帰宅
キリの良いところで止めて時計を見る
時刻は17時
通りで眠い筈だ
「では今日の勉強はここまで
僕は帰ります」
帰ると言った瞬間カールはガバッと頭を上げてこちらを見た
なんだコイツ
僕がここに住むとでも思っていたのか?
「帰るのか?」
「はい」
「もう少し居いろ」
はぁコイツ何言っちゃってんの!?
僕幼児だよ!
そろそろ体力の限界なんじゃぼけぇぇぇ
「嫌です」
「たの――「眠いんです」
最後まで言わせねぇよ
殿下からの頼みごとを断ったら他の龍族の反感を買うことになるだろうから言い切る前に言葉を被せた
「……そう言えばお前まだ幼児か」
ずいぶん今更だね
君の目は節穴なのかな☆
中身は自分でも早熟だと思っているけど身体はまだ眠りたいお年頃なのさ
だからお家に返してよ
「ッチ分かった帰れ」
キャーコワイ☆
「はい、失礼します」
ドアを開けようとすると後ろから声をかけられた
「明日は何時に来る?」
どんだけ僕に会いたいんだww
僕は君の彼氏ではないぞww
「……普通なら何時に来れば良いんでしょう?」
つか僕働くの初めてだから分かんないな~
パピーに聞いてみようか……
「まぁ良い
必ず来い分かったな」
いやぁ偉そうに
まあ確かに偉いんだけどね
でもさなんか気に食わないよね
「はい、では失礼します」