25話 中級ダンジョン⑤ 10階層ボス戦
朝、テントで目覚め、顔を洗い朝食の準備をする。リンは先に起きていたらしく、朝食の準備を見ていた。その後にフェンリル、ルビィが起きてきたので朝食を食べる。その後少し体を動かし、全てを片付けて、10階層のボスへと挑む。
《さて、準備も出来たし、そろそろ行くか。ボス戦の指示も今まで通り念話を使って行う。慣れる為にもボス戦終了まで念話でいく。》
(はーい)
(はい、かしこまりました)
(うむ、了解ですじゃ)
それぞれの返事を聞きながら、俺達は10階層のボスが待つ砦に足を進めた。
塀門を通り、砦の扉を開けて中に入る。
すると奥から転移陣が多数現れ、魔物が出てきた。俺はその中の中央、1番大きな転移陣から出てきた魔物に鑑定をかける
・ゴブリンジェネラル Lv.31
体力 : 250/250
力 : 150
速さ : 130
スキル
・上剣技Lv.5 (疾風斬) (上級)
・上盾技Lv.5 (シールドバッシュ)(上級)
・統率Lv.5 (上級)
・シールドバッシュ
物や者を弾く事が出来る。当たったものは大きく弾かれる。
1度使うと6秒間使用不可
・統率
自分よりランクの下の同じ種族に指示を出す。統率されている者のステータスは1.5倍にする。
俺は念話でボスの情報を伝えつつ、1体の他の魔物に鑑定をかける
・ハイゴブリン Lv.20
ちっ、レベルも前のハイゴブリンより高いな。
《俺が周りの敵を受け持つ、ルビィとリンはボスを狙ってくれ。フェンリルはリンの護衛だ》
俺はバリアーを全員にかけ、ルビィの後に続き、敵に突っ込む。
敵の数は
ハイゴブリン 15体
ゴブリンアーチャー 10体
ゴブリンウィザード 10体
ルビィは双烈風斬をボスに打ち込み、そのままボスに向かう。俺はファイアボールを20個作り、目障りなアーチャーとウィザードに向けて打つ。
ルビィの攻撃と俺の攻撃を繰り出した後に矢が俺とルビィに襲いかかる。俺は回避し、ルビィは剣で捌く。ウィザードの魔法がそれぞれに向かってくる。俺は次の魔法を準備しながら、魔法をかわす。ルビィは回避とバリアーで防いでいたが、進むスピードが落ちていた。リンはバリアーで防いでいたが、全ての魔法を受けた所でバリアーが破られた。
俺の魔法がアーチャーとウィザードに当たり、爆音と爆風が辺りを賑わす。
その時ボスからの疾風斬がルビィを捉え、ルビィは2本の剣をクロスして、防御するが、ルビィのバリアーも先程の魔法で耐久力が落ちており、バリアーが破られ、肩に傷を負った。
傷は深くはないが、ルビィの勢いが完全に止まった所にハイゴブリン達が剣を振り上げて襲いかかる。
リンのアイスニードルが発動しており、ボス目掛けて5本の氷柱が向かっていく。
ボスは盾で防いでいた。全て受け切っていたが、ボスも同様に足が止まった。
俺は指示を出し、その指示を受けて、ルビィは後ろに下がる。俺はルビィへ群がるハイゴブリンに上級火魔法のファイアボムとルビィの前に上級土魔法のアースウォールを出した。ハイゴブリンはアースウォールに阻まれ、アースウォールにぶつかる者、急いで止まっている者、そんな中に俺のファイアボムが炸裂してファイアボールよりも広範囲に爆発が起きて、ハイゴブリンはその場で炎で燃え尽きる者、爆発で吹っ飛ばされる者がいたが、ほぼハイゴブリン達を壊滅させた。
俺は爆発の炎を突っ切り、仕込み杖から剣を抜き、ボスへと迫る。後ろは見えないが、多分リンが指示通りルビィの肩を治しているだろう。
ボスは盾を使って爆風から身を守っており、俺は後ろに回り込み、魔法を発動させながら剣でボスを切りつけた。ボスは俺に気がつき、何とか盾を剣にぶつけてきた。その瞬間を俺の剣は大きく弾かれ、俺の体も大きく後ろに下がる。ボスのシールドバッシュだ。
ボスはそれを見て剣を振り上げようとしたが、慌てて盾を構えた。
俺のファイアボール10個が俺の体の周りからボスに向かって打ち出される。
ファイアボールを盾で受け止めたボスだが、今までの攻撃を受け止めてきた盾の耐久力が無くなり、盾はひび割れ、粉々に砕けた。1部のファイアボールが当たり、ボスにダメージを与える。ボスは炎に包まれながら、咆哮し剣を振り上げて俺を睨む。
俺は剣を構えていたのを止め、ボスは俺の挑発に見事に引っかかり俺に向かおうとした。しかしその瞬間、ファイアボムの炎が少しおさまった場所からルビィが飛び出し、完全に俺にしか意識のないボスの後ろから二刀の剣で一閃し、ボスは体を半分に真っ二つとなった。
『「チェックメイトだ」』
見事にルビィの二刀両断が決まり、まだ息をしていたハイゴブリンをリンのアイスニードルが止めを刺していた。
全ての敵が魔石に変わったのを確認して、俺達は緊張を解いた。
『いやー、なかなかシンドかったな。』
俺はルビィに向かいそう言った。
「チームに入って初めて負傷したよ。まぁ、傷は浅かったけどね。リンにヒールをかけてもらってたら、アラシから指示があって、慌ててボスに向かったもん」
『ボスは任せるって言ったろ?最後までしっかりとやらないと』
「まぁ、そうなんだけどね。」
俺とルビィは魔石を回収しながら話し、リンの元へ向かう。リンも魔石を回収しながら俺達に向かっていた。
「ご主人様、お疲れ様でした」
『ああ、リンもお疲れ様、怪我は無いか?』
「はい、大丈夫です。バリアーは破られたましたが、私自身には怪我もありません。」
『それなら良かった。バリアーの耐久力も分かったし、俺にも怪我は無いし、結果オーライだな』
「ちょ、ちょっと!私は怪我したんですけど!?」
『それならリンが治してくれたろ?ちなみにあんな攻撃、普通かわせるだろ!なんで格好つけて剣をクロスにして防御してるんだよ?』
「そ、それは・・・だってやってみたかったんだもん!!格好いいじゃん!!何か二刀流剣士がやりそうじゃん!!」
『ふっ、ばかが』
「え!?何!?そのムカつく顔!!」
「まぁまぁ、ルビィさんも落ち着いて。
ルビィさんのキャラ的にしょうがないですよ。ね、ご主人様」
「まぁな、ルビィだしな」
「ちょ、リン!!どういう意味よー!!」
俺達はヤイヤイ言いながら、奥へと向かっていく。
奥にある扉を開け、奥へと進む。
5階層と同じで左側に転移陣、右に宝箱、中央に階段だ。
俺達は右の宝箱に進み、鑑定をかけ、罠がない事を確認して宝箱を開いた。
中には銀色に輝く鉱石が4つあり、1つの大きさはバスケットボールを一回り大きくしたような物だった。すぐに鑑定をかける
・ミスリル鉱石 (超級上位)
希少価値のある鉱石、とても軽く、硬い。武器や防具に使われる事が多い。
うおおぉぉぉー!!ファンタジーの定番来たーーー!!!
「アラシ、これって、まさか・・・ミスリル?」
『ああ、そうだな。ミスリルだ』
「ええー!やっぱりミスリルなんだ!私初めて見たよ!!凄いねー!」
おおー!この世界でもやっぱりミスリルは凄いんだな。幾らするんだ、オイ!ミスリルちゃんよーー!!
俺達は転移陣の前で立ち止まり
『さて、1度転移陣に登録をするが、登録した後はこのままダンジョンを進むか、1度街に戻るか、どうしたい?』
「私はどっちでも良いよー。リーダーのアラシに従うよー。」
「私もご主人様に従います」
「ワシもどちらでも良いのじゃ。しかし、時間的にも早いし、もう少しダンジョンを進んでも良かろうて。」
『ふむ、ならば先に進もう』
そう言って、転移陣で1度1階層に戻り、すぐに10階層に戻り、先に進む前に10階層で俺達はそれぞれ、俺がレベル1、ルビィとリンがそれぞれレベル2上がっていた。
この先少し、苦戦するかもしれないが、俺に少し考えがあったので、スキルポイントは全員触れずに、ステータスポイントだけ操作する事にした。まぁ、フェンリルもいるし、俺の神力を使えば何とかなるだろう。
まず俺のステータスポイント 10
魔法力 : 264 → 284 使用ポイント10
続いてルビィ
ステータスポイント 16
力 : 148 → 158 使用ポイント 5
速さ : 180 → 190 使用ポイント 5
防御 : 106 → 118 使用ポイント 6
続いてリン
ステータスポイント 16
速さ : 132 → 148 使用ポイント 8
魔法力 : 184 → 200 使用ポイント 8
ステータスポイントを割り振り、神力を解く。そしてこれよりは下層エリアだ。
俺達は階段を降りて次の11階層に進む




