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084 トクリ司令の帰還

【ゲーム世界の地球 軌道上SBA00基地】


 ロアは無事SBA00基地周辺にたどり着いた。


 ワープOUTし、『あまつかぜ』艦橋の正面スクリーンに映し出された惑星を見て思わず

 「地球だと! 戻ってきたのか?」

 「いえ。 映像解析、付近星座の一致率が95%以上になりますが、我々の地球とは違います。」

 「違うか・・・   だが、星座も一致するだと? 『あまつかぜ』地球からここまでの宙域図を出せ。」

 「了解しました。 正面スクリーンに出します。」

 「これは・・・ B-SBA07基地が中心になるな・・・ というか、07基地を境に反転している?」

 「はい、地球から07基地までの宙域図を180度回転させると、07基地からここまでの宙域図と合致します。」

 

 「なるほど・・・」 そうつぶやくとロアは考え込む。

 前世のゲームで地球から一番離れた位置にあったのがB-SBA07基地だったので、それが理由で反転宙域の支点になったのかな? というか、こちら側半分が私が前世でやっていたゲームの世界ということか・・・


 思わず「ここは俺の世界だー(ゲーム内でコツコツ作り上げた世界)」テンションMaxで叫んでいた。

 

 

 あれから暫くして多少の落ち着きを取り戻したロアは、艦隊をSBA00基地に着床させると、早速基地の視察をしていた。

 マルチプレイを避け、シングルモードでコツコツと作り上げていた基地が、パソコンのモニター越しではなく、その目で見て触ることができる・・・ 湧き上がる高揚感を感じながら、異常とも思えるほど貯め込んだ艦隊戦力の威容と果てしなさに感情がパンクして、一見平静に見えるが頭の中はぐちゃぐちゃで何も考えられずに、ただただあちらこちらを見て回るという時間だけが無益に過ぎていた。(一連の事態にロアとしての人格より、前世の人格の方が強く出てしまっていたため、思考も前世に強く影響されていた。)


 そして、電波封止や定時報告について、思い出す気配は微塵もなかった。



【ロア消息不明ポイント 王国海軍第2特務艦隊旗艦『久須見』及び第102戦隊】


 ロアについての情報を04A1との情報連結で入手したトクリ司令は悩んでいた。


 情報ではロアがいるSBA00基地に行くには、最大ワープ距離で7回分もの遠方だと言う。 既にこの地点ですら本国との通信圏外な事を考えると、今度は我々が行方不明扱いされかねない・・・

 詳しい内容はアクセスレベルの関係で分からないが、大雑把にでもロアについての情報入手出来たのだから持ち帰る事を優先するべきか・・・

 無人艦1隻に情報を乗せて帰す事も考えたが、その情報を受け取った各所の混乱が目に見えるようだ・・・

 私自身が時と相手を選んで報告するしかないだろうな・・・


 「04A1艦長、我々第2特務艦隊は一旦本拠地に帰投します。 そこでお願いがあるのですが・・・ ロア様に伝言をお願いできないでしょうか?」

 「こちらは04A1です。 了解しました。 貴官の依頼を受領、データを送ってください。」

 

 その後、データを渡し終えたトクリ司令は艦隊を率いて辺境軍司令部に進路を取ったが、考えることがありすぎてワープの指示を出し忘れ2時間程時間を無駄にした。 もっとも、オペレーター達も茫然自失状態なので誰にも責められなかったが・・・


 兎にも角にも約8時間後、貴重な情報を持って無事帰投した。(もっとも、8時間ぽっちでは良い考えは浮かばなかったが・・・)


 トクリ司令は早速、ロイド公爵を始めリラ長官や辺境軍司令部幕僚長とネットワークを繋いで情報共有を計ったが、内容を知った皆が頭をかかえる事に・・・




 特にリラは、会議室の扉の前に陣取っているアリスティア王女の事を思い絶望的な思いに・・・

 (何て説明すれば・・・  誰か代わって・・・)


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