23話 中級ダンジョン⑧ ダンジョンボス戦
目の前に大きなドラゴンが現れた。
俺は既にハイバリアーを全員に掛けていたので、すぐに鑑定をかける。
・火竜 Lv.75
体力 800/800
魔力・・・
俺のスキル・危険回避が久しぶりに反応する。
《全員、伏せろ!!》
俺はすぐにアースウォールを全員の前に出し、伏せる。その瞬間、アースウォールに凄まじい衝撃が走り、アースウォールが砕け散った。そして俺達の前に炎が迫ってくる。俺はハイバリアーが壊れる前に更にアースウォールを更に魔力を込めて出そうとした。
しかし、その前にハイバリアーが砕け、俺達は炎をくらう。くらいながら、俺はアースウォールを全員の前に出し、何とか防ぐ事に成功した。
しかし、ダメージが150程入っており、ドラゴンは更に口をあけ、炎の玉を打ち出してくる。
《ルビィ、下げれ!リンはアイスウォールを出せるようにしておいてくれ。》
俺は体力回復薬をすれ違うルビィに渡し、火竜に対峙する。
先にハイバリアーを全員にかけ、火竜は口から炎の玉を俺目掛けて打ち出した。
俺は後出しでウォーターボムを炎の玉にぶつけて、相殺する。
すると凄まじい衝撃が相殺された場所より発生。それだけでハイバリアーにヒビが入り俺は3メートル程後ろに飛ばされた。
すぐに体勢を立て直した所に、左右それぞれから4本、計8本の斬撃波が俺の目の前に迫ってくる。俺は左の4本斬撃波の前にダークホールを出し、右の4本波は回避と疾風斬で対応。しかし、右からの2本を回避出来る位置に立ち、残りの2本のを疾風斬で相殺しようとするが、疾風斬が押し切られ、2本の威力の弱まった斬撃波がハイバリアーにぶつかり、ハイバリアー砕けた。
俺はハイバリアーをかけ直そうとするが、その瞬間に危険回避が発動、しかし回避先が見つからず、俺は左腕に深い傷を負った。
左の斬撃波に出したダークホールは3本の斬撃波を飲み込んでくれたが、1本がそのまま俺の左腕に命中した。
俺はハイバリアーを掛けながら、少し後ろに下がり、ハイヒールを掛けて傷を癒す。その時に後ろから2本の大きな斬撃波が火竜に向かい、火竜が俺に再度炎の玉を向けて繰り出している。
《リン、今だ!!》
俺に迫る炎の玉に目の前に現れたアイスウォールが防ぐ。ルビィの放った双烈風斬が火竜に当たり、鱗を切り裂き、傷を与えるが、傷はとても浅い。
俺はこのタイミングで超鑑定で再度ステータスを見る。
・火竜Lv.75
体力 : 800/800
魔力 : 300/300
力 : 400
速さ : 180
スキル : 爪斬撃波Lv.5 (上級)
火竜重圧力Lv.5(上級)
火竜口炎弾Lv.5 (上級)
火竜牙砕衝Lv.5(上級)
火竜炎息吐Lv.5(超級)
・爪斬撃波
1度の攻撃で指の本数の斬撃波を打つ。
3回の攻撃の後、4秒間使用不可
・火竜重圧力
火竜が全身でボディプレスをする。
力の1.5倍のダメージを与える
・火竜口炎弾
口から炎の玉を打ち出す
・火竜牙砕衝
牙で噛みつき、牙に触れたものは砕かれ、牙に触れなくても近くにいるものは衝撃でダメージを与えられる。
・火竜炎息吐
火竜の口から放たれる炎のブレス
高温の炎が絶え間なく放たれる。
5秒間持続するスキル
1回の戦闘で2回使用可能
スキルのランクはそれほど高くないが、ステータスが高いので、厄介だ。最初に使ってきたのはブレスだろう。もう1回残っているのも面倒だ。
《リンは氷魔法で攻めてくれ、ただし俺が合図を出したらすぐにルビィの前にアイスウォールを出し、リンは伏せてくれ。ルビィは俺が相手の気を引いてる間に攻撃を仕掛けてくれ。フェンリルは元の大きさに戻ってリンの護衛、指示があったら攻撃を仕掛けてくれ》
俺は再度全員にハイバリアーを掛け、左に移動しながら、ハリケーンカッターを火竜に打ち込む。
火竜は傷を与えられたのが気にいらないようで、後方から走ってくるルビィに爪斬撃波を打ち込んだ。俺はすぐにルビィと斬撃波は間にアースウォールを出し、ルビィは横っ飛びで回避する。アースウォールに当たり、アースウォールが砕けるが、その一瞬の時間と威力の落ちた斬撃波を間一髪ルビィは回避。
俺の放ったハリケーンカッターは火竜の鱗を切り裂き、剥がしているが、直接体には傷を与えていない。
俺はすぐにプレスウォーターを繰り出し、鱗の剥がれた部分に3本の水のレイザーが命中し、火竜の体を撃ち抜いた。少なからずのダメージを与えたようだが、
火竜
体力 624/800
まだまだ元気のようだ。
火竜は今度は俺を目標とした様子で、口から炎の玉を出そうとしている。爪斬撃波がクールタイムに入っている今、遠距離で使えるのはそれか、ブレスだろう。
俺の予報は的中し、事前に出していたウォーターボスを火竜の口目掛けて打ち込む。
火竜の口にあった炎の玉と俺のウォーターボムがぶつかった瞬間、凄まじい衝撃が走る。
火竜は少しの間動きを止めた。さすがに口の中で爆発したら、意識が少し飛ぶだろう。
リンの繰り出したアイスニードル5本が火竜の体に刺さり、その時間を利用し、ルビィが火竜の後ろから風神雷神でドラゴンを切り刻む。ルビィはしっかりと鱗の剥がれた部分に攻撃を仕掛けていた。
火竜はルビィの方を向き、口を開けて牙で攻撃繰り出す。火竜牙砕衝か!ルビィも情報を伝えてあるので、分かったらしく、2本の大きな牙目掛けて、風神雷神をそれぞれの牙に打ち込む。牙砕衝の衝撃でルビィは後方に吹っ飛ばされたが、火竜の牙は砕け散った。
《リン今だ!!》
吹っ飛ばされたリンに向かい、牙を砕かれ激怒した火竜は大きな咆哮をし、そのまま口を大きく開き、まるで全身で息を吸い込んでいるかのように、周りの空気が火竜に吸い込まれていくのが見えた。
大きく息を吸い込んだ火竜はそのままブレスを放った。ルビィにブレスが迫っていく。
しかし、リンのアイスウォールがルビィの目の前に現れ、ブレスを防ぐ。徐々に溶けてはいるが、まだもつだろう。
俺はここで切り札の神力を解き放ち、仕込み杖から剣を抜き、一瞬で火竜の頭上に移動、そのまま火竜は俺に気付かず、一刀両断で火竜の首を切り落とした。
ドン!!ドン!!
体と首が地面に落ちる音が聞こえて、この戦闘が終了した。そして俺の持っていた仕込み杖の剣も粉々になってしまった。さすがに俺の神力と火竜の防御に耐えきれなかったか。
俺は神力を解き、ルビィとリンに声をかける。
『良し、これでこのダンジョンを攻略したー!!やったぞーーー!!!』
うおおぉぉぉーーー!!!
俺は雄叫びをあげ、勝利に歓喜する。
ルビィとリンも飛び上がりながら歓喜し、俺達はハイタッチをして喜んだ。
〈アラシ殿、結局ワシは何もせんかったのじゃ!!〉
念話でフェンリルが悔しそうに話してくる。
フェンリルを見ると、うおっ!?デカイな!!そうか、元のサイズに戻るように伝えていたんだな。最近小さなカワイイ姿しか見てなかったので、大きさを忘れてた。
《まぁ、今回は元々フェンリルの攻撃には頼らない予定だったし、万が一の場合にのみ、攻撃してもらう予定だったからな。でもフェンリルがリンの護衛をしてくれたから、俺達はリンを気にせず攻撃に集中出来たんだぞ、ほれ!フェンリルもハイタッチだ。》
そう言って俺はフェンリルに近ずき、お座りをしているフェンリルが両手?両前足?を出しハイタッチする。肉球柔けぇー!!
〈そうだよ、フェンちゃんのおかげで勝てた様なもんだよー!フェンちゃんが後ろに居てくれるだけで安心感が全然ちがうんだよー!!ありがとねー!フェンちゃん!〉
そう言って、ルビィもフェンリルとハイタッチ
〈私はいつもフェンちゃん様が隣で守ってくれるので、落ち着いて行動する事が出来ました。フェンちゃん様が居てくれるから私達は勝利する事が出来ました。ありがとうこざいます!〉
そう言ってリンもフェンリルとハイタッチ
でもフェンちゃん様っておかしくない??
でも誰も何も言わないし、ここはスルーしておこう。空気の読める男、アラシである!
〈ふふふ、なんじゃ、アラシ殿もおなごらも、分かっておるなら良いのじゃ!分かっておるならのーーう!!〉
おおーう、めちゃくちゃ尻尾が揺れとるぞー。ふふん、ちょろいなフェンリル。チョロヘェンや。
俺達は舞踏会の様なホールの奥へと向かう。かなり壊してしまったが、ダンジョンだし、直るだろうと責任を取るつもりも全くないので、少し後ろめたさがある為、早足で奥の扉へと移動。
奥の扉を開けて中に入ると、いつもと違い、匹側には転移陣、右には壁しかなく、その代わり中央には祭壇の様になっており、階段を登った先には壇上があり、その上には豪華な宝箱が置いてある。
俺達は宝箱へと向かい、鑑定を掛け、罠がない事を確認する。
俺達はせっかくなので、全員で宝箱を開いた。
宝箱の中から眩い光が溢れ出す。
そこに入っていた物とは・・・・




