34話 鍛冶
俺達は武器屋に到着し中に入る。
「おう、おはよう!鍛冶場の準備は出来てるぞ。早速使うかい??」
『ああ、おはよう。使わせて貰うよ。鍛冶で不足が出た場合は売ってもらえるか?鉱石や皮になると思うんだが。』
「ああ、それは構わないが、アンタの持ってたミスリルなんて希少な物はウチにはないぞ。鋼ぐらいならあるから、鍛冶場にある物は使って構わない。当然金は貰うけどな」
『ああ、助かるよ』
俺は店の奥へと進み鍛冶場に入る。
ルビィとリン、フェンリルには鍛冶してる間、街で買い物でもしてていいぞと伝えたが、興味があるのか付き合ってくれている。
俺は炉を確認し、ミスリル鉱石を出して、とりあえず剣をイメージする。
すると俺のイメージする剣を作る為の工程が頭に流れ込んてくる。なるほど。
俺はミスリル鉱石へ炉に入れて、更にファイアボールを炉に入れて、温度を一気に上げる。赤くなった鉱石を取り出し、
大槌を振り上げ叩く。
1振りめで剣で使う分とそれ以外に別れ
2振りめに横長になり、
3振りめに剣身ができた。
俺は再度炉に入れ、赤くなった剣身を小槌で打っていく。
数回叩き、剣身が完成した。
長さは65センチ程
同じ作業をしてもう1本作る
今度はミスリル鉱石と鋼鉱石を炉に入れて大槌で叩き、鍔と握り分の必要な鉱石に分け、更に炉に入れて大槌で叩き、混ぜ合わせる。今回はミスリルと鋼を半分の割合だ。数度叩くと完全に混ぜ合わせり、それを小槌で形を作った。
握りの部分に皮を貼り、それも2個作り、剣身と握りを合わせて完全させた。
剣の長さは90センチ程。
鑑定
・ミスリル長剣 (ユニーク下位)
攻撃力 200
名工が作り出した逸品。岩すらも軽く切り裂いてしまう程の斬れ味。とても軽くそして硬い。
ぬおっ!?これまた凄いのが出来たぞ。
しかも俺、名工になっとるし!?
初めてですが、何か!?
俺はミスリル長剣2本をルビィに渡して感触を確かめて貰う。ルビィはとても嬉しそうにその場で剣を振るった。そしてそのままスキルを出そうとしたので、慌てて止めた。
「アラシー!!凄いよ!この剣!!
軽いし、自分の手のようにイメージ通りに動いてくれる。早くこの剣で戦いたいよ!!」
まぁ、ルビィが剣を振るっている所をイメージして作ったので、手に馴染むのだろう。
続いて俺はリンの杖をイメージする。
ミスリルは魔法との相性もいい様なので、全部ミスリルで作る。
剣と同じ作業をし、杖の上部に上級魔石(大)を取り付ける。取り付ける際に杖に細工を施した。かなり繊細で細かい作業だが、むしろ熱中してしまった。
それを後ろから見ていたリンが、凄いです!凄いです!と連呼している。
良し、完成だ!!
長さ50センチ程の杖が出来た。
鑑定
・ミスリルの聖杖(ユニーク下位)
魔法攻撃力 250 攻撃力 20
伝説の名工が作り出した逸品。
細部にまでこだわり、魔石の部分の細工は聖獣フェンリル(小型バージョン)が魔石を4本の足で抱え込むように掴み座り、カワイイ笑顔を見せている。
魔石は上級魔石(大)を使用
今度は伝説とか付いてるけど無視だ。
俺はリンに杖を渡した。
リンは大喜びし、俺に何度もお礼を言って、細工のフェンリルを見てうっとりしていた。その後フェンリルに見せていたが、フェンリルは俺を白い目で見ていた。
俺は最後に自分のを作る事にした。
何故か仕込み杖が気に入ったので、俺はイメージし、作業をしていく。
魔石は中級ダンジョンボスの超級魔石を使用し、魔石部分の細工にもこだわった。けんもある程度の長さと幅を持たせようとすると、どうしても杖自体が太くなるが、まぁ、しょうがない。そして完成。
結果長さ150センチ程のつえが完成
・ミスリルの仕込み聖杖(ユニーク上位)
魔法攻撃力 350 攻撃力 180
伝説の名工が作り出した幻の逸品。
細部までこだわり、魔石の部分の細工は聖獣フェンリルの顔の部分のみだが、それがが魔石を咥えている。フェンリルの聖なる力強さが溢れ出しており、今にも動き出しそうな、そして魔石を噛み砕き咆哮しそうな雰囲気だ。荒々しい顔をしている。
魔石は超級魔石を使用
俺が初めてフェンリルを見た時の表情を見事に再現出来た。
あと、リンのメリケンサックも作っておいた。
・ミスリルのメリケンサック(超級中位)
攻撃力 120
さて、こんなもんか。
あ、そういえばちょっとやってみたい事があったんだった。
「ルビィ、剣の鞘がまだないだろう、武器屋のおっちゃんに見繕ってもらえ。リンもついて行っておっちゃんにもうすぐ終わるからと伝えてきてくれ。使用した鉱石と皮の確認を頼むとも伝えてきてくれ」
2人は鍛冶場を出て、武器屋のおっちゃんに声を掛けにいった。
俺はミスリル鉱石を取りだし、炉に入れ剣2本をイメージ。大槌で叩く時と、小槌で叩く時にそれぞれ神力を使ってみた。
それから握りと鍔の部分もミスリルと鋼で神力を使い混ぜ合わせる。そして2本の剣が完成。
・???????? (???????)
あ、お察し。
こうなるかなー?って思っていたが、これは使えんやつや。
「ねぇ?アラシー??」
ルビィが後ろから声をかけてきた。俺は2本の剣を慌ててバックに入れる。
「どうかしたのー?」
『いや、何でもない』
ルビィとリンは武器屋の店主のおっちゃんと一緒に来て、おっちゃんは鉱石や皮の減った量を確認していた。
「それでねー、剣の鞘なんだけど、ちょうど良いのが無いみたいで、調整するから夕方まで剣を預からせてほしいんだってー。あと、鞘は自体は最高の物で用意するらしいよー。私は安いので良いって行ってるんだけどねー」
調べ終わったのか、おっちゃんが声を掛けてくる。
「おねーちゃんよう。こんな見た事もない凄い剣に、安物の鞘なんか用意する訳ないだろう。ウチで用意する最高品だって全然見劣りするのによう。」
「でもー、預けなきゃいけないんでしょう?
私のニューロビンソンとニューウィリアムを。離れたくないよーう」
あ、コイツ。また名前付けたな。ってか、ニュー付けただけだろ?
「預けてくれなきゃ調整できねーだろう。あと、ウチの職人にも見せてやりてぇんだよな。こんなすげえ剣、もう二度と生きてる間には見れねえ!」
バックの中にはそれよりも多分もっとすげえ剣が入っているのだが・・・
『ルビィ、少しの間だから預けておけ、
おっちゃん、よろしく頼む。あと、金額はいくらだい?』
「おっと、そうだった。鋼鉱石が500ダリーと皮が100ダリーだな。鍛冶場代は要らねえ、こんなすげえ剣がウチの鍛冶場で打てるって分かったんだ。お釣りが帰ってくるぜ。」
『そうか、なら甘えよう。鞘の代金も支払っておくよ。』
「鞘は1本で5,000ダリーで2本で1万ダリーだ。高ぇが良いかい?」
『ああ、もちろんだ』
俺は11,000ダリーを払い、釣りは貰わなかった。
ルビィは剣をおっちゃんに渡し、
「また後でね。ロビンソンとウィリアム」
と言っている。
あれ?ニューは??
ロビンソンはギルドの鍛錬場に眠っているけど??
俺は空気の読める男・アラシ!!
ここは黙ってスルー
『出来るかー!!おい!ルビィ!!』
俺達はわちゃわちゃ言いながら、武器屋を後にした。
さて、とりあえず飯を食べるのと確認したい事があるので、ギルドに向かった。
先にギルドで昼飯を食べる
食べながら
『明日にはこの街を出て、王都に向かおうと思う。良いか?』
2人からは任せると言われたので、その方向で動く事にした。
俺はギルドの受付でこの大陸の地図を購入し、昨日のギルド試験の質問をした。
そうすると、ギルドマスターより話をするとの事で2階へ進み、話をする。
『そう言えばルビィのランクはSにはならないのか?』
「ええ、その事なんですが、1個だけクリアしなくてはならない事がありまして、それがSランクとの対戦なんです。それで合格すればなれるんですが、昨日は突然ユーキさんが居なくなってしまって、出来なかったんですよ。」
ああ、そう言えばそうだったな。対戦試験があるんだったな。俺も黒騎士の女と戦ったな。ユーキと言う名前か。
『なら、俺と対戦すれば良いんじゃないか?』
「いえ、同じチームの方では対戦試験は受けれないんですよ』
まぁ、そりゃあそうか。
「僕とダニーさんの推薦状は用意してあるんですが、ユーキさんも居なくなってしまって、今この街にはアラシさん以外のSランクはいないので。王都に行けば確実に居ると思うんですけどね。」
『ああ、なら好都合だ。俺達は明日王都に向かう予定だ。その件もあってギルドにも報告しに来たんだ』
「なるほど、もうこの街から出てしまうんですね。確かにアラシさん達ならここよりも王都の方が稼げるでしょう。それでは僕とダニーさんの推薦状を渡しておきます。王都のギルド本部に登録した際にでも出してもらえれば、試験を受けられるでしょう」
俺は推薦状を受け取り、少しロンドと話をして、1階に戻り俺は調べたい事があるので依頼ボードを見に行く。
俺は初級スキルに薬調合があるのだが、ここまで全く触ってこなかった。なので王都までは馬車で3日、歩いて1週間ほどの距離がある。そこまでの間に森や林がある事を地図で確認している。なので途中で採取しようと考えているのだった。
『お、あった』
・回復草の採取
場所 : イージン フォレスト周辺
ランク: Fランク
達成内容 : 回復草10束納品
報酬 : 250ダリー
(納品した時の回復草の状態により金額変動あり)
・上回復草の採取
場所 : ノーマルン フォレスト
ランク : Eランク
達成内容 : 上回復草10束納品
報酬 : 1,000
(納品した時の上回復力の状態により金額変動あり)
俺は依頼書に書かれている場所を地図で確認し、そこに草の種類を書いていく。
それが終了し、登録解除の為に受付へ向かおうとした時に、ふとある依頼が目に入った。




