表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホラーパーティ 2019  作者: あゆみかん熟もも


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/9

四.物忘れ外来

 年齢を重ねると物忘れが酷くなる、と決めつけてはいないであろうか。確かに老化のせいもあるが、理由は幾多にある。知識や経験が増え情報が蓄積すると、ごちゃごちゃとした中である一つの物を探し出すには時間がかかりその分遅くなる。物事を整理整頓する時間が睡眠であり、脳内でそれらが起こっているのである。年齢は関係がなく例えば睡眠時間を削るといった、不健康な生活であれば若くとも誰でも起こり得る。

 A病院にて勤続何十年、B医師はベテランと言われて何十年ともなる。キャリアも人柄も申し分なく今まで患者からも慕われて、最高ですとまではいかないが、平々凡々な医者であった。

 しかし手術中、同時に立ち会っていた看護師の話によると、B医師の発言には時折ヒヤリとする場面があるらしい。

「アレ、どうだっけ?」

 心臓部分の周囲をメスで切り裂いた直後であった。

 冷凍された空気を温め直すのがスタッフの仕事である。幸いにも周囲は頭のよい優秀な人材であった。

 手術が終わり一段落がつくとB医師は、首を傾げながら傍らにいた看護師にこう呟き訊ねた。

「さっき食べたアレ、何だっけ……?」「何ですか? いつですか? 手術前?」

「ずっと思い出せないから気持ちよくないねえ、喉まで出かかっているんだけどねぇ……。袋に入った長い棒のアレ、お菓子、ううーん……」

「ヒント下さいよ」

「東京限定、シナモンアップルパイ味」

 そこまで知ってて何故お菓子の名前が出て来ないのであろうか。

 Fin。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


後書き あゆまんじゅう。こちら
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ