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20話 中級ダンジョン①

俺達は宿に泊まり、翌日支度を整えギルドへ向かう。新しい装備に身を包んだ俺達は立派な冒険者に見える。ルビィは銀色に光る軽鋼に身を包み、腰には2本の剣を左右につけている。

リンは可愛らしい魔法使いの格好だ。

俺は自分の中では冒険者の基本となる格好をしているのだが、2人と1匹からすると、おかしいらしい。理由は仕込み杖だそうだ。解せぬ!


ギルドに到着して、依頼ボードを確認する。


依頼を選び受付へ持っていく。


「おはようございます、アラシさん。

一昨日は大変ご迷惑をお掛けしました。

ギルドとして、再度お詫び致します。

それから一昨日宴会はお疲れ様でした。冒険者の方々とも仲が良くなった様子で安心しました。」


そう言って受付の女性はニコリと笑ったが少し悪意を感じるのは俺に後ろめたさがあるからだろうか。


『ああ、おはようございます。

依頼を受けたいので、確認をお願いします。』


通常依頼

・中級ダンジョン魔物討伐

ランク : B

討伐証明 :初級魔石(中)以上 100個


報酬 : 30,000ダリー

初級魔石(大)は1個につき150ダリー追加報酬

中級魔石は1個につき500ダリー追加報酬

期間 : 45日


「かしこまりました。ギルドカードの提出をお願いします。はい、依頼登録しました。

気をつけて行ってきてくださいね。

特に階層ボスはとても強いので気をつけてください。あと、忠告ですが、ダンジョンボスには挑まないでください。これまでもBランク冒険者のチームが討伐出来ていません。Aランク冒険者も敬遠する強さです。」


『分かりました。忠告ありがとう』

俺はあと少しだけ情報もらった。


今回の中級ダンジョンは

・5階・10階、15階にそれぞれ階層ボスがいる事


・ダンジョン最深部は20階


「ねぇ、アラシ?なんで常設依頼にしておかないの?そうすれば魔石1個でも良いのに。ランクもそんな高くなくて良いし。私やリンがいるから、そっちの方が安全にやれるよ?」


確かにファーストンのダンジョンもそうだったが、浅い階層で魔石を集めるのが簡単ではある。それをCDランクの中級冒険者が受けている。


『ルビィの目的は何だった?』


そこでルビィはハッとして申し訳なさそうに俺をみる。


『そうだ、ルビィの目的は有名になって名前広める事だ。常設依頼で魔石を100個納品するのと、今回の依頼で魔石100個納品するのでは、貰えるギルドポイントが5倍も違うんだ。ルビィもランクが上がった方が有名になる目的に近づけるだろ?』


『そ、そうだけど、でも無理して怪我したり、死んだら意味がないよ?』


『大丈夫だよ、俺が守ってやる。

ちなみに俺はファーストンのランクA冒険者のダニーさんやここのギルドマスターのランクA冒険者と戦ったら絶対に俺が勝つ。だから安心してくれ』


「え?そうなの?アラシがそう言うなら信じるね。ふふふっ、ありがとう。」


「私はご主人様の信用してますので、最初から不安なんてありません。」


『ちなみにフェンリルは俺より強いから、もっと安心して良いぞ!』


「アラシ殿、安心してくだされ!ワシがおなご達を守ってみせましょうぞ!」


ちなみに俺の予想が正しければ、1週間以内にルビィとリンはここのギルドマスターより強くなれるはずである。


俺達は街を出て、ダンジョンに向かう。

ダンジョンに向かう途端、平原を歩いていると魔物と遭遇した。魔物は子供を少し大きくしたような緑色の肌に細い目、口からは短いキバが見えていた。数は7匹。

魔物は木の棒や錆びている剣を持っており

俺は鑑定をかける



・ゴブリン Lv.5

体力: 18/18

力 : 16

速さ : 14


やはりゴブリンだった。

『よし、戦闘開始だ、ルビィ二刀流をまず慣れろよ、リンは火魔法おぼえているな、火魔法で攻撃、フェンリルはリンを守ってくれ。俺はとりあえず何もしない。』


そう言って戦闘が始まった。

ルビィは2本の剣を巧みに操り、ゴブリンを瞬殺していく。リンはファイアボールで相手を倒していく。

あれ?リンがファイアボールを打つ前に呪文のようなものを唱えている。


すぐにゴブリンは倒され、俺はゴブリンから魔石をとりながらリンに尋ねる。


『リン、魔法を打つ際に詠唱していたが、必要なのか?』


「はい。初級魔法書でも詠唱するように書いてありました。」


あれ?そうだっけ??

俺は詠唱していないが・・・

これは検討の余地ありだな。


その後、ダンジョンに向かうまでにゴブリンとの戦闘を何度かする事になり、俺達は連携を確かめながらゴブリン達を倒していく


ダンジョン近くにに辿りつき、少しだけ休憩をとった。その際にレベルが上がった分のポイントを割り振った。

ちなみに俺はレベルが1上がり、ルビィは2、リンは6上がっていた。


俺はそれぞれのポイントは使用せずに、

ルビィとリンのポイント操作を行う。

ダンジョンに潜る前なので、あまり神力を使いたくないが、安全は大事なのでここはしょうがない。


ルビィはポイント13増えていて

・ステータスポイント 13

・スキルポイント 14


ステータスポイントは体力に全振り

体力 : 91 → 130


スキルポイントは

・二刀流剣技Lv.3 → Lv.4 使用ポイント9

スキルポイント残り 5

アップ系を上げようとしたが、ルビィは二刀流剣技のレベルを上げたいとの事なので、ポイントを残しておく。


続いてリンは

ポイントがそれぞれ30入っていた。


ステータスは

体力 32 → 92 使用ポイント 20

魔力 45 → 75 使用ポイント 10


スキルは

・超幻惑魔法Lv.0 → Lv.4 使用ポイント 15

・上級氷魔法Lv.0 → Lv.3 使用ポイント 8

・初級風魔法Lv.0 → Lv.2 使用ポイント 2

・初級火魔法Lv.1 → Lv.3 使用ポイント 3

・初級聖魔法Lv.1 → Lv.3 使用ポイント 3

・初級特殊魔法Lv.0 → Lv.2 使用ポイント 2


スキルポイント 残り0


鑑定でリンのスキルを見る。

・超幻惑魔法

(ファントムシャドー・チャーム・ファントムキラー)

銀狐族限定。銀狐族の中で極稀に覚える魔法。スキルを使用出来るようになると、銀狐族の遺伝子が魔法覚えさせる。


・ファントムシャドー

相手に幻覚・幻影を見せて混乱させる。


・チャーム

相手に幻をみせる。相手は術者が好みに見える為に術者の言いなりになる。


・ファントムキラー

相手に幻惑を見せる。相手は自分が1番恐怖するものに襲われ、徐々に体力を減らしていく。恐怖の対象が無いものには無効。


・上級氷魔法

(アイスボール・アイスニードル・アイスウォール、フローズンミスト)

銀狐族限定。銀狐族の中で稀に覚える魔法。スキルを使用出来るようになると、銀狐族の遺伝子が魔法を覚えさせる。


・アイスニードル

大きな氷柱が相手を貫く。氷魔法のレベルが上がる事で氷柱の大きさと本数が変化。


・フローズンミスト

霧状の液体が相手を襲い、触れたものは凍らされる。氷魔法のレベルが上がる事で霧状の範囲と液体の温度が変わる。


なるほど、銀狐族限定の魔法は使用出来る時点で魔法も覚えるのか。羨ましい。

しかし、これはかなり強力な魔法たな。幻惑魔法はどれくらい有効か検証する必要があるな。


俺はリンにスキルの説明を行い、その後ダンジョンの入口に辿り着いた。

ダンジョンの入口には大きな関所がありその前には2名の兵士が立っており、その横には大きな建物があった。多分中には兵士が何人かいるのだろう。


俺は兵士に話しかけ、ギルドカードを見せると共にギルドからの依頼書も渡す。

今回は装備をしっかりとしているので、ちゃんと冒険者に見えたのだろう。変に絡まれなかった。


関所の門が開き、俺達はダンジョンへと進む。ダンジョンの1階層は左右に2つずつ小さなホールがあり、これはダンジョン攻略が進めば転移陣が繋がるだろう。

正面の通路を通り、階段で下に降りる。



中に入ると少し驚いた。目の前には草原が広がっていた。しかも太陽のような光もあり、とても明るい。魔導ランプが無駄になった。


『これは凄いな。』


「アラシはこのダンジョン初めてなんだね。私は低階層には何度か来てるから知ってたけど、初めてなら驚くよね。」


「ご主人様、凄いです!!ダンジョンの中とは思えません。不思議です!!」




俺は探知を使い、草原を歩いていく。

近くに反応がないので、ルビィと話をしながら歩いた。なんでもこのダンジョンの外に居た兵士はセカンディアの領主の私兵らしい。

モンスターパレードが起こらないように、見廻りしたり、魔物を討伐したりするらしい。魔石も領主の貴重な収入源で、兵士も魔石を取るとその分チップが貰えるらしい。


そんな話をしていると、探知に小さな反応がいくつかあったので、そちらに向かう。


魔物が5匹いたので、鑑定をかけた。


・ウルフ Lv.8

体力 : 25/25

力 : 16

速さ : 27

スキル : ダブルバイトLv.2


・ダブルバイト

1回の攻撃で2度噛み付く



『ルビィは前に出て牽制してくれ、リンは幻惑魔法を使ってくれ。フェンリルはルビィの護衛だ』


ルビィは素早くウルフの前に移動して翻弄している。その間にリンはファントムシャドーを唱えた。地面から円形の影が現れ、その影の上にいた2匹が混乱し、同士討ちをした。


その後チャームで1匹を魅力し、別のウルフを攻撃させる。お互いが致命傷を与え、残る1匹にファントムキラーをかけるとシャドーと同じように地面から円形の影が現れ、ウルフは何故か動かなくなり、そのまま口から泡を吐いて倒れた。確認すると死んでいた。


恐ろしい魔法だなと思いつつリンの方を見ると顔面蒼白で小刻みに震えていた。


「ご主人様、今ので魔力を使い果たしてしまいました」


俺は魔力回復薬をリンに飲ませた。

幻惑魔法は魔力の消費が激しいので、使い方をしっかりと考えなければいけないな。


下への階段を見つけるまでに4組のウルフとの戦闘を行い、俺達は次の階層に進んだ。


検証結果

・アイスニードル

長さ20センチ位、幅3センチ位の氷柱が3本頭上に現れ、術者が攻撃対象を決め

単体又は複数に攻撃出来る。

氷柱は真っ直ぐ飛び、目で何とか追える速さだった。


・フローズンミスト

術者の決めた所に霧を発生させられる。

目に届く範囲で発生させられるが、距離が遠くなるほど誤差がおおきくなる。

球状の霧で直径1メートル程。

今の段階では薄く氷の膜が張る程度。

使い方次第の魔法だ。












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