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工・商業科の女子に立場は無い!  作者: ヤマトの山羊
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二段階ドッキリ

 盛り上がってる中、放置プレイをくらっている琴岸です。只今息をするのもしんどくなって来ました。自分の涎と鼻水で溺れそうです。

 目隠しをされている為、声だけで今の現状を把握してみるが、オタク三人は部室のパソコンで効率のいい痩せれるダイエット法について調べ始め、山垣先輩はダイエットにいい食材を買い出しに出かけて行った。全力で菊地先輩のダイエットをサポートする気らしい。

 高舘と篠山さんは帰って来る気配もないし、リアルにやばくなってきた。

 「ん~っ!んんんんん!!!んーーーーんん!!!!」

 叫んでみるが、ハッピーな雰囲気に包まれている三人には俺の声は届かない。段ボール箱の中に入っている為、自分の涎で段ボールが湿り、とても気持ちが悪い。

 叫ばず動いて脱出すればいいのだろうが、そこそこの大きさの為、逃げることもできない。完全にアウトです。

 「ハァ.....ハァ.....んっ!?」

 俺の入った段ボールが何者かに持ち上げられる。きっと助けてくれるのだろう。

 「おいお前ら~この段ボールは捨てていいのか?」

 この声は担任の先生か。もしかして人が入ってるのに気付いていない?

 まぁ、菊地先輩がやっと俺の存在を思い出すだろう。これで一安心だ。

 「あ~それは壊れた塗装スプレーとか入ってるやつなんで捨てていいですぞ~」

 え?ちょ......

 「今ちょうどゴミを回収してくれる業者が来てたんでな。と言う訳で持っていくぞ~」

 菊地先輩は本当に俺の存在を忘れてしまったのだろうか。今の幸せな時間に前の記憶が塗りつぶされてしまったのだろうか。それより、何故他の二人も俺の事を忘れているんだ!?さっさと高舘とか篠山さんとか山垣先輩帰って来いよ!!ドッキリに強制参加させられた上に体中縛られて、挙句の果てに放置っすか!?何のプレイだよ!!

 ここで気付いてもらえなかったら俺の人生は終わりだ。暴れるしかない。


 「んんんんんんんんん!!!ん~~っ!ん!!んーーーん~んっんん!!!!」ガタガタッ


 


 「さぁ、やってまいりました!!二段階ドッキリでございます!!司会はこの高舘と、篠山さんでお送りします」

 予想以上にアニメ研究部のドッキリが上手くいったので、ついでに琴岸にもドッキリを仕掛けてみました。一応ニッコニッコ生放送で、琴岸ファンコミュニティで生放送をしています。来場者数は早くも四百。一日目にしてこの数とは....やはり琴岸はすげぇぜ。

 「先生にもご協力をいただき、実行しているんですが、さっきから琴岸ちゃんは暴れまくっていますね~。段ボールがゴトゴト鳴りまくっています」

 「先生には、いくら琴岸が暴れまくっても無視するように言っておりますので、この足掻きは無駄です」

 ドッキリの仕掛け人はどうしてこうもワクワクして、サディスティックになってしまうのだろうか。人間の心理ってやつか?

 琴岸が不安になって怯える姿を想像すると.........うっ。いっけね☆

 「お~っと!たった今軽トラの荷台に積まれた!!!ドッキリの最終舞台に運ばれようとしています!!」

 ドッキリの最終目的地は、山垣の地下。ここでドッキリでしたと言って、琴岸ファンクラブ設立記念として、ちょっとした飲み会をやる予定だ。山垣家にも了解は得ている。

 さてさて。運ばれている間にセッティングしますかな。

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