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ふしぎの国のメンヘラひよこは可愛いショタのメイドが欲しい

作者: あとあお


はる:ふむふむ、なるほどなるほど、この茂みの奥…、あ……!やっぱりあったあ!!


ぴよ:わ!!とっても可愛いお客さん!!


はる:ん、?誰かいるの?……気のせいかなぁ。まぁいいや!変な形の木の穴に入れば、おもしろい冒険ができる!!…って絵本に書いてた!!…って、わわわ!?!?

(穴の中に吸い込まれる)



(おしりから着地)

はる:いってててて…えっと、ここは…?


ぴよ:ようこそ!かわいいニンゲンさん!


はる:わわっびっくりしたぁ…ってひよこ!?ひよこがしゃべった!!!


ぴよ:いかにも!わたしは妖精のぴよちゃんです!


はる:妖精さんかぁ…、ほんものなの?


ぴよ:もっちろん!みててね!ぱたぱたぱた…


はる:すごいいいなぁ…本物だ!!よろしくね、ぴよちゃん!ぼくは…


ぴよ:ストーップ!!お名前は言っちゃダメ!!


はる:えっ、どうして?


ぴよ:う〜んとね、かんたんに名前を教えたら、この場所から帰れなくなくなるの。


はる:よくわかんないけど、わかった!ねえねえぴよちゃん、ここはどこなの?


(ぴよははるの肩にとまる)

ぴよ:こほん、失敬……ここはなんでもありのふしぎの国。おとぎのお話を信じるニンゲンだけが来れる、とってもたのしい場所!


はる:ふしぎのくに?


ぴよ:そう!それで、このぴよちゃんが、ふしぎの国に来たお客さんのおねがいを叶えてあげる、妖精さんなの!


はる:ぴよちゃんが僕のおねがいを叶えてくれるの?


ぴよ:そういうこと!だからなんでもおねがい言ってみて!!3回までなら、なんでも叶えてあげる!


はる:ぼくのおねがいかぁ。急に言われても思いつかないや…他のお客さんたちはどんなお願いごとをしてるの?そういえば他のお客さんはいないのかな?


ぴよ:もー、思いつかないならぴよちゃんが1個目決めちゃおっかな〜〜〜


はる:えー、なんでよー!


ぴよ:ぴよちゃんはきみみたいなニンゲンさんが来るのをずーっと待ってたんだよ!だからぴよちゃんもやりたいこといーっぱい考えてあるんだ〜


はる:じゃあ、ぴよちゃんは何がやりたい?


ぴよ:わたしはねー、えっとねー、じゃあねー、君と遊びたい!


はる:えっ……そんなことでいいの?


ぴよ:ぴよちゃんはこう見えて寂しがり屋さんだから、一緒に遊んで欲しいなーって……どうかな?


はる:わかった!!じゃあ何して遊ぼっか?


ぴよ:おめかしごっこ!!ぴよちゃんねー、きみのこともっと可愛くしたげたい!


はる:可愛く……? かっこよくじゃなくて?


ぴよ:んー、かっこいいのもいいけどー……きみはイケメン白馬の王子様!ってよりはキレイできゅるきゅるな女の子!の方が似合うと思うんだよねえ……


はる:変なのー……まあいっか。じゃあぴよちゃん、一緒におめかしごっこしよう!


ぴよ:まかせといて!!ぴよちゃんが可愛くしてあげる!!せーの、ぴぴよぴよぴよ〜

(魔法をかける)


はる:わっ!!


ぴよ:……成功!うん、きみとっても可愛い!もうおめめ開いても平気だよ!


はる:えっ……て、なにこの格好!?!?


ぴよ:めいどふく、でーす!


はる:わ…お屋敷のお給仕さんと同じ服だ……すごくふわふわだしなんだかスースーするよ……


ぴよ:気に入った?


はる:ぼく、今どんなふうに見えてるんだろう…


ぴよ:じゃあこの湖を覗き込んでみてよ!自分の格好が水に浮かんでみえるんだよ!ほらほら!!覗いてみて〜


(湖をのぞきこむ)

はる:……!これがぼくなの……?


ぴよ:ふふふ、お気に召したようでよかった。ぴよちゃんの目に狂いはないのです!!


はる:……ぴよちゃん


ぴよ:はっ……!やっぱり気に入らなかった……?


はる:ねえこれ……ぼくのおぱんつじゃない!!


ぴよ:よくぞ気づいてくれましたっ!!ぴよちゃんオリジナルデザインのしましま女の子ぱんつ!!隠し要素をいとも簡単に気づいてしまわれるとは貴方もお目が高い高い……


はる:もー、ぴよちゃんえっちなんだからぁ……


ぴよ:そこまででもあるよ〜!!


はる:そういえば、ぴよちゃんは会った時からずっとはだかんぼだけど、なんか着なくていいの?


ぴよ:えっち!!!


はる:えええええ、ぼくまでぇ???


ぴよ:ぴよちゃんは手のひらサイズでかわいいマスコット系妖精なの!!おようふくとか関係ないもん!


はる:そうなの?てっきりぴよちゃんオシャレとか好きなんだと思ってた。


ぴよ:そんなことないよ〜?


はる:僕にふりふりメイド服着せちゃうくらいだし!他にもたくさんコレクションみたいなの、ありそうだなぁって


ぴよ:ふふふ…まぁ、きみには特別に見せちゃおっかなぁ〜


はる:えっ?


ぴよ:ぴよちゃんのお洋服コレクション!!!そしてここがー、ぴよちゃんのおうち、でーす!!!


はる:ええええええ……って、なにこれ!?!?お屋敷にそっくり…ぴよちゃんはここに住んでるの?


ぴよ:すごいでしょー。それじゃあ特別にご招待します!!いらっしゃいませ!!


はる:ちょっとまって!!女の子のおうちってぼく行ったことなくて…


ぴよ:気にしなーい!それに今のきみはメイドさんの格好してるんだし、ほとんど女の子でしょ!!


はる:そういう問題じゃないよ…


ぴよ:はっ……!ぴよちゃんのおうち、もしかして興味なかった……?


はる:ちがうちがう!興味はあるの…。ぼくでいいなら、お、お邪魔します…?!?……わ!すごい!!広い!!


ぴよ:ぴよちゃん自慢のまいはうすだよ!さて、ぴよちゃん特別室へ案内しまーす!対象のかたは着いてきてくださーい!


はる:まぁ…少しだけなら…


ぴよ:のんびりしてると置いてっちゃうよー?


はる:うわぁぁあ、まってまってーーー!!



はる:ねえねえぴよちゃん。ぴよちゃんはこんな大きなお屋敷に1人で住んでるの?


ぴよ:そうだよ!すごーく広いから使い放題なの!でもねー、最近はお掃除が行き届かなくて、お手伝いさんがほしいなーって。


はる:お手伝いさんかぁ、確かにお掃除大変そうだよねぇ


ぴよ:…………ほらほら!やっと着いた!ぴよちゃん特別室です。よかったら沢山見ていってね!!れっつおーぷん!!


はる:え、え!?まって、こんなに突然!?ちょっと待ってよ!やっぱり心の準備が…ごくり…。失礼しまーす…。」


ぴよ:初めての女の子の部屋はどう?


はる:お姫さまのお部屋みたい…!!


ぴよ:だってぴよちゃんのお部屋だもんね!当然なの!


はる:さっすがぴよちゃん…!!


ぴよ:ほらほら!こっちにお待ちかねのお洋服コレクションがあるよ!見たいでしょ?


はる:ほんとに見せてくれるの…!?


ぴよ:そのためにきみのことおうちに呼んだんだもん!れっつおーぷん!


はる:わぁ……!!可愛い服がいっぱい…!絵本に出てくるようなのばっかりだ!


ぴよ:でしょでしょ!お気に召すお洋服あるかなぁ〜?


はる:でもこれ、全部ぴよちゃんサイズだよ?


ぴよ:もぅ〜〜!きみじゃなくてぴよちゃんが着てあげるの!!!きみはもう可愛いメイドさんのお洋服着てるじゃん!


はる:それはそうだね…!よーし!!ぴよちゃんのために、とっても素敵なお洋服、選んであげる!


ぴよ:そう来なくっちゃ!!



はる:う〜〜ん、どれにしよう…?


ぴよ:ぴよちゃんは可愛すぎて、どんなお洋服でも似合っちゃうから、きみの好きなお洋服えらんでね!


はる:僕の好きなって言われても…あ!!!これ!!このお洋服がいい!!


ぴよ:お!どれどれ〜??って!なんでこのふわふわドレスなの!!他にもあるじゃん!


はる:だって、このピンクのふりふりの感じとか、ふわって広がってるスカートとか、ぴよちゃんのイメージにぴったりだし!


ぴよ:も〜〜〜〜仕方ないなぁ。そんなにいうなら着てあげます!ぴぴよぴよぴよ〜〜


はる:やったぁ!これでぴよちゃんもおそろい!!


ぴよ:ちがう!!!きみはメイドさん!!ぴよちゃんはおひめさまなの〜〜


はる:おひめさまとメイドさんってなにが違うの?


ぴよ:身分の差なの!!恋なの!!ドキドキなの〜!!


はる:え〜まぁたしかに…う〜ん。あ!!いいこと考えた!!


ぴよ:なんでしょう!!


はる:ぼく、2つ目のおねがい決めました!!


ぴよ:ぴよちゃんさっき2つ目の魔法つかっちゃったよ?


はる:え!!あれが2つ目なの〜〜!?!?


ぴよ:まぁ、ぴよちゃんが自分にかけた魔法だもんね、ノーカウントといたします!!


はる:ぴよちゃんふとっぱら!!


ぴよ:自慢のおなかです、ぽぃん!


はる:こほん、それでは改めまして、2つ目のおねがいです。


ぴよ:ごくり


はる:こんなこと言うのも恥ずかしいけど…。ぼくとメイドさんごっこしませんか……!!


ぴよ:メイドさんごっこ………?


はる:だめかなぁ…?


ぴよ:……だめじゃない!!わくわくでドキがムネムネする!なにを用意したらいいかなぁ?


はる:ぴよちゃん意外と乗り気な感じ…?


ぴよ:もっちろん!!きみからのおねがいは、なんでも大歓迎だからね〜


はる:ぴよちゃんがそんなにすぐおっけーしてくれるとは思わなかったな…


ぴよ:ぴよちゃんはふしぎの国にきたお客さんをおもてなししなきゃいけないの!お客さんのいうことは何でもきいてあげるんだから!!


はる:そうだよね…自分で言い出したのに恥ずかしくなっちゃった…。必要なものかぁ。メイドさんと、お嬢様と…紅茶と…オムライス…?かな?


ぴよ:メイドさんってそれだけなの?


はる:えっ


ぴよ:メイドさんといえば、もっと癒しがないと!!


はる:え〜…ぴよちゃんは僕に癒してほしいの?


ぴよ:ぎくっ!!そ、そんなことないもん!!


はる:ぴよちゃんが心配しなくても、ぼくはぴよちゃんのこと精一杯癒してあげるからね!


ぴよ:……あんまりからかわないでよ〜!ほらほら、魔法かけるから、目つむっててね。せーの、ぴぴよぴよぴよ〜!!!


ぴよ::指さし確認!紅茶よーし、オムライスよーし、メイドさんよーし、椅子に座ればお嬢様もよーし!!全部揃った!もう目開けても平気だよ!


はる:え!あれっ、いつの間にお部屋移動したの!?


ぴよ:ぴよちゃんの魔法でかざりつけ変えました!すごいでしょ?


はる:すごいよぴよちゃん、流石だね!


ぴよ:それほどでもあるよ!!


はる:でもぴよちゃん、なんで準備万端!って感じで椅子に座ってるの?


ぴよ:メイドさん!お昼ごはんはまだですか!!


はる:わぁっ!?いきなりびっくりしたぁ…。


ぴよ:お嬢様に話しかける時は敬語をつかいなさ〜い!!もう、だめメイドさんだな〜!


はる:もう始まってるの?


ぴよ:つべこべ言ってるとクビにしちゃうよ?


はる:い、今オムライスお持ちします〜!!


ぴよ:それでよいのです……!


はる:お、お嬢…様?昼食のオムライスをお持ちしました!


ぴよ:なんて美味しそうな匂い!!そうね、このふわふわ卵の上に、ケチャップで何か文字を書いてくださりませんか!


はる:ぼ、ぼくが書くの??


ぴよ:ほかに誰がいるの!


はる:分かりました!ぴよちゃんお嬢様へのメッセージをお書きしてあげる!!


ぴよ:なんて書くの?


はる:うーん……じゃあそれはまだ秘密っ!ぴよちゃんお嬢様、目つむってて?


ぴよ:ぴよちゃんのからだにイタズラしたら許さないからねっ!


はる:ぴよちゃんじゃないんだから、そんなことしないよ!?ほらほら、目閉じて?……うん、ぼくがいいって言うまで開けちゃだめだからね


ぴよ:仕方ないなぁ…わかったよ〜


はる:うーん…ふんふん…こんな感じかなぁ…


ぴよ:なにやってるのー


はる:もう少し待ってね…はい!!!できた!!


ぴよ:もういいの?


はる:いいよ!目開けてみて!!


ぴよ:ぱちくり、えーっとどれどれ………


はる:…どうかな?うれしい?


ぴよ:だ、い、す、き…?きみってば、ぴよちゃんのこと好きなの…?


はる:もちろん!ぴよちゃんちっちゃくて可愛いからすき!!


ぴよ:やだ〜!!ぴよちゃんそんなこと言われたの初めてだし〜、なんか照れちゃうよ〜〜


はる:はっ…!ぴよちゃんお嬢様!!オムライス冷めちゃう…!!


ぴよ:なぬっ…それでは、いただきます…!!!


はる:お味はどうでしょう……?


ぴよ:こんな美味しいオムライス食べたことない!我ながらぴよちゃんすごすぎる!!


ぴよ:さすが〜!ぴよちゃんお料理もじょうず!!


はる:ありがと〜〜、もぐもぐ。



ぴよ:ごちそうさまでした!メイドさんごっこはこれでおしまい……かな?


はる:そうだねぇ…日も暮れてきたし、ぼくもそろそろおうちに帰らなきゃ…


ぴよ:……むっ…たしかにもうこんな時間!でもまだおねがいごと1つ残ってるよ?


はる:う〜〜〜ん、おねがいごと…ぴよちゃんは何がいいと思う?


ぴよ:最後のおねがいもぴよちゃんが決めちゃっていいの〜?


はる:うぐ、自分で決めなきゃだよなぁ。


ぴよ:ねえ、きみ迷ってるなら、ぴよちゃんとずっと一緒にいるってのはどう……?


はる:え〜、それはダメだよ〜!ぼく、お父様とお母様に何も言わずに出てきちゃったんだから!


ぴよ:だったら、家出したってことにしてさ…?ここなら欲しいものは、何でも手に入るんだよ!


はる:でも、おねがいごとは3つまでなんでしょ?


ぴよ:お客さんをやめれば、そんなの無かったことになるの!!ぴよちゃんがきみのこと、ここの住民第1号にしてあげるから!!


はる:それは〜うぅ〜〜すごい惹かれるけど……、えっ、住民第1号?ここにはぴよちゃんしか住んでないの?


ぴよ:えっ!!…あっ、えっとほら、ここはふしぎの国の入り口だから!!もーっと先に行くとお友達いっぱいいるって…


はる:じゃあもっと奥まで行こうよ!ふしぎの国に住んでる人って、どんな人なの?


ぴよ:待って待って、もう薄暗いし、やめにしない?今晩はぴよちゃんのおうちに泊まってさ!


はる:……どうしたのぴよちゃん…?さっきから変だよ?


ぴよ:そ、そんなことない……


はる:ぴよちゃんは、ぼくにおうちに帰ってほしくないの?


ぴよ:あのね!えっとね!ぴよちゃんのおうち、お部屋いっぱいあるから好きに使っていいし!


はる:ちゃんと答えてよ!!じゃないとぼく、怒っちゃいそうになる……!


(ボソッと)

ぴよ:ぴよちゃんのこと何もしらないくせに怒るんだ…


はる:え、今なんか言った?


ぴよ:うんん、なんでもない!!とりあえず、今晩はぴよちゃんのおうちに泊まってってよ!それにね、ここだけの話。おねがいを3つ叶えないとふしぎの国から出られないの!!


はる:えーーーー!?それを最初に言ってよ!


ぴよ:ごめんなさーい!!でも、これで決まりだよね!きみは、ぴよちゃんと一緒に、おねんねするの!!


はる:ぴよちゃんもしかして、最初からそれが目的だったの?


ぴよ:しーらないっ!!ほらほら、良い子は寝る時間だよ!


はる:あんまりベッドに引っ張らないでよ〜。ぴよちゃんってば眠いの?


ぴよ:あーうん、そう、ぴよちゃんすごく眠いの!


はる:…?なら仕方ないかぁ…。


ぴよ:お布団しっかりかけてね!わ!!きみすっごくあったかい……。ぎゅーってしてもいい?


はる:えぇ…だーめ。ぴよちゃんのこと、寝相でつぶしちゃうもん。ふわぁあ…


ぴよ:ふふっおっきいあくび…。


はる:ぴよちゃ…ん………すぅ…



ぴよ:ねた、かな?


ぴよ:……ぴよちゃんね、やっぱりきみのこと好きだなぁ。


ぴよ:色んなお客さんが来たけど、みんなぴよちゃんのこと嫌いだって言ってたの


ぴよ:何人のお客さんお迎えしたかな?ぴよちゃんは、あの子が絶対会いに行くからねって言ったから、ずっと1人で待ってたのに、結局来てくれなかったね。


ぴよ:……こんなこときみに話しても仕方ないよね…。関係ない子のために、きみがずっとここに縛られるって変だよねぇ……


ぴよ:でも、ごめんねぇ……まだ名前も知らないけど、ぴよちゃんはきみのこと、ほんとにほんとにだいすきなの……


はる:……お名前知りたかったなら、聞いてくれたらよかったのに…


ぴよ:え、きみ起きてたの!?


はる:ぴよちゃん心の声だだもれなんだもん…。ぼくのお名前、しりたいの?


ぴよ:…………しりたい!!


はる:いいお返事!ぼくはね、はるっていうの。


ぴよ:…はるくんかぁ……はるくん……。お名前教えてくれた子、すごい久しぶり!ふふふふっ、今日からよろしくね、ハルくん


はる::お名前で呼ばれるのって……、なんだか新鮮かも


ぴよ:これからはずっとはるくんって呼んであげるからね!!


はる:それは嬉しいけど……ふぁぁあ…まだ夜明け前なんだから……ぼくまだ寝たいかも…。……すぅ……すぅ……


ぴよ:寝るの早すぎ……。でもこれからずっと一緒……!!ワクワクしちゃう……!!



ぴよ:おはようはるくん!!


はる:ぴよちゃん……?朝からすっごく元気だね。なにかあったの?


ぴよ:だってこれからはるくんとずっと一緒に暮らせるんだもん!!


はる:え!?僕おうちに帰るって言ったよ!?


ぴよ:ぴよちゃん最初に言った…!お名前を教えたら元の世界に帰れなくなる〜って。


はる:なんかそんな気もするけど……


ぴよ:絶対言ったもん!!そうそう、ちょうどはるくんにやってもらいたい仕事があったんだ〜


はる:仕事……?


ぴよ:そう、メイドさんのお仕事です!!これからお掃除とか、ぴよちゃんの相手とか、一緒に寝たりとか!お仕事がんばってください!!


はる:まってまって!聞いてない!!


ぴよ:あ、だめだった……?


(半分泣き出しながら)

はる:ほんとにぼくおうちに帰れないの?そんなのやだよ!!!お父様とお母様が待ってるんだって……


ぴよ:お父様とお母様がそんなに大事?


はる:大事だよ!!ぴよちゃんはひとりでも平気かもだけど、僕はダメなの!!早くおうちに帰して……!


(ひどくショックを受けた震え声で)

ぴよ:…ぴよちゃんが平気なわけないでしょ!!もういい、ぴぴよぴよぴよ!!ぴよちゃんのこと大好きになっちゃえ!!!


(目をとろんとさせて)

はる:……ご主人様、そんな泣きそうな顔でどうしたの?


ぴよ:なんでもない……


はる:ご主人様、泣かないで。ぼくがぎゅーってしててあげるから


ぴよ:ぴよちゃんのことすき?


はる:ご主人様、だいすき。ずっと一緒に、ご主人様のそばに、いさせて。


ぴよ:ぴよちゃんのことすき?


はる:だいすき。ご主人様、あいしてる。


ぴよ:……これでいいんだ


はる:ご主人様、なにが?


ぴよ:うんん、なんでもないの。ずっと一緒にいようね。


はじめまして、あとあおと申します。この度は、拙作を最後までお読みいただき、ありがとうございます。


文章を書き始めるようになって、はや6年目。こんなに続けてきたのにこのクオリティか、と思われてしまうかもしれません。まぁそれはさておき()

この歳にもなって小説のコンクールやらなんやらに応募したことがなく、ものは試しと思いまして、かねてより利用させてもらっていましたボイコネ様の企画に参加させてもらう運びとなりました。どうかご縁がありますように。


定期テストとの兼ね合いで慌てての執筆となり、元々あたためていたアイデアを捨て(なぜ)、その場で浮かんできたひよことメイドに、思いを託すことにいたしました。


あとがきというものを書いたことがなく、拙い文章になってしまっていると思います、すみません。


最後に、今回の執筆にあたり、アドバイスをくださった方々、本当にありがとうございます。そして、わたしの文章を最後まで読んでくださった方にも大変感謝申し上げます。締切直前を体験中の、あとあおより。

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― 新着の感想 ―
[良い点] サイズも身分も種族も違う恋愛、いいですね。 二人可愛いです!
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