変態
コンコン
「ギルベルト様」
ん~
うるさいなぁ
誰だよこんな朝早く……
ガチャ
しばらく無視をしていると声の主は部屋に入ってきた
「ギルベルト様お時間はよろしいのですか?」
あー?時間?
僕はまだ幼児だよ時間なんて糞食らえ
…………ん?
じかん……、時間!?
そういえば今日も王宮にいかないといけないんだっけ
バッ
慌てて飛び起きると張り倒したくなるような笑顔を張り付けた男がいた
「おはようございますギルベルト様」
名前はドミニク多分精霊だ
コイツはよく分からない奴だ
言葉も話すし実体化出来ているので高位の精霊で間違いないんだろうが僕が産まれて間もない頃森で倒れていた
気紛れに拾ったらそのまま僕専用の執事になった
意味不明である
「おはようドミニク」
そういえば今は何時なんだ?
いつ頃来いとか言われなかったけど9時くらいには一応礼儀として行かなきゃな
「ドミニク今の時刻は何時?」
「10時を少し過ぎたところですね」
へっ!?
なんだって!
「嗚呼、ギルベルト様貴方様は驚いた顔も素敵ですね
いつもは泉のように落ち着いていて澄んだ瞳が今は波紋を描いている……
私の言葉で感情が泡立っている様を見れるなんてドミニクは……
ドミニクは天にも昇る気持ちでございます!!」
驚いて固まっているとドミニクが恍惚とした表情で見悶え始めた
そう、さっきも言った通りコイツは変わっている
と言うか僕の顔が大好きだ
はぁキモいキモい
変態は放置しとこう
朝からコイツの相手は僕ムリポwwwwww
さっさと用意をして王宮に行こ
「なぁドミニク」
着替えながらドミニクに声をかけると恍惚とした表情をしまいまた張り倒したくなるような笑顔でよってきた
「はい、いかがなさいました?
………まさか、私にお着替えを手伝わさせてくれるのですか!?
はぁはぁギルベルト様の滑らかn――グベッ」
気持ち悪い
本当になんなのコイツ
流石の僕も手におえないよ
「ぎ、ギルベルト様…………!!
クベッ――
お、お止めくだ――グホッ」
それから約2時間ひたすらドミニクを近くにあった花瓶で殴り続けました
僕悪くないよね☆