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紺碧の瞳  作者: 白木 弓
王帝同盟編
8/33

Determination


(貴様は力を欲するか)


(我は神アレス、貴様に力をやろう)


アニーの部屋の天井…

どうして僕は寝てるんだろう


体を起こして周りを見渡す

ベットに顔を埋めてアニーが寝ていた


「僕は…何が…バ、バルーン」


僕は思い出した、剣が腹には刺さった感覚

体内から血が溢れでる感覚

でも、お腹に傷ひとつ、むしろ痛みすら無かった


「そーた!」

「アニー…僕、刺されたよね?」

「うん、ごめんね、そーた…本当に危なかったから…落としたの」


「落とした?どうゆう事?」


僕はすぐに体の異変を感じた

体つきがすごく逞しくなってること

それよりも、頭に耳、腰の下からはえる尻尾…

僕は獣人になっていた。


「これは…どうゆう事…」

「そーた…ごめんねそーたを助けるために最後の方法として

アレス神の下に魂と体を落としたの…」

「いまいちよく分からない…」


「獣落ち」

クリスティさんが部屋に入ってきた

「獣落ち?何んですかそれ?」


「アレスの瓶と言う神具を使って、一定の条件をクリアした

人間が力を得れると言う伝承があるのです、そしてそれを蒼汰様は条件をみたし力と命を繋いだと言う事です」


「力…獣人になることで、僕は助かったのか」


「はい、我々も正直賭けだったのですが、やむ得ず試みたのが

功を奏したみたいです」

「賭け?そんなに危なかったのか」


「アレスの瓶これは謎が多く条件があるのは分かっているのですが明確に何が必要かは、わかっていないのです」

「す、すごい賭けに出たんですね」


アレスの瓶…この世界にある神具

まだ謎が多いみたいで、そしてあのバルーン侯爵も

クロノスの鏡を狙っていた、神具って言うのは

この世界では重要かつパワーバランスなのかもしれない


僕はクリスティさんとアニーについて行き

アレスの瓶と言うのを見に行くことにした


「あれがアレスの瓶です。」


ほの暗い宮殿の中に周りわ大きな柱に囲まれて

怪しげな儀式を行う場所みたいで

薄い緑色の瓶が6本、六芒星の点と点の位置に配置され

周りに置かれてる松明の火がゆらゆら影を揺らす


「あれ…この瓶…見覚えが」

「そーた?どうしたの瓶は触っちゃダメだよ?」

「え、あ…うん…」


僕は意味がわからなかった

これまでで一番と言っていいほどに

この瓶に見覚えがあったのだ

結構身近にこれがあるのを知っていた

だってこれ…


「クリスティさん…この瓶がアレスの瓶で間違いないんですよね?」

「もちろん、これがアレスの瓶、我々にわ魔力は感じませんが

伝承に基づき配置された瓶でございます、この瓶はアレスが

自分の士気や力を高めるための神具と言われております」


「へ、へぇー…」


(どう見ても某コーラの瓶なんだけどーーーーー

まずコ〇・コーラって思いっきり書いてるしーーーー)


ひとまず言うのはやめた…僕が獣人になって

助かったのは事実だから…たぶんあの瓶は何の関係も

ないのかもしれない、もしくはただ位置が関係してるだけかも

だし、今は言う必要は無いと思う。


獣人になった僕は

バルーン侯爵にやられたのが悔しくて

助けてくれたアニーやクリスティさんに感謝しつつ

自分の弱さに嫌悪する、僕は強くなろうと決心した


自分の体じゃないみたいに

素早く動けるそして尚且つ空間の認知度が上がったのがわかる

どんなに早くても目で追える気がする

どんなに風を切っても耳が音を拾う

こんな感覚は、始めてだ…


「アニー…この耳と尻尾ってアニーみたいにしまえるのかな?」

「うん、慣れればちょっとだけ魔力をつかうけど」


これで、向こうの世界には普通に戻れる

ただ、今はアニー達の事が心配だ、しばらくはこっちに

居ようと思う。





「おい、金出せや」

「も、もってねぇよ!」

「あぁ?持ってんだろだせーや!!優等生のお坊ちゃんがよう」

「ぐっはっ…」


「おい、お前らそんのへんにしときな」


「あぁ?てめぇ、何もんだぁぁ??」


「私は梅花 朱音だよ!」


彼女は物凄い速い速度で不良共の

顔面めがけて蹴りを入れる。


「お、覚えてやがれぇ!!!」


不良共は呆気なく逃げていった。


「おい、お前…大丈夫か?」

「う、うるせぇ!勝手なことすんじゃねぇよ!」

「な、なんだよ助けてやったのに」

「たのんでねぇよ!」


「なんだあいつ…まぁいいや」


今日やっと停学が開けて、学校に向かう最中

さっきのは見過ごそうと思ったけど…どうも性にあわなくて

強い者が弱い者に手を上げるなんて許せない。


そして私は不良ってレッテルを貼らてる

別に嫌なわけじゃないけど、嬉しいわけでもない

将来やりたい事もないし、毎日が退屈だ

いつも通りの学校にいつも通りの街だった

あの教室に足を踏み入れるまでは


そして私の運命の歯車も

ゆっくり回り始めるのだ。


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