4.あの日のシオンは、残したんだ。
クエン・イージス
年齢:27歳
職業:守護者
盾士の上位職。
金髪ベリーショート。身長180cm。
光り輝く金の瞳。
勇者パーティ〈ノイフス〉の守護者。
その高い防御力で味方を守る。
真面目な性格でパーティをまとめている。
ロアン・アルカナ
年齢:29歳
職業:魔術師
高い攻撃力をもつ魔法を扱う職業。
藍髪ロング。身長160cm。
冷静沈着を表す藍色の瞳。
勇者パーティ〈ノイフス〉の魔術師。
超攻撃魔法しか使えなかったが、最近は回復魔法も覚え、さらに強くなった。
みんなを見守るお姉さんタイプ。
魔法名家の娘で、結構頭がいいようだ。
親の仕事を継がずに、ザウン、クエンと冒険者になる道を選んだ。
「俺が炎しか使わない理由だけどよ。」
ザウンが急に言い出した。
「聞いていいの?」
僕が尋ねた。
「最後の戦いの前にこういうのは、言っとかなきゃだからな。」
そう言い、ザウンは話しだした。
「俺のお袋はよ、亡くなったんだ、街の洪水で…」
「それから俺は、水を使うことがお袋を裏切ると思ってな、親父の反対も押し切って、"炎の双剣士"になったって訳だ。」
「そういうこった…」
ザウンはそう言うと視線を逸らした。
…そんなことない。と言おうと思ったけど、ザウンが話したんだ。僕が踏み込むことはないと思い、何も言わなかった。
そして、
「ザウンが話すんなら、私も話さなきゃね。」
ロアンが言いだした。
「いいの?」
僕がロアンに聞くと、
「いいのよ。この後、クエンにも話させるし。」
クエンが何も言えなさそうにしていたが、ロアンは気にせず続けた。
「私が住んでた家、アルカナ家は、国家有数の魔法名家だったのよ…」
「それでよく、両親は魔王軍の視察に行っていたわ。」
「そのときは私もついて行った日だったわ…」
「私たちは、運悪く魔王軍幹部"ゼルカイン"と出くわし、側近はやられ、両親も傷を負っていた…」
「私は回復魔法で両親を治療しようと思ったけど、幼い私の魔法じゃダメだった…」
「結果、両親は水波魔法で殺られて、私だけ転移魔法で返された。挙句賢者魔法がトラウマになってたのよ…
これが、"響鳴の大魔導士"の始まりよ。」
ロアンもそんな過去があったのか…
僕がそう考えている中、ロアンはクエンを見つめていた。
「はぁ…」
クエンが"逃げられなかったか"と思わせるようなため息を吐いた。
「俺の過去だな…話すよ…あまり気は乗らないが、みんな話したからな。」
「俺の家は、ロアンの家ほど力はなかった…というか平民とほぼ同じだが、代々王家に仕えた守護者一家だ。」
「だがある日、魔王軍との戦いで父さんが連れて行かれ、王家は負けた全責任をうちに負わせ、追い出された…」
「それで冒険者になって、いつしか"絶壁の守護者"とか呼ばれちまった…」
「これだけだ。」
そう言ったが、クエンの拳は強く握られていた。
『これだけだ。』とは言っても、みんな親を失っているんだ…
それだけの感情なはずがない…
「これで全員話したし、準備はできたね。」
ロアンが最後にまとめる。
「行くか。」
僕たちは、歩き出した。
魔王城[アビサルフォート]に向けて…
あの日の約束を、復讐を果たすために…
あの日のシオンは、残したんだ。
僕たちが、約束を果たすために…
全ての戦いを、終わらせるために…
4話までできた。
そろそろ投稿もしようかな。とか考えたけど、5話までは待つと決めていたのでつぎを作る次第です。
では、4話まで読んでくださり、ありがとうございました!




