勉強会
陛下とパピーが出ていってしまい部屋には殿下と僕の二人っきり
側近だかなんだか分からないけど僕がダラダラと毎日過ごしていたからパピーが仕事を決めてくれたのかな?
でもさ殿下の側近ってハードル高いよね
まったくあのバカは何を考えているんだか
「おい、名前はなんて言うんだ?」
「ギルベルト・ロマーヌス・ルーヘン・コルネリウスと申します殿下」
「そうかギルか
俺はカールハインツ・ゾルタン・ラルフ・デーレンダールだ
カールと呼べ」
なかなかフランクな殿下だな
そう言うなら遠慮なく呼ばせてもらおう
「カール殿下そ__」
「違うカールだ」
はいはいカールね了解了解
「カールは普段なにしているんですか?」
「普段?適当に寝ている」
うわっニートだ
コイツ俺よりも歳上のくせしてヒキニートかよ
つかヒキニートのくせしてなんだよその体格の良さ
遺伝子か?遺伝子がいけないのか!?
畜生今に見てろよ、僕だって将来ムキムキになるんだから!!
そういえば王族なのに礼儀作法とか帝王学とかは良いのかな?
こいつ将来龍王になるんだろ?
王位継承権第一位だし
「勉強とかは?」
「皆俺の魔力に酔っちまって教えてくれる奴が居ないからやってない」
そう言えばコイツ魔力垂れ流しだな……
不器用なんだろうか?
これじゃ普通の使用人が近寄れない
可哀想に、こいつはヒキニートになりたくてなった訳じゃないのか
「そっかじゃあ僕が勉強教えるね」
よし、とりあえず側近らしいからご主人様の教育から始めるか
「お前出来んのか?」
鼻でわらったな
今僕の顔見て鼻でわらったな!
カッチーン
まてまて落ち着くんだ僕
相手は王族でボッチ君だ
僕のほうが年下だけどここは大人の対応だ
「出来ますよ
文字の読み書き歴史や計算はマスター済みです」
「へー魔術は?」
「魔術に興味があるんですか?」
意外だな
見た目からして剣とか武道が好きだと思ったよ
「興味つか魔力を制御したい」
あぁナルヘソ
「そんなのは簡単ですよ
イメージすれば良いんです」
「イメージ?」
「あー人によっては違いますけど僕の場合は蛇口をイメージしています
使うときは蛇口を捻って使わないときは閉める感じで」
これ以上は砕いて説明は出来ないな
伝われば良いんだけど
「んー何となくだか分かった」
「それはよかった
では歴史から始めますよ」
ウピョーww
僕って教える才能あるのかな☆
それから約4時間ひたすらカールに知識を詰め込んだ
コイツの頭中スポンジみたいだな
一度言ったことは覚えるし優秀な生徒で僕うれし♪