表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
工・商業科の女子に立場は無い!  作者: ヤマトの山羊
26/30

恐怖のダンボール

 翼が何を思ったのか私達の荷物を投げ捨て、どこかに行ってしまった。さすがに怒ってしまったのだろうか?

 今すぐにでも追いかけて謝った方がよさそうだ。あそこまで動く翼は初めて見た。余程な事がない限りあんな激しい動きはしない。

 俯く美雪の顔を覗くと、この世の終わりの様な表情で涙をこぼしている。やり過ぎた事を悔やんで泣いているのだろう。

 「ね、ねぇ。やっぱり謝った方が良いよね?」

 返事は無く、ピクリとも動かない。それほど落ち込んでいるのだろうか?

 「由香ちゃん。私....私....」

 ようやく口を開くが震えている。さらに拳を握りしめ、唇を噛み締めている。

 「私...私....」

 「うん。大丈夫だからね?そんなに....」

 「私の買ったフィギュアが翼のせいで壊れたぁぁぁぁぁぁ!!」

 



 あれから翼を追いかける事を止め、美雪を慰めながら部室に戻る事にした。時間は7時を越えている為、少しばかり急いで戻らないといけない。

 廊下を小走りで走っていると、部屋の電気が点いたままになっている。もしかして彼らがまだ待ってくれているのだろうか?だとすれば申し訳ない事をしてしまった。

 怒らないか不安になりながらドアに手を掛け、ゆっくりと覗く。

 

 「あれ?」


 私達の集めたグッズや、ポスター、コスプレ衣装が全てなくなっている。その代りに、琴岸君のポスターが一面に貼られていた。

 「何これ?どう言う事?」「私達のコレクションは?あれれ?」

 混乱していると、部屋の奥から謎のうめき声が微かに聞こえる。

 「由香ちゃん。幽霊かな?」

 「そ、そんな訳ないじゃない!この世に幽霊何て....ゴーストバスターじゃないんだから....本怖じゃないんだから....」

 強がりで振る舞うが尋常じゃない程怖い。下手したら失禁しそうだ。

 「由香ちゃん、きっとあれだよ。あの中から聞こえてるよ」

 美雪が指す方に目を向けると、一際不自然な段ボールが置かれている。

 これは、開けなければ話が進まないのだろうか?でも、このまま放置して明日明るい内に確認する手もある。

 しかし、どのみち確認しなければいけないんだ。いつ開けても一緒だ。なら、今見てしまおう!!!

 「せーので開けるよ?」

 「う、うん」

 一呼吸をして心を落ち着かせる。

 「いくよ!.....せーの!!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ