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側近の日常  作者: fool
9/23

アルベリヒside2

急いで息子のカールハインツの部屋に行くと中は酷い有り様だった

離れにいた使用人達はみな濃すぎる魔力に魔核が破壊され死にかけていた



部屋の中央では濃密な魔力を垂れ流しにしている息子がいるがそこは俺から影になっていてよく見えない



まず状況を知るためカールハインツに話し掛ける



「カールどうした?」



なかなか答えない息子に徐々に近寄りながらまた話し掛ける



「カール、何があった?」




辛抱強く待っているとカールハインツは話し出した




「親父……

正直に答えろ

俺は化物なのか?」



ん、なんだいきなり

こんな風に弱った質問をしてくるなんて本当に何があったんだ?


また一歩近寄ると息子の姿がはっきりと見えた




「カールその髪の色と目の色はどうしたんだ!?

魔力も今朝会ったときより桁数に上がって…………」




カールハインツの髪と目の色は私と同じで紅だったはず

何故黒くなっているんだ!?

しかもこの気配あの幼児と同じ始祖……か……




「さっきこうなった

この姿になった途端周りの奴等は俺を見るなり化物と言ったんだ

感情の方も今は不安定でいつも以上に魔力の制御ができやしねぇ

使用人どもは濃密な魔力に耐きれなくて倒れた」




後天性の先祖返りか?



あまりの事態にカールハインツの質問には答えないで思考に没頭しているとあの幼児が一歩近づき話し出した



「カールハインツ殿下

貴方は化物ではありませんよ」




カールハインツは双黒の奴が自分の他にも居たと言う事に少し落ち着いたのか魔力の濃度が下がった



「お、お前……」



魔核とは分かりやすく例えると

車でいうエンジン部分


空気中の魔力は

ガソリン


魔核が破壊される=体内の魔力を制御できずに死


己の許容量をこえるとまず魔力酔いがおこる

(頭痛吐き気目眩)


次に溢れ出た魔力に体内を破壊される

(主に魔力で強化されていた筋肉)


ここまでなら死にはしない↑



最後に魔核が耐えきれず破壊される

(現在の魔界では直す方法は皆無)


それゆえ魔界では力が強いものは崇め恐れられたりする

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