10話 最深部のボス
読んで頂きありがとうございます。
最深部へと足を踏み入れた俺は探知を使う、近くに2つの反応。あれ?2つ?
とりあえず先に進むとガッスルと確かトトンがいた。
ガッスルは俺を見るなり
「頼む!誰かは知らないが冒険者だろう、あいつを、ルビィを止めてくれ!!扉の先に進んじまった、このままじゃアイツは死んじまう。何とか連れ戻してくれ。ボスが出る前に!!」
そう言うとトトンが
「私達はここまで来るのにかなり苦戦しました。ボスはそれよりもはるかに強い。このままだと全滅するとルビィにも言ったんですが、私一人でも倒しに行くと進んでしまったのです。」
『俺はボスを倒しに来たので、そのルビィさんがもし苦戦するようなら手を貸しますよ。あなた達も一緒にどうです?』
「いや、倒して欲しいんじゃなくて!ルビィを連れ戻して欲しいんだ。俺はまだ死にたくない。」
そう言うとガッスルは座り込んでしまった。
トトンも
「自分の実力がここに来てハッキリと分かりました。私達にボスは倒せません」
崩れ落ちるようにトトンは膝と手をついてしまった。
『分かりました、連れ戻せるようなら連れ戻してますよ。それでは俺も行ってくるよ。』
そう言って扉を通った瞬間
バターン
扉が閉まった。
『遅かったか。』
俺は中央に目をやり、転移陣とその前にいるルビィを捉えた。
転移陣から出てきたのは身長が3メートル位ある筋肉ムキムキの人型の魔物だ。
『超鑑定』
・オーガ Lv.32
体力 : 180/180
力 : 120
速さ : 100
スキル : 渾身打撃 Lv.5
防御アップ Lv.5
更に鑑定!!
・渾身打撃
攻撃が1.5倍になる。
1度使うとその後6秒間使用不可
・ 防御アップ
常に防御力が1.5倍アップする。
これはなかなか強そうだ。
「う、うわーー!!」
その声とともにルビィが剣で攻撃をするがオーガは片腕で攻撃を防いた。
「う、うそ!?」
オーガに腕に傷はなく、薄く線が入るだけだった。
オーガはもう片方の腕でルビィを攻撃しようと腕を振り上げた。
『まずい!バリアー』
俺はルビィに防御の魔法バリアーをかける。ギリギリ間に合ったが、衝撃でルビィが吹っ飛んでいった。
そのままルビィは倒れたままだ。
『疾風斬』
俺はオーガの足に疾風斬を打ち込み、その後ににファイアボールを打ち込む。
疾風斬はオーガの足を切り裂いた、足を切り落とすまではいかなかったが、深い傷であるのは間違いない。
その後のファイアボールも当たりオーガが叫んだ。
『グルァーーーー!!!』
近寄ると渾身打撃をくらう可能性があるので、魔法で遠距離攻撃し、使用可能になった時点で疾風斬も打ち込む。
その間にルビィの元までたどり着き、超鑑定で生きてる事を確認。
ヒールをかけてから、ルビィを起こそうと肩に手をやると、俺の体から例の温かいの出てきて、それが俺の手からルビィの中に入っていった。
ああ、なるほど。
何となくだが理解出来た。
俺はルビィから目を離し、ボロボロになっているオーガに疾風斬を打ち込んだ。
疾風斬はオーガの首へと飛んでいき、そのままオーガの首を切断。
オーガはそのまま倒れた。
オーガは倒れ、そのまま光の泡となり消えていった。そこにあるのは大きな魔石だけだった。
「ん、んんー、あれ?私どうして?
ハッ、そう言えばボスと戦って!
あれ?ボスは??」
どうやらルビィは目を覚ましたらしい。
『ボスなら今俺が倒したよ。ほらあそこに魔石があるだろう。ちなみに君はボスに殴られて気絶してたよ。回復魔法をかけたからケガはないと思うよ。』
俺はそう言ってルビィに笑顔を向け、そのまま魔石を取り、バックに入れた。
「え?あ、ありがとう・・・ございます。
助けてくれて。私はルビィです。あなたのお名前を聞いても?」
『俺はアラシ。Cランク冒険者だ。
よろしくね、ルビィさん。』
「こ、こちらこそ、よ、よろしくお願いします。アラシさん」
そう言って俺は手を差し出し、ルビィを起こそうとした。
しかし、ルビィは顔を真っ赤にさせながらモジモジしている。
俺は強引にルビィの手を取り起こした。
「さて、奥に転移陣と宝箱があるから、まずは宝箱に行こうか。」
宝箱まで進み、超鑑定をかけた。
ちなみに超鑑定は声に出てない。
罠もないので、そのまま開ける。
そこには指輪が2個と剣が2本入っていた。
・速さの指輪(中級上位)
これをつけると速さが1.2倍になる。
・鋼の剣(中級下位・攻撃力 16)
おおー!初級ダンジョンではあるが、なかなか良い装備じゃん!!
俺は今まで装備していた剣を外し、バックに入れ、鋼の剣を装備し、指輪も装備した。もう1つづつあるので、
『ルビィさん、これはあなたの分です。』
「い、いえ、それはアラシさんのです、私は何もしてないので・・・」
そう言って両手を前に出しフリフリしながら言っているが、目が剣に夢中である。
『俺はもう貰ったので、ぜひルビィさんが装備してください。似合うと思いますよ。』
「え?似合いますか?な、なら装備してみます。」
そう言ってルビィは装備しだした。
「ど、どうでしょう?似合いますか?」
『ええ、とっても良く似合いますよ。』
そう言うと嬉しそうに喜んでいた。
だが剣を装備して似合うから喜ぶって、異世界がおかしいのか?ルビィがおかしいのか?まぁ、後者だろう。
『さて、宝箱も開けたし、後は転移陣で帰るだ・・・』
その時、奥に何か感じたので、探知を使う。そうすると今までにない程の強力な反応とその奥に何とも言えない反応を感じた。
「どうかしましたか?」
『ええ、ルビィさん、この奥に何かがあるようなんです。多分魔物ですが、さっきのボスの倍は強いと思います。』
「ええーー!?それはまずいです!
逃げましょう!転移陣があるので、すぐに逃げましょう。」
『ルビィさん、多分俺は行かなくてはならないんです。何かが俺を呼んでるんです。なのでルビィさんは気にせずに先に戻ってください。』
「そんなー!なら私も行きます。
お役には立てませんが、せめて遠くから見てます。何かあったらアラシさんを連れて逃げます!!」
まぁ、それくらいなら良いか。
俺はこっそりステータスオープンし、確認。操作する。
ぜひ評価して頂けると幸いです。




