094 迎撃艦隊の戦い 続き
【各戦闘宙域】
『ゲーマー』艦隊の力は圧倒的だった。 あっと言う間に9ヵ所の敵艦隊を殲滅して見せた。 後先考えずに呼び寄せてしまった『ゲーマー』の追加艦艇2万隻があったからこその早期の敵艦隊撃破に、何が幸いするか分からんものだとロアはとりとめもない思考を巡らす。
おかげで多くの市民が避難をする必要が無くなり、その支援に当たっていた貴族艦隊と王国軍艦隊が迎撃艦隊に合流出来るようになった事で迎撃艦隊の戦力回復が早まった。
そして早速とばかりに王国艦隊は部隊を再編し敵艦隊へ向け出港していった。 もちろん三神・『ゲーマー』合同艦隊もタイミングを合わせるように出撃していった。
【敵艦隊が迫る宙域 ゲート周辺 及び敵艦隊近傍】
未だ多くの避難船団でごった返しているゲート周辺だが、王国の大艦隊がゲートOUTしてきたのを見て動きが止まった。 更には王族旗を掲げた王国軍艦隊旗艦『黒虎』が姿を現すにいたって、慌ててゲート周辺を開けるべく動き出した。
何時間もゲートから吐き出され続ける戦闘艦艇、その数約45万隻。 悲壮感を漂わせていた避難民達も艦隊のそのあまりの威容に心の奥から湧き上がる思いに高揚していった。
艦隊は順次5万隻づつの円柱陣形を組みながら会敵予想ポイントに向け移動を開始、最終的に円柱陣形を縦3列横3列に並べて敵艦隊と対峙していた。
その頃になると、やっと後方支援艦隊(補給・整備、救難等の艦艇約7万隻)も戦闘宙域に到着、時間稼ぎをし、消耗していた三神の部隊への補給を始めていた。
今回はルコール殿下が乗艦する旗艦『黒虎』が居り近衛艦隊が半分以上を占めている中央の艦隊が周囲の艦隊に先駆けて前進、敵の攻撃を引き付ける手筈になっている。
その為『ゲーマー』艦隊等により既に敵艦隊を撃退し終えた宙域で、時間稼ぎから解放された三神の部隊を集めて中央艦隊の前衛部分に配置しており、三神の高いシールド能力による味方の被害低減に期待が寄せられていた。
そして遂にその時が・・・ 敵艦隊の前進に合わせ中央艦隊が前進し互いに射撃を開始、敵艦隊のターゲティングを中央艦隊に集めた所で周囲の8艦隊を前進、敵艦隊を外周部から削りだした。
元々敵艦隊30万隻に対し王国艦隊45万隻と数の上で有利であり、今回は防御力の高い三神艦が中央部で敵の攻撃を防いでいた事もあり、損失艦約4000隻、損傷艦約15000隻と前回の戦闘に比べ格段に少ない損害で敵艦隊を撃退する事ができた。
もっとも、損害を減らすことはできたが艦隊を構成する艦艇数が余りにも膨大なため、整備補給に掛かる時間を減らす事は出来なかった。
【別の戦闘宙域 三神・『ゲーマー』合同艦隊】
先の戦いで問題なく勝利を収めた合同艦隊は下手に戦術をいじることなく、前回と同じ方法で戦闘を開始した。
そして『ゲーマー』艦の力を遺憾なく発揮した合同艦隊は前回と同じか早い位の時間で敵を殲滅、整備補給の為さっさと戦域から引き上げた。
合同艦隊の『ゲーマー』艦は事前に領域内に分散配置してあり、戦域毎に入れ替えることで補給時間の必要を無くしてあり、三神の艦艇についても艦艇数が少なく、戦闘時間が短かったこともあり(戦闘が長引くと、部品の損耗や故障が増える。)整備補給にかかる時間を大幅に短縮できたことから、王国艦隊をしり目に二日後には次の敵艦隊に向け行動を開始していた。
残りの敵艦隊6




