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096 これぞ王国艦隊

【地球軌道上 ダケタ王国軍 艦隊泊地】


 王国艦隊が整備補給作業を実施し始めてから約半月、全ての準備が完了し各艦艇が隊列を組みつつ出港して行く。

 

 三神の艦隊も合流し、その数50万隻に達していた。 整備補給等の支援艦艇も含めれば60万隻に届く大艦隊だ。


 一部の宙域が敵の手に落ち王国全土に暗い影を落としていた中、大艦隊の威容を前に全土が盛り上がっていた。



 航行序列に従い順次出港して行く各艦艇を眺めながら旗艦『黒虎』の艦橋では総指揮官のルコール殿下と近衛艦隊司令が話し合っていた。


「今回の戦い、三神の新鋭艦も参加する。 上手く行けば損害らしい損害を出すことなく勝てるだろう。」

「さようですな。 戦いには問題なく勝てるでしょう・・・ 問題は勝った後、でしょうか?」


「そうだ。 一部のゲートを破壊してしまったからな・・・ 場所によってはゲート復旧に50年以上はかかる事になる。 数億もの人達をその間何処に住まわすか、はっきり言って受け入れられる所など何処にもない。 今頃王宮では誰もかれもが頭を抱えている事だろう。」


「さて、我々が戻って来るまでに何かいい方法が見つかっていてほしいものですな・・・ 」


「まさにな・・・ さて、我々も行くとしよう。」


「はっ、近衛艦隊出撃します。」


旗艦『黒虎』と近衛艦隊が2列縦隊で王国艦隊に続いた。



【某宙域 敵艦隊と接敵】


 王国艦隊は敵艦隊の一つに戦いを挑もうとしていた。


 今回の戦いにおいて王国艦隊の前方部分には三神艦隊が集められており、三神公爵の長子であるロア伯爵が指揮をとっていた。(三神艦隊の内訳:三神公爵領軍2万隻、三神伯爵領軍1万隻、辺境軍選抜艦隊2万隻からなっている。)


 接敵から4時間後、ルコール殿下の指示のもと艦隊は陣形を整えつつ前進を開始した。 前方部分では三神艦隊が防御陣を形成しつつ敵のターゲティングを集める為やや先行していた。


「ロア司令、間もなく砲戦距離に入ります。」


「分かった。 『あまつかぜ』、三神艦隊に対し直接制御を開始し、先の作戦計画に従い行動せよ。」


「了解しました。 ロア司令」


 戦端が開かれる中、艦隊制御を『あまつかぜ』に任せたロアは総旗艦『黒虎』に通信回線を繋いだ。


「殿下、戦闘を開始しました。 後15分もあれば敵のターゲティングを取れるでしょう。 他艦隊の前進を一時停止してください。」


「ふむ、了解した。 前進再開のタイミングはそちらの判断に任せる。 合図を送ってくれ。」


「はっ、了解しました。」 返答と同時に通信回線がとじられる。


 間もなくして敵艦隊の注意を集める事に成功した三神艦隊からの指示で全艦隊が交戦距離を詰め、砲撃を開始した。


「作戦通り三神が上手く敵をいなしているようだな。」


「はっ、しかし三神の艦隊はまた一段と性能を上げてきているようですな・・・ この短期間でよくやるものです。」


「そこの所は見習いたいものだ。 王都の企業にも三神を見習って合弁会社の設立を促してみるか?」


「良いかもしれません。 一部の企業は三神製武器のライセンス生産を始めていますが・・・ 今後の事を考えるなら多様性を持たせる事は決して悪い事ではないと思います。」


 敵30万隻に対し王国軍は50万隻、更には多数の三神艦が参加していることもあって早々に敵艦隊の過半数を撃破、撤退に追いやった。 全滅させることも不可能ではなかったが、まだ敵の3個艦隊が侵攻中との事で、これらの迎撃を優先する為に時間のかかる殲滅戦は見送られた。

 

「今回は被害がほとんど無く、整備を必要とする艦が少なく済んだ。 又、戦闘時間も短かった為弾薬等の消費も抑えられた。 泊地には戻らず、次の敵艦隊に向かいつつ艦隊再編と補給を実施する。」

 ルコール殿下の命令で艦隊は支援部隊と合流、移動しつつ補給作業を行った。 そして、3日という短期間で移動と準備を終え、次の戦いに・・・



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