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紺碧の瞳  作者: 白木 弓
王帝同盟編
7/33

Beginning4


「獣人族!」


僕の頭はまたしても

混乱している…

さっきまで普通の少女だったアニーが

金色の長い髪の毛に犬のような耳と尻尾

目つきもいつもとは別人だ。


「そーた、ごめんね」

そう言うとアニーは魔族が

攻めて来ている方へと歩いていく


「アニー!」

「そーた、大丈夫…私強い」

魔族の兵と屋敷の憲兵が剣を混じえる

(キッンン!!)憲兵の剣が宙を舞う


「アニー様!すみません、少々押されていまして」

「大丈夫です、私が…」

アニーが憲兵の前に出た

魔族の兵は人型で角と羽とトカゲの尻尾みたいなのが生えたいかにも悪魔とサイクロプスと思われる巨人が何匹か、向こうも結構消費しているみたいだった。


アニーは普通の人間では到底追いつけない

スピードで鋭く長い爪で相手の首をかききっていく、右に左に瞬発力とスピードを生かした

攻撃で魔族の兵が悲鳴を上げる

「ぐぉぉおおお…」


圧倒的な力の差を見せつけるアニー

魔族兵の後から見覚えのある背広を着た奴が手を叩きながら歩いてくる。

「はいはいはーい、さすがリーリエ帝国第三皇女

アニーチェ=リーリエ様ですねぇ」

「バイン=バルーン侯爵…なぜこんなことを…」


「なぜ?笑わせないでくださいよ、私たち魔族が知らないとでも?」


バルーン侯爵は怪しくニヤつきながらその名前口にした

「神クロノスの神具その中でもあらゆる世界に移動ができる時の神具…時空の鏡…そのひとつがあなたの屋敷あるのはもう調査済みなのですよ」

「やはり、狙いは鏡…」


「そうですとも、我々は時空の鏡から強力な魔力の持ち主が現れ冥府がこの世界を統べる新たな魔神が誕生すると予言によって定まったのですよ」


「魔神…ですか…」

アニーは僕の方を見る

「ぼ、僕は魔神とかじゃないから!」

「なるほど…そこにいる人間は、鏡渡りをしてきた別の世界の人間だと言うことですか…」


バルーン侯爵は僕の方をみて

ニヤリと笑った瞬間

一瞬にして僕の前に立つ

「実に興味深い」

「え…?」

僕の腹に細い剣が突き刺ささる

痛い…そう思った瞬間

全ての神経がお腹に集まりすごい熱くなってくる


「そ…そーた!!」

アニーがバルーン侯爵に飛びかかる

バルーン侯爵が刺した剣を抜き

距離を取る

剣が抜けたところから暖かい物が流れる

白いシャツが赤く染まり、僕の心臓は鼓動を早める

「そーた!そーたぁ!し、しっかりして!」


ぼとぼとたれ落ちた血溜まりに

膝から崩れ落ちる

アニーの声がゆっくり遠のいていく

(僕は…こんなにも呆気なく死ぬのか…)

意識が霞んでいく


「そーたぁぁぁあ!」


「はいはいはい、彼は魔神候補では無かったみたいですねぇ…残念です」


「……バルーン、許さない」


「いえ…今日は引かせていただきます、こちらの兵も少ないですし」

不敵な笑みを浮かべながらバルーン侯爵と魔族兵は大きな翼を広げ飛び立っていく


「ま、まて!バルーン!」

「アニー様!今はまず蒼汰様を屋敷に!」


クリスティさんが裏から入ってきた

魔族兵を片付けて戻ってきた


「そーた……そーたぁぁあ!」

「早く運びましょう」






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