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097 避難民の行方

【ダケタ王国 王宮 国王執務室】


 執務室には国王の他に宰相と軍統合本部長、三神公爵が集まっていた。 珍しい事に更には航宙路整備計画局局長と移民管理局局長も同席しており、重苦しい雰囲気の中軍統合本部長からの報告を聞いていた。


「・・・と言う訳で、三神艦隊の合流もあり1週間と言いう短い期間で残りの3個艦隊を撃破いたしました。 更なる敵艦隊発見の報も無く、これで今次の敵侵攻艦隊は全て撃破出来たと考えます。」


「そうか、良くやってくれた。 ただ・・・」

「 ・・・もう少し考える時間が欲しかったですな」国王の言葉に宰相が繋ぐ。


「さて、現時点を持ってゲート航路の復旧を目指す訳だが、整備局の見解はどうだ?」


「応急的な復旧でも30~40年、本格的復旧となるとその倍以上の日数がかかるかと・・・」


「やはりか、そうなってくると避難してきた人達をどうするか、移民局の考えは?」


「はい。 戦時中とのことも有り、新規開拓はほとんど行われていません。 数万ならまだしも、数億もの人々を受け入れられる場所となると・・・ 分散しても1000万人を受け入れるのがせいぜいかと。」


「非常に難しい問題だな・・・ とにかく時間に余裕が無い。 既に居住環境の悪化が原因と思われる死者も出始めている。」


 すると今まで一言もしゃべっていなかった最後の1人、三神公爵が口をひらく。

「ロアからの話では、ゲーマー宙域内に数十億人が移住できる惑星があるそうです。 大気成分や重力などの環境は地球に酷似、建物や、電気水道等のインフラも整備済みで、無人との事です。」


「それは、俄かには信じがたい話だな。 だが、ロア伯爵が言ったのなら実際に有るのだろうな。」


「はい。 但し1つ問題があると、我々の宇宙船ではその星にたどり着くのに数百年かかると言っています。 しかし、『ゲーマー』艦ならば1ヵ月かからずにたどり着けると、そして今回の移民には『ゲーマー』の全面支援の約束を取り付けてあるそうです。」


「そうか、しかしどれほどの対価を『ゲーマー』支払う事になるか・・・ それにゲートの復旧に最長100年、移住し世代交代した避難民家族は元の惑星に帰りたがるだろうか?」


「陛下、確かに先々の事を考えるのも我々執政者の務めではありますが、死者も出始めている今、時間がありません。 速やかに移住を始める事を進言します。」


「確かに宰相の言う通りだな。 ゲーマー宙域への移住を正式に決定する。 担当部局はロア伯爵と計画の細部を詰めてくれ。」


「「はっ」」


 その後の話し合いで、避難民は辺境軍基地でゲーマーの輸送艦に乗り換え目的の星へと行く事になり、辺境のゲート周辺では1ヶ月以上に渡り多くの艦船で混雑した。 又、ゲーマー宙域に移住する避難民を見捨てたわけでは無いと示す為、メイレリア王女と婚約者のリラ男爵も同行し臨時領主となった。


 ちなみに、今回の件でリラ男爵は海軍長官を辞任、ロイド公爵が海軍長官を引き継いでいる。


 新作「皆は何処に・・・」を書き始めました。 宇宙を彷徨う艦隊の日常を書いていく予定です。

URLは https://ncode.syosetu.com/n2168hv/

になります。 こちらも是非お読み下さい。

評価や誤字報告などを頂けると非常に助かりますので、よろしくお願いいたします。

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