表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙はそんなこときめてない  作者: パパスリア
あとなと、みとのまぐはひせむ
7/126

第7話 妹《まい》のお願いと汗拭き

兄子(せとし)君、体が、とっても熱いの、服を脱がせて欲しいわぁ」「いや、でも(まい)

「お願い、…お願いだから、・・・あついのぉ」

 甘えた様な声で、いや、甘えてるなこれは、でも(まい)のこんな表情は今まで見た事がない。

 ・・・聞かない理由は、・・・ないか、汗、拭かないとだめだし。

「おっ、ぉ~、分った。でも後で怒りん坊は無しな、このベット広いから、上がるからな」

 (わず)かに目を開いているだけだが、瞳が妙に大きい様な気もする。

 しかし、熱の所為(せい)なのか、(まい)は再び目を閉じた。


 (まい)の上半身を抱き起し、()(かか)える。

 髪、いい匂い、シャンプーか、こっ、こら亀さんっ、落ち着け、落ち着くんだ。

 背中の中程まである髪を避けて、薄い青色のブラのホックを不慣れな手つきでどうにか外した。

 いつの日か、『慣れた手つきで外した』と言ってやるっ。

(まい)、枕に戻すからな」

 左手でブラの肩ひもを(にぎ)り、右手と腕で(まい)を支えながら、枕の方へ戻して行く。

 (まい)の頭が枕に近付くにつれて、ブラが(まい)から離れる。

 ゆっくり枕に戻したつもりだったが、本当に小さく、ちょっとだけ、小刻みにぷるるんと震えて、二つの(ふく)らみが(あら)わになる。

 大き過ぎず、小さくもなく、(まこと)()い形をしている。

 小さめの淡い桃色の円の中央に、小さいピンク色の(つぼみ)が配されている。

 小さかった(まい)が、・・・・・・感動している場合じゃない。


 触りたいっ、違う違う、汗だ汗っ。「汗を、・・・拭くから」

 あー、失敗した。寝かせる前に、背中の汗を拭いてあげれば良かった。

 焦るなぁ~、俺ぇ~、落ち着けぇ~、落ち着けっ。

 取り()えず、両脇の下、そして二つの膨らみを優しく丁寧に拭っていく。

 そう、丁寧にだっ。擦っちゃだめだぞぉ~、綺麗なお肌に傷が付いたらたいへんだ。

 ぉぉぉおおお~~~、タオル越しなのに、この弾力、この柔らかさ。

 しかしこの状況、(うら)めしい。肌のきめ細かさや温もりも感じたい。

 ちっがうだろっ、早く汗を拭いて、病院へ連れて行かないと。

 自問自答している場合じゃない。

 お腹や脇腹(わきばら)を拭いて、()(きゃく)と言うに相応(ふさわ)しい両の足、内股(うちまた)を拭くか迷ったが、拭く、拭く事にした。


 左足を持って外に少し広げ、タオルを差し込んで汗を拭く、そう汗を拭くのだ。

 ・・・もう少し足を広げようかな、ちょっとだけだから、ちょっとだけ。

 よっ、よしっ、拭くぞ、・・・手っ、手がぁ~、震えるっ、左手は添えるだけ。

 ぷるぷる。震えが止まらん。

 ふきふき。ぷにゅ。「はぁっぅ」手の甲がちょっと、当たった。・・・柔らかいぃ。


 おっ、・・・はっ、・・・早く熱さましシートを貼らないと、俺も熱が出そう。

「あついぃ~、・・・脱がせてぇ~」「まっ、(まい)、でもな」

兄子(せとし)君、体があついぃ、・・・お願いぃ」こ、と、わ、れ、な、い。「・・・分かった」

 右手を(まい)(くび)れた腰の少し下に入れ持上げる。

 左手で薄い青色のショーツを引き下げる。

「うーん、ぅーうーん、・・・引っかかるなぁ、汗の所為(せい)かな」

 腰に引っかかるので、左、右、左、右と少しずつ引き下げるが、汗の所為(せい)か丸みのある、形の()いお尻にも引っかかる。

「できるかな」

 右手をずらして行き、丸みに沿って、左手と同時にショーツをももの辺りまで下げる。

 淡い桜色のつるつるとした二枚貝が現れた。

 ・・・・・・こっ、こんな近くで御出座(おでま)し。

「…ぉ~」これも遺伝子の傷の所為(せい)なのかなぁ~。

 ・・・まっ、まぁー、これでミッションコンプリート出来そうだ。

 ショーツを太ももから膝下(ひざした)(ふくら)(はぎ)、足首、右、左と無事脱がす事に成功した。


「ふいぃ~、すっごいドキドキするなぁ~」

 綺麗だ、・・・美しぃ~、本当にスタイルがいいな。

 じゃっ、じゃぁー、残されたつるつるの二枚貝もタオルで丁寧に拭こうか。

 その前に深呼吸だ。すぅ~~~はぁ~~~、すぅ~~~はぁ~~~、うしっ。

 手の震えはない。デリケートらしいから、丁寧に優しく。

 ふきふき、ふきふき、ふきふき。「ぅぅ~ぅ」と弱弱しく声が、声がっ。

(まい)、無事に拭いたから、ほんとっ」


 横に移ろう。熱さましシートを貼らないと、ここらからじゃ手がとどかない。

(まい)、熱さましシートを貼るからな、終わったら布団掛けるから」口惜しいけど。「えっ」

 (まい)(ひたい)に貼ろうと上半身を倒した時、これまでの(まい)の動作では、見た事のない俊敏(しゅんびん)さで、俺の首に両腕を回し抱き着いてきた。

「なっ、ちょっ、(まい)」何だろう、何かとてもいい匂いが(まい)からする。髪の匂いじゃない。

 いや、そんな気がするだけかも。いやぁ~、香っている。

 脳は間違いなく認識している。だけど、匂いとしては感じない、判別不能な香り。

 うわぁーーー、亀さんが超元気に、首をぐぅ~~~んと伸ばしてる。

 (まい)に悟られない様にしないと。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ