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01 第二の人生は性転換

思いつきで始めてしまいました。


いろいろ言いたいことがあるかもしれませんがそれは心の中に留めておいてください。作者はちょっとしたことで傷つきやすく、立ち直りが遅いです。


やさしく扱ってくれると嬉しいです。

「おはようございます。よければ貴女の名前を教えてくれませんか?」


 目が覚めたら・・・いや、気がついたらと言ったほうがいいかもしれない、気がついたら俺の目の前には綺麗な少女がいて、名前を聞かれた。近くには少女以外にも人はいて、一目見ただけで研究者だと分かる白衣を着ている人が数人居て、お互い抱きつきながら「成功だー!」等言っており、他にはおっさんと大人の女性がいた。


 まず、俺について知ってもらおうと思う。


 俺は普通の高校生をしていた。成績はクラスで上位3位以内だったが、部活はしておらず、運動は中の下くらいだった。そして、俺には少しばかり恥ずかしい趣味があった。それは、一冊のノートに書かれている内容だ。そのノートには俺が中学一年の時から考え書き留めた魔法論が書かれている。魔法の使い方や使うために必要な道具、魔法の種類等とにかく魔法に関係することならなんでも書いた。

 ああ、分かっているさ、魔法なんて空想のもので現実では存在しないということを。しかし、それでも俺は魔法を使ってみたいと思い、ないならば自分で作ればいいと思いつきノートに独学で魔法について書き始めた。 

 そして数年後俺は高校生になった。その時に俺は魔法論をほぼ完成させたんだ。しかし、魔法を使うには某アニメでいうデバイスという道具が必要になったのだが、その道具を作るには現在の科学技術では到底無理だった。

 ならば・・・と思い自分で作り始めたものの、俺はある日車に撥ねられた。即死はしなかったものの、病院に運ばれた後遺言を言い死んだ。


 その時の遺言は「俺が死んだら脳だけでも冷凍保存頼む、俺にはしなければならないことが・・・・・」


 遺言を言い終わると同時に俺は死んだ。


 そしてなぜこんな遺言を言ったのかというと、それにはちゃんと理由がある。俺が死ぬ数日前、テレビで死んだら冷凍保存し、未来で現在では直せない病気を治したり、体がない場合は、一から新たな体を作りその体を手に入れ生き返る。そんな内容が放送されていた。正直生き返れるとは思っていなかったのだが、少しでも可能性があるほうの道を、と思い冷凍保存される道を選んだ。


 そして気がつくと最初の場面というわけだ、となると俺が死んだ後ついに冷凍保存から生き返るようになったということだろう。


 そういえば俺の体は事故のせいでぐちゃぐちゃになっていたし、遺言の時も脳だけでもお願い!といっておいたからこの体は恐らく新たな体!!


 いや、もしかすると未来・・・現在では事故でぐちゃぐちゃになった俺の体くらいならば元通りに直せるくらい技術が発展しているかもしれない。


 とりあえず確認だ。


 確認といったら顔を見るのが一番いいだろう。ええと、鏡はどこかなっと。


 俺は辺りをきょろきょろと見渡して鏡を探すが見つからない。


「あの・・・」


 突然美少女が話しかけてくる。と同時に抱き合っていた研究者達もなぜか慌しくなる。

 とりあえずこの美少女に聞いてみるか。


「ねね、鏡どこにあるかな?」


 ん?なんか声が高かったような気がするが、気のせいか?まぁ、数年は眠っていただろうし脳がまだ眠っているのだろう。


「鏡・・・ですか?私の手鏡でいいのでしたらそれがありますが・・・」


 美少女は緊張した様子で俺の質問に答えてくれる。

 別に顔を確認するというだけなので手鏡でもおっけーだ。


「よければそれを貸してもらえませんか?」


「はい、・・・・・・どうぞ」


 俺がそういうと美少女はすぐに答えてくれて、腰にあるウエストポーチのなかに手を入れごそごそと探し、美少女はウエストポーチから手鏡を取り出し、俺に渡してくるのでそれを受け取り、自分の姿を確認する。


 俺としては姿が変わっていないのならば、変な顔になるくらいならば元のままでよかったとなり、姿が変わっていたのならば、下でなければ上でも中でもおっけーだった。


 気になる俺の容姿だが、生前?の俺の容姿ではなかった。そしてその容姿は下ではなく中でもなく上の上だったのだが―――――――


「お、女になってるっ!?」


 そう、確かに下でなければ良いとは言ったが、これはないだろ?ああ、そうか!男の娘という可能性がまだ残っている!!


 俺はすぐに自分の股のところへ手を伸ばし確認するが、最後の可能性もなくなった。


 俺は女になっていた。


「あの・・・そのことについても話すので私の話聞いてもらえませんか?」


 ふむ、現在の事についてもいろいろ気になるし聞いて損はないだろう。


「はい、分かりました」


 俺がそういうと美少女は話し出した。


「私の名前は菱形由紀ひしがたゆきと言います。まず、あなたがその姿になっている理由から話します。現在では数十年前から始まった人体、もしくは脳の冷凍保存し、未来で技術が発展し、その時には直せない病や怪我でも未来ならば治すことができるようになるだろう。ならば未来まで待とうではないか、ということで始まったのが人体冷凍保存です。そして五年前、突如なぞの生命体が現れ、人や動物を襲い始めました。それと同時に世界中にある機械系はすべて使用不能となり、人類は機械系でない武器、刀や剣などを手に取り戦いましたが、苦戦を強いられどんどん人口が減っていきます。そしてある時、なぞの生命体は人や動物を取り込むようになりました。取り込まれるとなぞの生命体がその容姿、能力を手に入れ戦況は一気になぞの生命体に傾きます。人類だけでなく地球はもうだめだと思われた時、奇跡といっても過言でない出来事がおきました。それは魔法と呼ばれるものの登場です」


 魔法、俺がずっと憧れ、作り出そうとしていたもの。


 現在では魔法が存在するらしい。俺は魔法があることを知りすこしわくわくしてきた。

「魔法を完成させたのは、友仲ともなか博士と呼ばれている人物であり、あそこにいる研究者の黒髪でぼさぼさの人がそうです」


 菱形さんはそういいながら研究者のほうへ振り向き教えてくれる。おぉあの人が魔法を完成させた人か。ん・・・完成?普通作り上げたとか言うのでは?


「聖女様、私が友仲雄介です。恐らくその顔だと完成というところに疑問を感じているのだと思います。ですが、完成であっているのです。私は料理でいう盛り付けをしたにすぎません。私がとある廃家に隠れていた時のことです。その廃家の机の引き出しの中にとあるノートがあったのです。そのノートには魔法論の基礎から応用まで、魔法の使用に必要な物や魔法の種類、さまざまなものが書かれていました。その時点ですでに完成していたといっても過言ではなかったのですが、そのノートが書かれた当時では魔法を使用するのに必要な道具を作る技術力がなかったのです。しかしそのノートを見つけた時にはその道具は少し頑張ればできる位技術が発展していました。なので私がその道具を作り出せば、なぞの生命体に対抗できる新たな力となるのではと考えました。結果は思ったとおりでした」


 ふむ、ノートに魔法論に使用に必要な道具、さらに当時では作れないという所、俺が考えていた魔法と似ているな。


「魔法が登場したことにより、人がなぞの生命体に圧勝というわけではありませんでした。魔法を使うための道具があり、使用方法などを理解していても使えない人が多数で、実際に魔法を使えた人は少数であり、さらになぞの生命体に対抗できるものはさらに極わずかでした。しかし、魔法論は別のところで生かされました。なぞの生命体が現れ突如使えなくなった機械系の物、それに魔法論を組み込み、科学と魔法の実現を図りました。それは成功し、現在では携帯なども使えるようになりました」


 うーん・・・ながくてあんまりよくわからん・・・


「魔法が使える人が少ないならば、使える人を作り出そう。国の偉い人はそう考え、研究者に魔法資質の高い人間を作り出せと命じました。しかし、実際作り出したものの、その人間は動くことはありませんでした。ちゃんと魔法資質は最高レベル、身体能力も最高レベル。しかしそれは動かなければ意味がないこと。作り出された人間は心臓が動き、生きてはいるものの、意志がなく植物人間状態でした。そのことに研究者達は悩みあることを思いつきました。意思がないならば意思がある脳を移植すればいい、脳ならば冷凍保存されているのがあるはず、と。そしてそれは実行されますが、なぜか失敗し、今までに成功したのはあなたを含めて3人だけです」


 よくわからないが、とりあえず俺は実験台にされたということだな、そして運よく成功し、生き残った、と。


「あなたの体はジャンヌ・ダルクが元になっているそうで、得に氷、水属性の魔法が強力だろうと言われてます」


 え?ジャンヌ・ダルクってあのジャンヌ・ダルク?火あぶりされちゃったあの?


「そういえば、あなたの名前をまだ聞いていませんでした。よければ教えてくれませんか?」


 俺の本名は男の名前で現在は体は女だから無理として・・・、ジャンヌ・ダルクって名前をそのまま使うって言うのはなんかいやだしなぁ・・・。


「フロレンシア、うん、フロレンシアって呼んでください」



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