っている事を思い出し、色々見てみた。


・鉄の剣 (初級中位・攻撃力 6)

900ダリー

・皮の胸当て (初級下位・防御力 4)

500ダリー


ステータスの力がそのまま攻撃力になるのか



『おっちゃん、これ買うよ』


「おう!1,400ダリーだな。お前あれか、冒険者か」


『ああ、さっきなったばっかだがな。』


「新人冒険者なら余裕の装備だ、頑張れよ」

新人ではないが、説明してもめんどくさいので、笑って誤魔化し、お金を払う。


「まいどー、無理はすんなよ。」

俺は店を出て、そのまま街を出てダンジョンを目指す。


『いよいよ俺の旅が始まるな。良し、いざ行かん!異世界の冒険へ!!』



読んで貰えて嬉しいです。

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