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双炎にリィンカーネーションの花束を  作者: ぬまお
第1章 騎士団入団編
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第3話 新しい生活の始まり

[騎士団本部]

「イグムノフよ。ルイナ・ジェンテーレが作成した報告書に間違いは無いのだな?」

「はい。報告書通りになります。団長。」

アランに団長と呼ばれた男は大きな椅子に腰掛け、机の上で報告書を読んでいる。


「イグムノフよ。1000年ぶりの炎の剣守かもしれん。慎重に事を進めていくぞ。」

団長の男の青い瞳がアランをギョロッと見つめる。

「承知いたしました...。団長...。」

アランの返事が静寂の空間に響いた。


[診療所]

トントンと病室のドアをノックする音が聞こえる。


「どうぞー。」


「失礼します。」

ガイトの出迎えで入ってきたのは、アランの部下のルイナ・ジェンテーレだった。


「ガイト君。体の方は大丈夫ですか?」

「おかげさまで。大丈夫です。」


笑顔で返すガイトとは裏腹に、ルイナは無表情のままだ。

「ガイト君。今回は見舞いに来たのでは無く、報告しに来ました。」

「報告?」

首を傾げるガイトの前でルイナは、懐から報告内容が書かれた書類を出し始めた。

「今回の事を受け、我々は騎士団の団長に報告しました。」

彼女達が騎士であることは、ここに来るまでに教えてもらっていた。

団長に報告するレベルの事なのかとガイトは、身震いした。


「あの、ルイナさん。おっ俺は罰せられるのですか?」

青ざめるガイトにルイナは答える。

「罰せられる事は無いですが、ガイト君。あのエルフ様と契約しましたよね?」

「契約...。」

あの戦場での事が思い出される。

たしかに、あの時、ミラは契約と言っていた。そしてガイトも契約すると言った。


「契約しました。だけど、それ以降は覚えてなくて。」

俯いたガイトを見て、ルイナはそうですかと小さく返事する。




[診療所 ミラの部屋]

「う、ここは...?」

目を開けると知らない天井が広がっている。


「目が覚めたんだね。良かった。」

声の方向に顔を向けると、白髪の少年。ガイトが座っていた。

ガイトはこの部屋にいることを許可されたらしい。

「ここは...どこだ。」

「騎士団が運営してる診療所だって。俺達、助けられたんだ。」


「そうか。」

呟き、天井に向けて腕を伸ばし、手を開く。

少女の腕には包帯が巻かれていた。

「たった一回の共命で...。」


少女の言葉でガイトが何か思い出した様子を示す。


「ねぇ。ミラだっけ?その共命ってなんなの?」


「共命はな...。」

ミラの小さな口が開く。


「魔王に対抗するための力だ。」


「――――――魔王...?」


現実味のないワードだが、ミラの声色から魔王というワードが現実味を帯びて、ガイトに伝えられた。



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