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091 『ゲーマー艦隊』の力

---【技術力】についての説明---

 前世のゲームにおいて、ゲームスタート時の技術レベルは基本Lⅴ.1で、得意分野のみLv.3であった。

 そしてそれはロアが前世を思い出した頃の王国軍の技術力と同等の物である。


 敵の技術力については、ゲームスタート時の技術レベルはLv.1~Lv.5あり、汎用タイプがLv.1、高性能タイプがLv.3、狙撃タイプがLv.5にあたる。 又、途中から出て来た汎用タイプ防御強化型がLv.2に該当する。

 初期の王国海軍第1特務艦隊は基本Lv.5で得意分野のみLv.7であった。


 ロアが見つけた遺跡戦艦は技術Lv.25と破格の性能であり、前世ゲーム内ではレベルアップのボーナス扱いであった。


 『ゲーマー』については、ロアが前世のゲーム内でコツコツとレベルアップを頑張って、全分野Lv.99のカンスト状態となっている。 別次元とも言える圧倒的強さを誇る。

------



【辺境宙域 辺境軍司令部作戦指揮室及び『あまつかぜ』艦橋】


 三層の迎撃陣形の1層目にあたる第1陣では、全艦艇のコアが『あまつかぜ』から戦術リンクにより直接操作を受けており、人間のオペレーターを介する必要が無い分、細かく早く正確に艦隊行動が出来た。(第1陣を構成する辺境軍特務艦隊・王国海軍第2特務艦隊・三神公爵領軍 第1派遣艦隊及び増援艦隊は全ての艦艇に三神コア搭載しており、無人での運用も可能となっている。)


 ロアは防御力が高い辺境軍特務艦隊と王国海軍第2特務艦隊を最前列に並べ、敵の攻撃を集めつつも過負荷でシールドがダウンしそうな艦を素早く入れ替えることで損害が出ないよう立ち回っていた。

 そして、敵の目が最前列に向いている隙に残りの艦隊と第2陣及び第3陣からの攻撃で敵の数を減らしていった。

 

 本来の計画では、このままの態勢で時間をかけ敵艦隊を撤退に追い込む事になっていたが、軍統合本部からの指示で急ぎ決着をつける必要がある為『ゲーマー艦隊』約20000隻を敵艦隊の直下から突撃させた。


 敵艦隊は、辺境軍との戦闘に入ったことで卵型の陣形から板状の陣形になって広がっていたが、真下から見れは何隻もの艦艇が重なって並んでいる状態となっていた。 そこに索敵範囲外からの高加速で接近した『ゲーマー艦隊』が大口径砲や特殊弾頭を惜しみなくばら撒く。 


 それを見ていた王国艦隊や貴族連合艦隊は言葉を失った・・・ 大口径砲が放たれれば手前の1隻に留まらず射線上に有る全ての艦艇に大穴が空き、特殊弾頭を喰らった艦は塵一つ残さず消滅した。 他にも理解不能の現象が彼方此方で起こり、『ゲーマー艦隊』が初弾を放ってから10分と経たずに30万隻の敵艦隊は壊滅した。

「何だ今のは・・・」 思わず誰かが声を出すが、

「「・・・」」

 誰もが言葉を失っていた。



【ダケタ王国 王国軍統合本部 作戦室】


 辺境軍との情報リンクによって戦況を見守っていた作戦室の面々も言葉を失っていたが、それは時間が経つにすれ戦いに勝った喜びへと変わって行った。


「『ゲーマー』の力を借りれれば敵など恐るるに足らず。 これなら残りの19ヵ所の敵艦隊に対しても早期撃破が期待出来ます。」


 一部の幕僚から『ゲーマー』の力を借りる案が声高に唱えられるが、本部長や幕僚長などの上位陣は皆押し黙る。 騒がしかった者達もそれに気づくと慌てて口を閉じ様子をうかがう。


 少しして本部長が、

「あの圧倒的な力に魅せられるのも分かるが、『ゲーマー』は協力関係にあるものの我々とは別勢力なのだ。 万が一、招き入れた『ゲーマー』が我々に牙をむいたら・・・

 我々は最悪の事態についても対応出来るよう備えなければならない。 そして、その方策を考え付かねば『ゲーマー』を我が領有宙域に引き入れる危険は冒せない。

 そもそも今回の辺境軍への支援も当初600隻程度との事であり、それならば何かあっても辺境軍で対処可能だろうとの判断だった。 だがふたを開ければ数万の艦艇が現れあっと言う間に敵30万隻が消滅させられた。 とてもではないが恐ろしくて呼ぶ気にはなれんよ。」


「「・・・」」 話を聞き皆の眉間にしわが寄る。


果たして答えは有るのか・・・ 終わりの見えない作戦会議が始まった。


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