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工・商業科の女子に立場は無い!  作者: ヤマトの山羊
23/30

ファンクラブ設立(前編)

 窓から外を見ると、空はすっかり夕焼けになりオレンジ色に染まっている。そろそろ帰る頃合いだろう。

 「なぁ、琴岸。二人っきりだな・・・・・」

 夕焼けに照らされ少し哀愁の漂う高舘は、ゆっくりと手を伸ばし俺の腕を掴む。この展開は一体何を示しているのだろうか?

 「琴岸。俺はお前に言わなきゃいけない事があるんだ」

 え?本当に想像通りの展開!?しかし、高舘は前俺に怒られて分かったはずだ。

 「実は・・・お前の・・・・」

 「止めろ!聞きたくない!!」

 掴んでいる腕を振りほどこうとするが、掴む力が強すぎて逃げることができない。

 「痛いよ!離して!!」

 暴れてみるが、非力なため無意味。おとなしくしているのが一番だろう。

 自分を落ち着かせ、話だけは聞くことにしてみるが、不安と怒りが心を充満している。やはり俺にたいする高舘の感情は、親友としての好きじゃなくて、恋している方の好きなのだろうか。

 「落ち着いて聞いてくれ。お前の・・・・」

 やっぱり事実を聞くのは辛い。目を閉じて現実逃避をしようと試みる。

 

 「お前の・・・・・・・ファンクラブを作りました」

 

 そうそうファンクラブ・・・・・・ってええええ!?ファンクラブ!?俺のファンクラブ?

 「え?でも俺のファンクラブとか入る人いるの?」

 「ん?一応会員は№236まであるぞ?俺は勿論1番だ!」

 嘘だろ。嘘だと言ってよ高舘!!

 「じゃあ高舘が会長ってこと?なら安心かな?えへへっ」

 「ん?俺は1番だが会長では無いぞ。副会長だ」

 え?

 「会長は~・・・・・」

 ガラッ

 「ハイハイ!私よ!篠山よ!」

 勢いよくドアを開き目の前に現れたのは、久しぶりの登場篠山さんだった。

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