082 B-SBA07基地
【辺境外宙域 B-SBA07基地発着場 04C型1番艦 艦橋】
ロアは、『あまつかぜ』達がやって来るまでの時間を使い、04C1のデーターベースと照合しながら必死に前世の記憶を思い出していた。
B列線か・・・ 2番目に進んだ方向だと、この7番基地は一番先端に位置していたはず・・・ すると下の惑星には大規模な資源採取施設とB-GBA07A~C基地があるな・・・
---【基地の番号のつけ方】についての説明---
ロアが前世のゲームで遊んでいたとき、スタート地点の惑星上の基地をGBA00、軌道上の基地をSBA00と名付けていた。(前世のゲームでは地球がスタート地点だったが、この世界では大きく位置がずれている。 理由は解からないが、何かしらの強制力が働いたとロアは考えている。)
そして勢力を拡大する時に1番目に進んでいったのがA列線、2番目がB列線、以下C、D、E・・・
そして1番スタート地点に近い基地に01、2番目に02、以下03、04、05・・・
更に同宙域に複数の基地を建設した場合、末尾に順番にA、B、Cとアルファベットを付与していた。
ちなみに、GBAは地上基地、SBAは宇宙基地を意味する。
今回の「B-SBA07」は2番目に勢力を拡大した方向のスタート地点から7番目に離れた宇宙基地を示している。
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ロアがデータベースを見ながら唸っていると、ユニット29タイプCが話しかけてきた。
「ロア様、お仲間の船がきたようです。 エリア内に218隻のワープOUTを確認しました。」
「218隻だと!・・・ そう言えば増援要請したままだったな・・・ その数だと全部は基地におろせないな。 『あまつかぜ』だけ基地におろして残りは指定泊地に漂泊待機するよう指示を出してくれ。」
「了解しました。 ロア様。」
指示を出すと今度は、データベースからこの基地の戦力確認を始めた。
ふむ、01Aと01Bが共に100隻ずつ、02Aが50隻に02Hが10隻、04Aと04Bと04Cがそれぞれ50隻、そして05Aが10隻か・・・
---【艦種】についての説明---
01Aは前世のゲーム中、ロアが最初に設計した艦。
ゲーム序盤で戦力を揃えるため、必要資源の節約と建造時間短縮の為に、遺跡戦艦の半分以下に小型化しながらも同等の攻撃力を持つ意欲作。 ただし、防御力に問題があり、シールド出力が遺跡戦艦の半分程度しかない。
01Bはある程度の資源調達が出来るようになり、希少資源を使う高出力タイプのシールド発生装置の量産化に成功したことから、01Aのシールドシステムを高出力タイプに変更して、遺跡戦艦と同等の防御力を持つことになった。
02Aは部隊や資源を運ぶ輸送タイプの艦、高出力タイプのシールドを搭載して、遺跡戦艦と同等の防御力を誇るが、貨物スペース確保のため攻撃力は三分の一程度にとどまる。
02Hは02Aを病院船に改装したタイプである。
04Aは資源と時間に余裕が出て来たので、遺跡戦艦と同等の大きさに攻撃力と防御力を最大限持たせた艦。
ほぼ全ての能力値で遺跡戦艦の2倍を誇る。
04Bは希少資源を使って04Aを改良したタイプで、遺跡戦艦の2.5倍の能力を誇る。
04Cは04Bに資源収集システムを追加し、単独での長期任務が出来るようになったが、機動力が若干低下した艦。
05Aは最初の主力艦として設計され、遺跡戦艦の4倍の質量を誇る。
ほぼ全ての能力値で遺跡戦艦の10倍を誇る。
ロアの設計した艦は船体の大きさの割に、高出力であり高い戦闘力を誇るが、それは希少資源を使った特殊燃料と特殊弾薬のおかげである。 短期決戦型の運用には向いているが、長期運用は資源不足を引き起こすので注意が必要。
※ 遺跡戦艦との比較は技術レベルが同じ場合のもの、前世の技術レベルは99に達しており、今の世界の技術レベル25の遺跡戦艦とは別物となっている。
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ロアは『あまつかぜ』達の到着までデータベースを見続け、『あまつかぜ』が発着場に着くとすぐさま小型機で帰還した。
そして逸る気持ちを抑えきれずに最大基地であるSBA00に向け出発した。
ロアの頭からは、電波封止や定時報告についてきれいさっぱり消えていた。




