王宮
パピーに連れられ訳もわからぬまま王宮に連れてかれた
スげー
まさにthe・城☆
床や壁は全て大理石で出来ていて表面が艶々に磨かれているおかげで鏡の代わりになりそう
横幅は人型が30人横に一列に並んで歩いても余裕な広さだ
流石魔王陛下がお住みになる城ってことですね
まあどうでもいいんだけど……
つか本当に何しに行くのパピー?
お家でダラダラしたいんだけど
そんなことを考えながらパピーの後を付いていくと滅茶苦茶偉い人がいそうな部屋の前で止まった
パピーは少し躊躇ったあとにドアを開けてなかに足を踏み入れた
ガチャッ
「陛下ギルベルトを連れてきました」
入った部屋のなかにはパピーと同い年ぐらいのワイルド系イケメンがいらっしゃいました
紅い髪を無造作にかきあげている仕種だけでどうしてそんなに色気が出るんだろう……
さっきから僕のことを穴が開くほど凝視してますけどなんでですか?
あれですか?挨拶しろや的な催促ですか
まったくこれだから偉い人は好きじゃないのに
「御初に御目にかかります陛下
コルネリウス家長男ギルベルト・ロマーヌス・ルーヘン・コルネリウスと申します」
ほら僕は挨拶したよ
だから用件言うなりして早くお家に返してよ
陛下は切れ長の目を先程よりも大きく見開き唖然とした表情でパピーに話しかけた
「て、テオ?
お前の息子本当に60歳だよな!?」
なんだよ何か不満でもあるのか?
あれか、あれなのか?
あまりの挨拶の出来の悪さにボクは年齢を疑われたのか!?
「はい、そのはずなんですが……」
パピーは苦笑混じりに陛下に言葉を返している
そこまでか…………
そこまで僕の出来は悪いのか!!!
もう嫌だお家帰る……グスンッ
陛下も黙りだし先を促してさっさと帰らしてもらおう
「陛下時間の無駄です
早くしてください」
ほら早くしてよ陛下
僕のHPは0だよ
もう礼儀とかそんなもん糞くらえ
僕がヤケクソ気味に陛下に先を促すと隣にいたパピーはギョッとした様子で僕の方に顔を向けた
「ギルベルト!!陛下に何って口を___」
始めてみたなパピーの焦る顔ww
でもねパピー傷心した僕にとってはねお家に帰りダラダラすることはとても大事なことなんだよ
その時間は無限じゃないから一刻を争うんだよ
「父上時間は一刻を争うのですよ
無駄な話をしている暇などありません」
僕の言葉を聞いた二人はとても真剣な面持ちになって陣で移動した
僕も連れて……
もう意味ワカメ