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syNchronIcity-tHe It's Lost-prIoriTY  作者: Vanargand
死神の依頼編
5/5

報告4.生い立ち

結構重要な回かも






「…ジナイーダ・エルツォン=アルカディア、だ」



 彼女はジナイーダ・エルツォン=アルカディアと名乗った。


 実はさっき銃を撃ったときに狙いをフードにつけていた為に彼女の顔は日の元に晒されている。


 燃える様な赤い色をした短い髪にヴァイオレットの瞳。身長は俺より低く、女性としちゃ高い方だろう。170未満、と言ったところか。顔立ちは今まで見てきた女性より整っている。


「あぁ…」


 恐怖は顔に表れていて自分が彼女にどんなに酷い事をしたのか自覚する。


どさっ


 彼女は雪の上に座り込んだ。謝らなければ。

 その為に彼女を立たせよう。と思い手を彼女に差し伸べる。


「立て」


 彼女は無言で手を取り、立ち上がる。その時、不意に彼女の身体が俺の方に倒れ込んだ。


「おっと…すまない」


 その時だった。鋭い痛みが腹の辺りから伝わってきた。

 下を見たときその正体が分かった。


 ナイフが腹に突き刺さっていた。正確には脇腹だ。


 それを見たとき、意識が薄弱としてきた。

 そして、疑問に思うことはたった一つ。


なぜ?なぜナイフが刺さった?


 その疑問に答えられそうなのが一人いた。創造神だ。


……

………



 男は今は気絶している。じきに死ぬだろう。


 最後に何か言いたそうだったが、そんな物は私には関係ない。命を握られていたのだ。こうするしか思いつかなかった。



………

……


『馬鹿野郎!直ぐに死んじまいやがって!』


「はぁ?俺が何で今まで死ななかってんのか?あの身体(・・)だったからだろうが!その利点を取りやがって!」


 この喧嘩の原因はこうだ。1つ目は俺が死んでしまった事。これは生き返らせるのが面倒だそうだ。

 2つ目は俺の身体を人間の物にしたからだ。ビックリすると思うが俺の身体は人間の物ではない。ロボットだ。骨は軽量を求めアルミ合金、その上に主に金属でできた筋肉を、皮膚は人間の細胞を流用、使用し、筋肉の上に貼り付けさせた。


 最初はただの人型ロボットだった。だが、俺の頭脳(ブレーン)に学習機能を持たせると一気に効率やら能率やらが上がった。その際に出来たのが俺と言う自我である。その時は作られてから15年経っていた。その15年の間は、ずっと各地で非公式、非公開の戦闘をしていたらしいだ。


 話を戻すが、自我が出てきた為、直ぐにメモリー消すことに決まったが、それを阻止したのが当時、Navy SEALsに所属していた親父たちだ。ヴァン・グレイス、レッシャ・ハルトマン、そして俺を家族として引き取ったシロウ・ミラー。

親父たちは俺を作った施設を潰した後、彼らは軍を解雇された。軍は表向きは自らが辞めたと言っているが違う。

 確実に俺を施設から解放したためであろう。彼らが俺を助ける気になったのは、Navy SEALsの任務をする時には必ず俺の姿があったらしい。

 最初は寡黙な傭兵とか思ったり、この若さで戦場に来るとは…と同情したらしいが、非公開の戦闘にも必ず居るから流石に不審に思ったらしい。

 それで俺の身元を調べたところ、全然出てこない。各国のサーバーにハッキングしたが、全然見当たらず、消されたのかと思って調べてみるも出てくるのは関係の無いもの。そこで次の戦闘の時にこっそり付いて行こうと言う事になり、付いて行った結果が俺を施設から連れ出す羽目になったらしい。


『って、おぉい!聞いてるのかー!!』


「安心しろ。お前の話など端っから聞いちゃいない」


さて…どうしようか


 その結論を出すのは早かった。もう一度行く。そう創造神に伝える。


『…身体はあのままだが良いのか?』


「別にどうって事は無い。早くしろ」


『…分かった。早速行ってくれ』


 視界は白くなり、やはり熱を感じると世界が切り替わった。





誤字やらなにやらありましたら感想にて文句を言ってください。直すでしょう。その内・・・

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