テオフィオスside 2
「頼む!!
俺も無理は承知だがカールの笑う顔が見たいんだ!」
いつも余裕な表情をしているコイツがこんなに必死と言うことはそれだけ息子か大事と言うことか……
「…………一度自宅に戻りギルベルトに直接聞いてきます」
その言葉を聞いたアルベリヒはガバッと顔をあげとても嬉しそうな表情を浮かべた
「すまない
返事はなるべく早くだと嬉しい」
「聞くだけですよ」
執務室をあとにして騎獣に乗りギルベルトがいる自宅に向かう
自宅につきメイドにギルベルトを呼ぶように言いつけ書斎にで待つことにする
ソファーに座りながらお茶を飲んでどのように話を切り出すか考えているとギルベルトが来たようだ
コンコンッ
「父上、ギルベルトです」
父上か……
お父様って呼んでくれないかなぁ
「入りなさい」
「はい、失礼します」
ガチャッ
本当にギルベルトはできた子だ
齢60にして王宮執事かおまけの洗礼された動作だ
「よく来たなギルベルト
まあそこにかけなさい」
「はい、ありがとうございます」
しかしどんなに出来た子でもまだ幼児
そんなこに皇子の側近と言う重大な仕事をやらせてもいいのだろうか?
いや、でもアルベリヒの滅多にない弱りきったお願いだし……
どのぐらい時間がたったのか分からないが私が悩んでいるとギルベルトが突然言葉を発した
「父上、やっても良いでしょうか?」
な、なんて子だ……
私が言えないのを察知して自ら志願するとは!
「やってくれるかいギルベルト
あぁ私はなんて駄目な父親なんだろう
息子にこんなことを言わせるだなんて……」
あまりのことに思わずソファーから立ち上がりギルベルトを抱きしめていた
そしてそんな私を落ち着かせるように数回方を叩きギルベルトはこう言った
「父上今すぐに」
皇子が心配らしく早きいきたいらしい
「……そうだな
早い方が良いと陛下も仰っていたし今から行くとしよう」
急いで上着を羽織り今度は二人で騎獣に乗り王宮に向かう