サブ:ダイエット開始 ~0日目~
「お二人方、これが例のBL本でありますか?拙者には少々勇気が出ないであります」
表紙には、背が低くか弱そうな美男子と、たくましい体をしたイケメンが抱き合う姿が描かれていた。きっと美男子の方が受けで、攻めがイケメンだ。それぐらいは分かるぞ俺でも。あ、拙者でも。
しかし、百合はいけてもBLはまだ開拓していない。まだこのジャンルに手を出すほどの器は備わっていない!すまない、二人とも...拙者には荷が重すぎるぉおお!!
「迷わず買えよ」「そうだよデブ。買えよ」
「し、しかし!」
「あ?反抗する気かよキモ豚」「私達に逆らう気?」
やべぇ...こいつら人を殺す目をしてやがる!!もしここで買わなかったら、拙者はまた以前の様にこき使われるであります!それはもうこりごりであります!!
「か、買わせていただくでありますぅぅぅ!!」
結局あれから色々こきを使われ、完全なる荷物持ちと化した。もうこれ以上持てないのに、次々と持たせてくるあたり....ドSか拙者の事を嫌いかのどっちかですね。いや、罵倒されてる時点で嫌われているのかもしれない。まぁ、キモイしデブの時点で積んでるからしょうがないですけどね。
「まだ買うでありますか?」
「「文句ある?」」
「い、いや。ないであります....」
時たま拙者に見せる笑顔と赤面は、拙者を騙して利用するためって事でありますか!?あぁ~疑心暗鬼になって来たよ~。もう駄目だ~何も信じられなくなって来たよー。ハァ~。
「おい疲れるな!太ってるから疲れるんだよ!」
相変わらず由香殿は当たりキツイであります。
「痩せればそのぉ....マシになるのに」
痩せれば....マシ?
「マシって事は、今よりは良くなるって事でありますか?」
「ま、そうね。い・ま・よ・り・は!よ」
「拙者に対する扱いも優しくなるでありますか?」
「ま、頑張り次第「よっしゃぁぁぁぁあああああああ!!!燃えて来たぁぁぁぁあああああああああ!!!」
持っている荷物を全て投げ捨て、早速拙者はダイエット器具を買いにダッシュした。




